【既得権益】と【利権】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「既得権益」(読み方:きとくけんえき)と「利権」(読み方:りけん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「既得権益」と「利権」という言葉は、どちらも利益を伴う権利を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



既得権益と利権の違い

既得権益と利権の意味の違い

既得権益と利権の違いを分かりやすく言うと、既得権益とは過去のいきさつから維持する利権を意味し、利権とは利益を得る権利を意味するという違いです。

既得権益と利権の使い方の違い

一つ目の既得権益を使った分かりやすい例としては、「既得権益を守るための規制が存在する」「既得権益と悪しき前例を打破する」「あの地主は既得権益で利益を得ている」「既得権益がはびこる業界がある」などがあります。

二つ目の利権を使った分かりやすい例としては、「政治によって利権を得ることができる」「利権の温床になっている公共事業問題だ」「石油の利権を獲得して巨額の利益を上げる」「社内で利権争いが生じるおそれがある」などがあります。

既得権益と利権の使い分け方

既得権益と利権という言葉は、政治やビジネスシーンで使われ、どちらも利益を伴う権利を表す言葉ですが、意味や使い方は異なります。既得権益とは、ある社会的集団が歴史的経緯により維持している利益を伴う権利を意味します。対する利権とは、利益を得る権利全般を意味します。

既得権益と利権を比べると利権の方が広い意味を持ち、既得権益は過去のいきさつに基づいた利権と言えます。ただし、利権という言葉は、特に、業者が政府および政治家やしかるべき地位にある公務員と結託して獲得する利益を伴う権利を表すようになっています。

既得権益と利権の英語表記の違い

既得権益を英語にすると「vested interests」となり、例えば上記の「既得権益を守る」を英語にすると「protect vested interests」となります。一方、利権を英語にすると「concession」「interest」となり、例えば上記の「利権を得る」を英語にすると「gain concession」となります。

既得権益の意味

既得権益とは

既得権益とは、国や地域・組織などが、法的根拠に基づき以前から獲得している権利と利益を意味しています。

表現方法は「既得権益を壊す」「既得権益を守る」「既得権益にしがみつく」

「既得権益を壊す」「既得権益を守る」「既得権益にしがみつく」などが、既得権益を使った一般的な言い回しです。

既得権益の使い方

既得権益を使った分かりやすい例としては、「政治家は既得権益にしがみついている」「既得権益を守ろうとする政策だ」「既得権益を手放すつもりはない」「新興勢力に既得権益は存在しない」などがあります。

その他にも、「権力者は既得権益の保持に躍起になる」「既得権益が絶対悪とは言い切れない」「石油業界には既得権益が存在する」「今の既得権益を失うことが怖い」「多くの既得権益を持つ人の人生を変える法案だ」などがあります。

既得権益という言葉の「既得」はすでに得ていること、「権益」は権利とそれに伴う利益を表し、既得権益は、過去の経緯において取得し維持している利益を伴う権利を意味します。長年の慣習などにより組織が持っている特権のようなもので、漁業権や水利権などもこの一種と言われています。

既得権益それ自体に悪い意味はありませんが、利益を追求するあまりに公平性がなくなるなどの問題もあるため、マイナスのイメージを伴うことがあります。なお、既得権益を持つ集団や人々を「既得権益層」と表現します。

既得権益の類語

既得権益の類語・類義語としては、一たび獲得した権利や法的根拠に基づき獲得している権利などを意味する「既得権」、役目についていることによって得られる特別の利得や特権を意味する「役得」、占有という事実に基づいて発生する権利を意味する「占有権」などがあります。

既得権益の益の字を使った別の言葉としては、利益があることやためになることを意味する「有益」、社会一般の利益を意味する「公益」、一個人の利益を意味する「私益」、神仏が人間に与えるお恵みや幸運を意味する「御利益」などがあります。

利権の意味

利権とは

利権とは、利益を得る権利、特に業者が政治家や役人と結託して獲得する権益を意味しています。

表現方法は「利権が絡む」「利権を得る」「利権絡み」

「利権が絡む」「利権を得る」「利権絡み」などが、利権を使った一般的な言い回しです。

利権の使い方

利権を使った分かりやすい例としては、「国や大企業の利権が絡む事業だった」「利権を得ようとする面々が会議に揃った」「空港の工事をめぐって利権争いが起こる」「利権ビジネスを謳った詐欺だった」などがあります。

その他にも、「与党は利権構造を維持しようとしている」「利権団体の実態をあぶり出す」「中間配当金の権利落ち日を確認する」「環境問題に関する政策は利権化しやすい」「利権政治は民主主義ではない」などがあります。

利権という言葉は、利益を得る権利を意味し、特に、政治家や地位のある国家公務員などと示し合わせて得る、売買や譲渡などの利益の大きい権利を表します。政府活動から引出される不当な利益も表すため、マイナスイメージのある言葉です。

「利権政治」の意味

利権を用いた日本語には「利権政治」があり、贈収賄や公共事業発注の際の談合行為など、業者と政治家が結託して大きな利益を得ることが横行している政治を意味します。

利権の類語

利権の類語・類義語としては、特定の身分や地位の人がもつ他に優越した権利を意味する「特権」、一定の利益を自分のために主張し享受することができる法律上の能力を意味する「権利」、商業上の権利を意味する「商権」などがあります。

利権の利の字を使った別の言葉としては、事業などをして得るもうけを意味する「利益」、自分のための利益を意味する「私利」、功名と利得を意味する「功利」などがあります。

既得権益の例文

1.既得権益とは分かりやすく言うと、ある団体や集団が以前から維持している権利や利益のことである。
2.たとえ悪弊であっても、既得権益とは簡単に変えられるものではない。
3.既得権益層の実態を明らかにして、税金という国民の負担が正しいものであるか検証しなくてはならない。
4.既得権益の具体例としては、退職した官僚が外郭団体や関係の深い民間企業に天下りなどが挙げられる。
5.新政権は既得権益にメスを入れ、規制改革と経済再生を実現するつもりだ。

この言葉がよく使われる場面としては、国や組織などが法的根拠に基づき以前から獲得している権利と利益を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「既得権益にメスを入れる」とは、既得権益について厳しく追及し批判することや、事態解決に着手することを意味します。「メスを入れる」とは、 外科医がメスを用いて切開することが原義であり、転じて、根本的解決のために非常手段をとることの意味も持つ言葉です。

利権の例文

1.その昔、日本有数の貿易港だった土地は利権争いの場となり、戦いが絶えなかった。
2.同和利権とは何か、それについての考えを述べる論文を課された。
3.利権屋とは利権をあさって大きな利益を得ようとする人のことであり、他人を服従させようとする権力者とは異なる。
4.証券会社に利権落ち日を確認たら、権利落ち日だと言いなおされて恥ずかしかった。
5.「利権ビジネス」をうたい文句にした詐欺被害が増えているが、泣き寝入りをする人が多いので実態がつかめない。

この言葉がよく使われる場面としては、利益を得る権利、特に業者が政治家や役人と結託して獲得する権益を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「利権争い」とは、利権をめぐり争うことや、いさかいを意味します。例文2にある「同和利権」とは、巨額の予算が計上されてきた同和対策事業に関わる活動により、同和団体が政治家や暴力団と結託し、公共事業に便乗して手に入れる大規模な利権をさす言葉です。

既得権益と利権という言葉は、どちらも利益を伴う権利を表す言葉です。どちらの言葉を使うか迷った場合、過去の経緯により維持している権利と利益を表現したい時は「既得権益」を、利益を得る権利を表現したい時は「利権」を使うようにしましょう。

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