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【気嫌】と【機嫌】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「きげん」という読み方の「気嫌」と「機嫌」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「気嫌」と「機嫌」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




気嫌と機嫌の違い

気嫌は機嫌の間違い

気嫌と機嫌の違いを分かりやすく言うと、気嫌とは機嫌の間違った使い方、機嫌とは表情や態度に表れる気分の良し悪しのことです。

気嫌は誤字

一般的には気嫌という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、機嫌のことを間違えて気嫌を使っている人がほとんどです。

機嫌は正しい日本語

正しい言葉である機嫌を使った分かりやすい例としては、「彼は機嫌が悪いです」「彼女の機嫌を取るのは難しいです」「今日の上司は御機嫌斜めです」「彼は上機嫌な声で話しました」「今日はいつもよりも機嫌が良いです」などがあります。

機嫌という言葉はあっても、気嫌という言葉は存在しません。同時に機嫌という単語の意味について「表情や態度に表れる気分の良し悪しのこと」と覚えておきましょう。

機嫌の英語表記

機嫌を英語にすると「mood」「humor」となり、例えば上記の「彼は機嫌が悪いです」を英語にすると「He is in a bad mood」となります。

気嫌の意味

気嫌とは

気嫌とは、機嫌の間違った使われ方です。

気嫌という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、機嫌と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

気嫌と間違えやすい理由

機嫌を気嫌と間違ってしまう理由としては、機嫌が表情や態度に表れる気分の良し悪しのことを意味しているため、気分のことなのだと勘違いして「気」を使ってしまっていることです。

機嫌は仏教用語の譏嫌(読み方:きげん)が由来なので、「気」ではなく「機」を使うのが正しい日本語になります。

気嫌の気を使った正しい日本語

気嫌という言葉は存在しないのですが、「気」を使った言葉はたくさん存在しています。例を挙げると、心配になることを意味する「気になる」、気に障ることを意味する「気当たり」、どうなるかと不安で心から離れないことを意味する「気掛かり」などがあります。

機嫌の意味

機嫌とは

機嫌とは、表情や態度に表れる気分の良し悪しのことを意味しています。その他にも、人の意向や思惑の意味も持っています。

機嫌の使い方

機嫌を使った分かりやすい例としては、「自分で自分の機嫌を取るようになったら幸せになりました」「彼氏の機嫌を取ることに疲れてしまった」「彼女が不機嫌なのでご機嫌取りをしました」「母親の機嫌を伺う」などがあります。

その他にも、「旦那様の機嫌を損ねてクビになってしまった」「彼はとても上機嫌な様子だった」「彼女はいつも上司の機嫌を取ろうとしている」「彼はすぐ機嫌が悪くなる」「一人暮らしなので両親のご機嫌を伺う必要はない」などがあります。

機嫌は表情や態度に表れる気分の良し悪しのことを意味しているので、良い意味でも悪い意味で使うことができる言葉です。前後の言葉によってどちらの意味になるか判断するようにしましょう。

機嫌の語源

機嫌は元々、譏嫌(読み方:きげん)という仏教用語でした。譏嫌とは、他人を譏り嫌う(読み方:そしりきらう)ことや世の中の人が嫌悪することを意味しています。また、譏り(読み方:そしり)とは他人を悪く言うことを意味するとてもマイナスの意味を持つ言葉です。

譏り嫌うには気を配る必要あるので、他人の意向や思惑を意味するようになり、それがさらに転じて、気持ちや気分のことを表わすようになり、「機」の漢字を用いて「機嫌」が使われるようになりました。これが機嫌の由来です。

また、仏教で他人の譏嫌受けないようにする戒律のことを「息世譏嫌戒」(読み方:そくせきげんかい)と言います。

上記にも書いたように、機嫌は元々は譏嫌という漢字だったので譏嫌と表記することも可能ですが、現代ではあまり一般的ではありません。

表現方法は「機嫌が悪い」「機嫌を取る」「機嫌がいい」

「機嫌が悪い」「機嫌を取る」「機嫌がいい」「機嫌を損ねる」「ご機嫌斜め」「機嫌を伺う」などが、機嫌を使った一般的な言い回しになります。

機嫌の類語

機嫌の類語・類義語としては、人の気分のことを意味する「風向き」、物事に感じて起こる気持ちのことを意味する「感情」、心の中にある思いや感情のことを意味する「心情」、心の中にある思いや感情のことを意味する「気持ち」などがあります。

気嫌の例文

1.気嫌という言葉は存在しないので、おそらく機嫌の言い間違いだろう。
2.機嫌という言葉は表情や態度に表れる気分の良し悪しのことで、気嫌という言葉はない。
3.気嫌という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼女の気嫌を損ねてしまったという言葉を使う人はいるが、正しくは彼女の機嫌を損ねてしまったです。
5.他人の機嫌を伺うという言葉はあるが、他人の気嫌を伺うという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、機嫌という言葉を間違えて気嫌と表現している時などが挙げられます。

気嫌という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、機嫌を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

気嫌という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、気嫌ではなく、機嫌と表現するのが正しい使い方です。

機嫌の例文

1.彼は出世のために上司の機嫌ばかり取っているので、同僚からは嫌われています。
2.結婚記念日を忘れてしまっていたので、奥さんの機嫌を損ねてしまった。
3.彼はいつも機嫌が悪いので、プロジェクトチームのメンバーから敬遠されています。
4.今日のとても機嫌が良いので、彼女に美味しい食べ物をごちそうしようと思っている。
5.彼氏のご機嫌取りにうんざりしてしまったので、別れることを決意しました。

この言葉がよく使われる場面としては、機嫌とは表情や態度に表れる気分の良し悪しのことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、人の意向や思惑を表現したい時にも使います。

上記の例文のように、様々な場面で用いることが可能で、プラスのイメージでもマイナスのイメージでも使える言葉です。

気嫌と機嫌どちらを使うか迷った場合は、気嫌は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の機嫌を使うようにしましょう。

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