似た意味を持つ「アングラ」と「サブカル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「アングラ」と「サブカル」という言葉は、「その社会において支配的ではない文化」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
アングラとサブカルの違い
アングラとサブカルの意味の違い
アングラとサブカルの違いを分かりやすく言うと、アングラは受け入れられにくい文化を表現する時に使い、サブカルは独特な大衆文化を表現する時に使うという違いです。
アングラとサブカルの使い方の違い
一つ目のアングラを使った分かりやすい例としては、「アングラ文化の中心となった劇場は今でも残っているのだろうか」「アングラ系ファッションには詳しくない」「アングラ世界を垣間見ることができる作品だと思った」などがあります。
二つ目のサブカルを使った分かりやすい例としては、「サブカルチャー領域の研究は昔から行われている」「サブカル女子の友人に今季アニメのオススメを尋ねた」「サブカル系のアイテムを通販で購入した」などがあります。
アングラとサブカルの使い分け方
アングラとサブカルはどちらも、その社会において慣習的ではない、支配的ではない文化を指す言葉ですが、使い方が若干異なります。
アングラは、商業性を考えない前衛的な芸術や劇団を表す言葉ですが、文化的な抵抗や反発を表していたことから派生し、非合法という意味で使われることもあります。
一方のサブカルは、伝統的な文化に対して、その社会のとある特定の集団が持つ独特の文化を指す言葉です。そのため、マイノリティ寄りの趣味や娯楽を表していましたが、今日ではサブカルと呼ばれる文化を好む人が多くなりました。
つまり、アングラは一般的に受け入れられにくい文化を指し、サブカルは独特な大衆文化を指す言葉として使われるという違いがあります。
アングラとサブカルの英語表記の違い
アングラを英語にすると「underground」となり、例えば上記の「アングラ文化」を英語にすると「underground culture」となります。
一方、サブカルを英語にすると「subculture」となり、例えば上記の「サブカルチャー領域」を英語にすると「the subculture area」となります。
アングラの意味
アングラとは
アングラとは、商業性を考えない前衛的な芸術や劇団を意味しています。
その他にも、非合法や非公式であることを意味する言葉として使われています。
表現方法は「アングラな人」「アングラな世界」「アングラ演劇」
「アングラな人」「アングラな世界」「アングラ演劇」「アングラ感」「アングラ文化」「アングラ漫画」などが、アングラを使った一般的な言い回しです。
アングラの使い方
「アングラシーンツアーが行われると音楽スタジオで聞いた」「ラップはアングラ曲として扱われていたように思う」「アングラ演劇の方がスピーチなどよりも効果的だと思う」などの文中で使われているアングラは、「前衛的な芸術」の意味で使われています。
一方、「アングラを題材にしたマンガでもアニメになっているものは多い」「アングラな世界をメディアを通してしか知らないため若干ファンタジーのように感じている」などの文中で使われているアングラは、「非合法」の意味で使われています。
アングラはアンダーグラウンドの略語であり、英語では「underground」と表記される言葉です。「地下の」「秘密の」「前衛的な」といった意味を持ち、日本語でも同じように使われています。
1960年代後半に、アメリカやヨーロッパにて政治的、文化的な抵抗や反発が起き、それら活動が発展していったことから、水面下で行われている認知されない活動を指す言葉としてアンダーグラウンドが使われるようになりました。
日本でも同じ頃からグロテスクなどの前衛芸術が登場したことで、権力への抵抗運動だけでなく芸術におけるタブーな表現をするような芸術を意味するようにもなり、非合法的な行動を表すようにもなりました。
「アングラシーン」の意味
上記例文の「アングラシーン」とは、前衛的であったり非商業的な楽曲や、それらを生み出すミュージシャンを指す言葉として使われています。
アングラの対義語
アングラの対義語・反対語としては、多数派や過半数を意味する「マジョリティー」があります。
アングラの類語
アングラの類語・類義語としては、少数派や少数党を意味する「マイノリティー」、公式に認められていないことやその様子を意味する「非公認」、正式に決められているものではないものやその様子を意味する「不正規」などがあります。
サブカルの意味
サブカルとは
サブカルとは、その社会の特定の集団が持つ独特の文化を意味しています。
表現方法は「サブカル女子」「サブカル男子」「サブカル服」
「サブカル女子」「サブカル男子」「サブカル服」「サブカル地雷」「サブカルブランド」「サブカル音楽」などが、サブカルを使った一般的な言い回しです。
サブカルの使い方
サブカルを使った分かりやすい例としては、「昔はクラシック音楽がサブカルと程遠い存在のハイカルチャーだったそうだ」「サブカル系ファッションに少し興味がある」「サブカル男子と呼ばれるほど何かに熱中しているつもりはなかった」などがあります。
その他にも、「サブカルバンドが出演するイベントに出向くことになった」「サブカルっぽいと言われたが褒め言葉なのだろうか」「サブカル人気は衰えることなく、今後さらに大きくなればメジャーとなるのだろう」などがあります。
サブカルはサブカルチャーの略語であり、英語では「subculture」と表記される言葉です。「下位文化」「副次文化」という意味を持ち、日本語でも同じように使われています。
文化を楽しむ側に教養や素養などを要求することがないという点が特徴であり、映画、マンガ、アニメ、アイドルや音楽などの、大量生産され、大量消費されるコンテンツが該当するため、低く見られていたことから「下位文化」と呼ばれていました。
21世紀にはサブカルチャーも多くの人に受け入れられ影響力が大きくなり、大衆文化を指す言葉としてサブカルチャーという言葉が使われるようになりました。また、中でもアニメやマンガなどは「オタク文化」とも呼ばれるようになります。
サブカルの対義語
サブカルの対義語・反対語としては、ある社会において支配的な文化を意味する「メインカルチャー」、教養や素養などを要求される文化を意味する「ハイカルチャー」があります。
サブカルの類語
サブカルの類語・類義語としては、あることに極端に熱中している様子を意味する「マニアック」、変わったことを好むことを意味する「物好き」、好奇心から他者とは異なる行動を取ることを意味する「酔狂」などがあります。
アングラの例文
この言葉がよく使われる場面としては、商業性を考えない前衛的な芸術や劇団を意味する時などが挙げられます。
例文3や例文4のように、非合法や非公式であることを意味する言葉としても使われています。
また、例文5の「アングラな人」とは、表舞台ではない場所で活動している人を指す言葉として使われています。
サブカルの例文
この言葉がよく使われる場面としては、その社会の特定の集団が持つ独特の文化を意味する時などが挙げられます。
上記例文の「サブカル系」「サブカル女子」などのように使われており、何か一つのことにのめり込んでいる人を表す言葉としても使われています。
アングラとサブカルは、どちらも「その社会において支配的ではない文化」を表します。どちらを使うか迷った場合は、受け入れられにくい文化を表す場合は「アングラ」を、独特な大衆文化を表す場合は「サブカル」を使うと覚えておけば間違いありません。