似た意味を持つ「乞うご期待」(読み方:こうごきたい)と「お見逃しなく」(読み方:おみのがしなく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」という言葉は、どちらも期待していてくださいと呼びかけることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の違い
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の意味の違い
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の違いを分かりやすく言うと、「乞うご期待」より「お見逃しなく」の方がカジュアルな表現という違いです。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の使い方の違い
一つ目の「乞うご期待」を使った分かりやすい例としては、「夏物の新作を多数入荷しました。乞うご期待」「人気アニメの第二期が決定いたしました。乞うご期待!」「続編に乞うご期待ですね」「この映画は来月公開です、乞うご期待」などがあります。
二つ目の「お見逃しなく」を使った分かりやすい例としては、「冬物をお安く購入できるこの機会をぜひお見逃しなく」「CMのあの大物歌手が登場します。ぜひお見逃しなく」「アカデミー賞を受賞したこの映画をお見逃しなく」「このチャンスをお見逃しなく」などがあります。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の使い分け方
「乞うご期待」と「お見逃しなく」はどちらも期待していてくださいと呼びかけることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「乞うご期待」より「お見逃しなく」の方がカジュアルな表現という点です。
したがって、「乞うご期待」の方がやや堅いと覚えておけば問題にでしょう。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」の英語表記の違い
「乞うご期待」を英語にすると「stay tuned」となり、例えば上記の「この映画は来月公開です、乞うご期待」を英語にすると「This movie is out next month, stay tuned」となります。
一方、「お見逃しなく」を英語にすると「don’t miss it」「don’t miss out」となり、例えば上記の「このチャンスをお見逃しなく」を英語にすると「Don’t miss out this chance」となります。
「乞うご期待」の意味
「乞うご期待」とは
「乞うご期待」とは、期待していてくださいと呼びかけることを意味しています。
「乞うご期待」の使い方
「乞うご期待」を使った分かりやすい例としては、「大人気アニメの新シリーズに乞うご期待」「来週も乞うご期待」「新たなキャンペーンもご用意しておりますので、乞うご期待」「シリーズ初のアクションシーンに乞うご期待」などがあります。
「乞うご期待」は何かをしてくれるよう願うことを意味する「乞う」に、あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けることを意味する「期待」が合わさり、期待していてくださいなどの相手の期待を促すニュアンスで使う言葉です。
「乞うご期待」はテレビや映画の宣伝のフレーズでよく使われています。また、「乞うご期待」自体が堅い表現なため、ビジネスシーンでも使うことができます。主に、自分の成果をアピールしたり、注目を集めたい時に使用すると覚えておきましょう。
「乞うご期待くださいませ」「乞うご期待ください」は誤り
「乞うご期待くださいませ」や「乞うご期待ください」などの言い回しをよく見かけると思いますが、これは間違った表現です。「乞う」にはすでに「ください」という意味が含まれているので、「ご期待くださいください」と意味になってしまいます。
もし、「ください」という表現を使いたいのであれば、「乞うご期待ください」ではなく、「ご期待ください」とするようにましょう。
「乞うご期待」の類語
「乞うご期待」の類語・類義語としては、次も楽しみにしてもらうことを意味する「次回もお楽しみに」、期待して待っててもらうことを意味する「期待して待て」などがあります。
「お見逃しなく」の意味
「お見逃しなく」とは
「お見逃しなく」とは、期待していてくださいと呼びかけることを意味しています。
表現方法は「この機会をお見逃しなく」「どうぞお見逃しなく」
「この機会をお見逃しなく」「どうぞお見逃しなく」「どうかお見逃しなく」「ぜひこの機会をお見逃しなく」などが、「お見逃しなく」を使った一般的な言い回しになります。
「お見逃しなく」の使い方
「お見逃しなく」を使った分かりやすい例としては、「お正月は元旦スペシャルが放映されます、お見逃しなく」「こちらのお得なプランもお見逃しなく」「大変お得なこの機会をぜひお見逃しなく」などがあります。
「お見逃しなく」は見逃すの連用形「見逃し」に、否定形の「ない」が合わさり、期待していてくださいや見逃さないでくださいと呼びかけることの意味で使われている言葉です。
「お見逃しなく」は、映画やテレビの宣伝フレーズや、商品のキャンペーンや割引サービスなどを見逃さないでください今がお得ですと呼びかける場合に使います。
また、「お見逃しなく」は様々な場面で使うことができますが、カジュアルな表現なのでかしこまった場面で使うのは適していないと覚えておきましょう。
「お見逃しなく」の類語
「お見逃しなく」の類語・類義語としては、必ず見てほしいことを意味する「絶対見てね」、必ず確認することを意味する「要チェック」、楽しみに待っててほしいことを意味する「お楽しみに」などがあります。
「乞うご期待」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、期待していてくださいと呼びかけることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「乞うご期待」は映画やテレビの宣伝のフレーズとしてよく使われています。
「お見逃しなく」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、期待していてくださいと呼びかけることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お見逃しなく」は映画、テレビ、商品のキャンペーンの宣伝のフレーズとしてよく使われています。
「乞うご期待」と「お見逃しなく」はどちらも期待していてくださいと呼びかけることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「乞うご期待」より「お見逃しなく」の方がカジュアルな表現と覚えておきましょう。