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【大義】と【大義名分】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「大義」(読み方:たいぎ)と「大義名分」(読み方:たいぎめいぶん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「大義」と「大義名分」という言葉は、どちらも人として守るべきことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




大義と大義名分の違い

大義と大義名分の意味の違い

大義と大義名分の違いを分かりやすく言うと、大義とは守るべき道義を意味し、大義名分とは守るべき道義だけでなく、行為の根拠も意味するという違いです。

大義と大義名分の使い方の違い

一つ目の大義を使った分かりやすい例としては、「社会発展という大義のために尽力する所存です」「大義なきリストラに抗議します」「これは大義に基づく雇用制度の変革です」「大義のための犠牲となれと送り出された」などがあります。

二つ目の大義名分を使った分かりやすい例としては、「彼らは民衆の解放という大義名分で戦った」「歴史小説で大義名分の大切さを知る」「英語の習得という大義名分を掲げて海外に行く」「介護による退社なら大義名分が立つだろう」などがあります。

大義と大義名分の使い分け方

大義と大義名分という言葉は、どちらも「人の行いや社会的運動などのあるべき道」を表し、同じような意味で使われています。ただし、大義名分には行いの理由づけとなる明確な根拠の意味があり、大義にはそのような意味がありません。

上記の例文の「英語習得という大義名分を掲げる」とは、英語を習得するためという理由を主張することを表します。また、「大義名分が立つ」とは、根拠や口実が成り立つことを表します。これらの大義名分は大義という言葉に置き換えることはできません。

つまり、大義と大義名分という言葉は、人として守るべきことの意味を持ちますが、大義名分はさらに根拠や口実の意味も持ちます。これが、大義と大義名分という言葉の違いになります。

大義と大義名分の英語表記の違い

大義を英語にすると「justice」「righteousness」「great cause」となり、例えば上記の「大義のために尽力する」を英語にすると「labor in for a great cause」となります。

一方、大義名分を英語にすると「good reason」「just cause」「pretext」となり、例えば上記の「という大義名分で」を英語にすると「on the pretext of」となります。

大義の意味

大義とは

大義とは、人として守るべき道義、国家や君主への忠義、親への孝行などを意味しています。

その他にも、重要な意義、大切な事柄の意味も持っています。

表現方法は「大義がない」「大義を成す」「大義を果たす」

「大義がない」「大義を成す」「大義を果たす」などが、大義を使った一般的な言い回しです。

大義の使い方

「大義であったと上様からお言葉を戴いた」「殿のために大義に殉ずる覚悟はある」「いつも祖父に大義を失うなと言われていた」「大義にもとる行為はしたくない」などの文中で使われている大義は、「人として守るべき道義」の意味で使われています。

一方、「環境保全の大義を唱える」「責務を全うすれば自ずと大義を成すに至る」「自由平等の大義を説く」「大義がないただの金儲けだよ」などの文中で使われている大義は、「重要な意義」の意味で使われています。

大義という言葉の「義」とは、人のふみ行うべき正しい筋道や、利欲を捨てて道理にしたがって行動することを意味します。また、主旨や意味という意味も持っており、大義とは、上記の例文にあるように、複数の意味があり、幅広く使われている言葉です。

「大義であった」「大義である」の意味

上記の例文の「大義であった」や「大義である」は、時代劇で殿様が家臣の働きを労う時に使われる定番のセリフです。ここでの大義は君主への忠義を表し、「忠義を尽くしてよく働いてくれた」「ご苦労であった」などの意味で使われています。

「大義親を滅す」の意味

大義という言葉を用いたことわざには「大義親を滅す」があり、君主や国家の大事のためには、肉親の情をも顧みないことを意味します。中国の春秋時代の故事を由来とする故事成語で、大義のためには親兄弟をも犠牲にすることを表わした言葉です。

大義の類語

大義の類語・類義語としては、人のふみ行うべき正しい道を意味する「道義」、人の行うべき正しい道や根本の道徳を意味する「大道」、人の道にかなっていて正しいことを意味する「正義」、大切な意味を意味する「要義」、根本となる重要な意義を意味する「本義」などがあります。

大義名分の意味

大義名分とは

大義名分とは、人として、また臣として守るべき道義と節度を意味しています。

その他にも、行動のよりどころとなる道理の意味も持っています。

表現方法は「大義名分を振りかざす」「大義名分を盾に」「大義名分を掲げる」

「大義名分を振りかざす」「大義名分を盾に」「大義名分を掲げる」などが、大義名分を使った一般的な言い回しです。

大義名分の使い方

「これは大義名分にもとる謀反である」「朱子学の特徴のひとつに大義名分論がある」「武士は大義名分を得るために戦へ向かった」「この仕事で社会貢献という大義名分を果たすつもりだ」などの文中で使われている大義名分は、「人として臣として守るべき道義」の意味で使われています。

一方、「親孝行という大義名分を振りかざして、よく実家に帰る」「職場の付合いという大義名分に痺れを切らした」「十分に大義名分が立つ行為だろう」「体調不良という大義名分を掲げる」などの文中で使われている大義名分は、「行動のよりどころとなる道理」の意味で使われています。

大義名分の語源

大義名分という言葉の「名分」とは、守らなければならない道義上の分限や、事をするについての表向きの理由を意味します。大義名分とは、人として臣として守るべき道理のことです。転じて、行為のよりどころとなる正当な理由づけや、建前としての理由づけの意味でも使われるようになりました。

「大義名分論」の意味

大義を用いた日本語には「大義名分論」があります。君臣や父子の別をわきまえ、上下の秩序や礼節を重んじる思想のことであり、江戸時代は封建社会の倫理的支柱とされ、幕末には天皇に対する忠誠を求める尊王論へとすり替えられたイデオロギーです。

大義名分の類語

大義名分の類語・類義語としては、言い逃れや言いがかりの材料を意味する「口実」、表向きの理由や口実を意味する「名目」、自分の行為や主張などを権威づけるために掲げる名分を意味する「錦の御旗」などがあります。

大義の例文

1.環境に優しい開発や生産を推し進めることによって、経営者として大義を成すことになると信じている。
2.職場のフロアに「職守、人の大義なり」という三国志の一節が掲げられていて、なかなかのプレッシャーだ。
3.殿様が平身低頭する家臣に向かって「大義である」「大義であった」という場面は、時代劇の定番シーンだろう。
4.君主への忠誠や、武士としての名誉を重んずることが武士としての大義だった。
5.国政は混迷しており今回の衆議院解散には大義がないと、国民から非難の声が上がっている。

この言葉がよく使われる場面としては、人として守るべき道義、国家や君主への忠義、親への孝行、重要な意義、大切な事柄を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「大義を成す」とは、人として守るべき道義を成し遂げることを表しています。例文2にある「職守、人の大義なり」とは、職務を守ることは人として正しい道であることを意味します。例文5にある大義は重要な意義の意味で使われ、ここでは意味や価値がないことだとを表現しています。

大義名分の例文

1.戦国時代、諸大名は隣地に攻め込むためには大義名分を掲げる必要があり、そのために知恵を絞っていました。
2.江戸幕府が設定した士農工商の身分社会制は,君臣の支配服従関係を絶対化する大義名分論によって支えられていた。
3.仕事で忙しいと言えばPTA役員を断る大義名分が立つと思っていたが、そう甘くはなかった。
4.実際は虐待行為をしているのに、しつけや指導なんて大義名分を振りかざす親は許せない。
5.妊娠中であることを大義名分を盾に、時間がかかる面倒な仕事を全て後輩に押し付けるのは如何なものかと思うよ。

この言葉がよく使われる場面としては、人として臣として国家や君主に対して守るべき道理や本分、ある行為のよりどころとなる正当な理由や道理を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2にある大義は、国家や君主に対して守るべき道理の意味で使われています。例文3から例文5にある大義は、行為のよりどころとなる正当な理由や建前の意味で使われています。

例文1の「大義名分を掲げる」と、例文5の「大義名分を振りかざす」とは、ある行為をするうえで、よりどころとなる主張などを前面に出すことを表します。例文3にある「大義名分が立つ」とは、理由づけや言い訳が成立することを意味します。

大義と大義名分という言葉は、どちらも人の行いのあるべき道を意味します。どちらの言葉を使うか迷った場合、国家や君主に対して守るべき道理を表現したい時は「大義」を、国家や君主に対して守るべき道理あるいは行為の理由や建前を表現したい時は「大義名分」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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