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【〇〇した矢先】と【〇〇する矢先】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「〇〇した矢先」と「〇〇する矢先」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「〇〇した矢先」と「〇〇する矢先」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「〇〇した矢先」と「〇〇する矢先」の違い

「〇〇した矢先」は「〇〇する矢先」の間違い

「〇〇した矢先」と「〇〇する矢先」の違いを分かりやすく言うと、「〇〇した矢先」とは「〇〇する矢先」の間違った使い方、「〇〇する矢先」とは物事が始まろうとする丁度その時のことです。

「〇〇した矢先」は誤字

一般的には「〇〇した矢先」という言葉は存在しません。言葉の言い回しが似ていることから、「〇〇する矢先」のことを間違えて「〇〇した矢先」を使っている人がほとんどです。

「〇〇する矢先」は正しい日本語

正しい言葉である「〇〇する矢先」を使った分かりやすい例としては、「あれは息子を迎えに行こうとする矢先の出来事でした」「仕事を切り上げようとする矢先部長から声が掛かった」「降りようとする矢先に電車が動き出しました」などがあります。

「〇〇する矢先」という言葉はあっても、「〇〇した矢先」という言葉は存在しません。同時に「〇〇する矢先」という言い回しの意味について「物事が始まろうとする丁度その時のこと」と覚えておきましょう。

「〇〇する矢先」の英語表記

「〇〇する矢先」を英語にすると「just as」「just when」となり、例えば上記の「降りようとする矢先に電車が動き出しました」を英語にすると「I was just about to get out when the train began to move」となります。

「〇〇した矢先」の意味

「〇〇した矢先」とは

「〇〇した矢先」とは、「〇〇する矢先」の間違った使われ方です。

「〇〇した矢先」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。言葉の言い回しが似ているため、「〇〇する矢先」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「〇〇した矢先」が間違いである理由

「〇〇した矢先」が間違った言葉である理由は「矢先」の意味が関係しています。「矢先」とは物事が始まろうとする丁度その時のことを意味しているため、本来物事を行う前のこと指す言葉です。

そのため、物事を行なった後である「○○した」という表現で使うのは誤用となっています。例を挙げると「新店をオープンした矢先に大不況が訪れた」「買い物を済ませた矢先に追加の買い物をお願いされた」などがあります。

ただし、例外もあるので注意しましょう。例えば「帰ろうとした矢先に先輩から声を掛けられた」や「お出かけしようとした矢先に来客が来た」などは、「〇〇した矢先」という言い回しになっていますが、どちらも行う直前の出来事に対して使っているので間違った使い方にはなっていません。

「〇〇しようとした」のように直前の状態を表わしている場合は使うことができると覚えておきましょう。

「〇〇する矢先」の意味

「〇〇する矢先」とは

「〇〇する矢先」とは、物事が始まろうとする丁度その時のことを意味しています。

「〇〇する矢先」の使い方

「〇〇する矢先」を使った分かりやすい例としては、「出かけようとする矢先来訪者が現れる」「帰ろうとする矢先に呼び出しをされた」「買い物へ行こうとする矢先に雨が降り始めました」「ゆっくりしようとする矢先電話がかかってきた」などがあります。

「〇〇する矢先」は物事が始まろうとする丁度その時のことを指しており、すなわち物事が起きる直前を意味している言葉です。物事が起きてしまった直後には使えない言葉と覚えておきましょう。

もし、物事が起きた直後を表現したいのであれば、「○○した直後」とするのが正しい使い方になります。

ただし、一部の辞書には直後の意味も載っているので完全に誤用とは言い切れないのですが、直前の意味で使うのが一般的です。

「〇〇する矢先」の類語

「〇〇する矢先」の類語・類義語としては、丁度その時のことを意味する「折も折」(読み方:おりもおり)、物事の起こったり行われたりするすぐ前のことを意味する「直前」などがあります。

「〇〇した矢先」の例文

1.「〇〇した矢先」という言葉は存在しないので、おそらく「〇〇する矢先」の言い間違いだろう。
2.「〇〇する矢先」という言葉は物事が始まろうとする丁度その時のことで、「〇〇した矢先」という言葉はない。
3.「〇〇した矢先」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.お店を開店した矢先緊急事態宣言が発令されたという言葉を使う人はいるが、正しくはお店を開店する矢先緊急事態宣言が発令されたです。
5.部活動を再開する矢先の出来事でしたという言葉はあるが、部活動を再開した矢先の出来事という言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「〇〇する矢先」という言葉を間違えて「〇〇した矢先」と表現している時などが挙げられます。

「〇〇した矢先」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「〇〇する矢先」を間違えて使っている可能性が高いです。

「〇〇した矢先」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「〇〇した矢先」ではなく、「〇〇する矢先」と表現するのが正しい使い方になります。

「〇〇する矢先」の例文

1.昼食を食べに出かけようとする矢先に来客があったため、お昼ご飯はお預けとなりました。
2.鉱山での仕事が終わり、あと3日もすれば平穏な日常を過ごせる矢先の出来事でした。
3.その事件は娘を迎えに行こうとする矢先に起きてしまいました。
4.彼女との結婚を真剣に考えている矢先の事件でした。これにより婚約は破棄されました。
5.ゆっくりお茶を飲んで部屋に戻ろうとするその矢先、物凄い音共に雷が鳴り響きました。

この言葉がよく使われる場面としては、物事が始まろうとする丁度その時のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「〇〇する矢先」は物事が始まろうとする直前に何かが起きた場合に使う言葉です。

「〇〇した矢先」と「〇〇する矢先」どちらを使うか迷った場合は、「〇〇した矢先」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「〇〇する矢先」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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