【ケツをまくる】と【尻をまくる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ケツをまくる」と「尻をまくる」(読み方:しりをまくる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ケツをまくる」と「尻をまくる」という言葉は、どちらも急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ケツをまくる」と「尻をまくる」の違い

「ケツをまくる」と「尻をまくる」の意味の違い

「ケツをまくる」と「尻をまくる」の違いを分かりやすく言うと、「ケツをまくる」と「尻をまくる」は読み方は違いますが意味は同じです。

「ケツをまくる」と「尻をまくる」の使い方の違い

一つ目の「ケツをまくる」を使った分かりやすい例としては、「客に怒鳴られた店員がケツをまくって食ってかかる」「ケツをまくって喧嘩をする」などがあります。

二つ目の「尻をまくる」を使った分かりやすい例としては、「先生に怒られた生徒が尻をまくって食ってかかる」「彼女は尻をまくって反撃に出る」「自分の失敗なのに彼女は尻をまくって居直る」などがあります。

「ケツをまくる」と「尻をまくる」の使い分け方

「ケツをまくる」と「尻をまくる」はどちらも急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味しており、「尻」のことを「ケツ」と読むか、「しり」と読むかという読み方の違いだけで大きな違いはありません。

そのため、どちらが正しくて誤りということはないと覚えておきましょう。

また、「尻をまくる」は急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味しているため、俗語的な言い方である「ケツ」と読んだ方がその雰囲気が伝えられるという説もあります。

「ケツをまくる」と「尻をまくる」の英語表記の違い

「ケツをまくる」も「尻をまくる」も英語にすると「take a defiant attitude」となり、例えば上記の「自分の失敗なのに彼女は尻をまくって居直る」を英語にすると「She take a defiant attitude it was her mistake」となります。

「ケツをまくる」の意味

「ケツをまくる」とは

「ケツをまくる」とは、急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味しています。

「ケツをまくる」の使い方

「ケツをまくる」を使った分かりやすい例としては、「怒鳴られて平謝りしていた人がどうしても許せない一言を言われたらしく尻をまくって食ってかかる」「夕べにケツをまくって啖呵を切ったことが少し恥ずかしくなってきました」などがあります。

「ケツをまくる」は急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味する言葉です。つまり、こっちが大人しくしているから調子乗りやがってという言葉を使いたくなる場面で、「ケツまくる」を使います。

「ケツ」は「尻」の俗語的な呼び方

「ケツをまくる」の「ケツ」は「尻」を俗語的な呼び方にした言葉です。そのため、急に態度を変えて喧嘩腰になることを伝えるには雰囲気がとてもあっていると言われています。

俗語とはあらたまった場面では使われないような卑俗な言葉で「てめぇ」「やばい」「マジで」「めっちゃ」などがあります。

「ケツをまくる」の類語

「ケツをまくる」の類語・類義語としては、急に態度を変えることを意味する「居直る」、怒られている人がかっとなって怒りだしてしまうことを意味する「逆切れ」などがあります。

「尻をまくる」の意味

「尻をまくる」とは

「尻をまくる」とは、急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味しています。

「尻をまくる」の使い方

「尻をまくる」を使った分かりやすい例としては、「先輩に怒鳴られて平謝りしていた後輩がどうしても許せない一言を言われたらしく尻をまくって食ってかかる」「尻をまくって喧嘩する」などがあります。

「尻をまくる」は急に態度を変えて喧嘩腰になることを意味する言葉です。つまり、こっちが大人しくしているから調子乗りやがってという言葉を使いたくなる場面で、「尻まくる」を使います。

「尻をまくる」の意味としてよく間違えてしまうのが、逃げ出すという意味で使ってしまうことです。「尻をまくる」には逃げ出すという意味はないので間違えないように気をつけましょう。また、逃げ出すことを表現したい場合は「尻をまくる」ではなく、「尻に帆を掛ける」を使います。

「尻をまくる」の漢字表記

「尻をまくる」を漢字にすると「尻を捲る」と表記することが可能です。

「尻をまくる」の類語

「尻をまくる」の類語・類義語としては、急に態度を変えて厳しくなることを意味する「開き直る」、言葉や態度などがそれまでとがらりと変わることを意味する「手の平を返す」などがあります。

「ケツをまくる」の例文

1.そんなことでケツをまくる必要はないですよ。大人げないなぁ。
2.あいつ決着をつけたくなったら言ってください。私はあなたのためならいつでもケツをまくる覚悟はできています。
3.客に怒鳴られて平謝りしていた店員が、どうしても許せない一言を言われたらしく、ケツをまくって食ってかかる。
4.どうせ無理だと馬鹿にされたので、ケツをまくって対抗したい気持ちが湧いてくる。
5.私のせいなのかとケツをまくりたいところだけど、ここはぐっと我慢することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、急に態度を変えて喧嘩腰になることを表現したい時などが挙げられます。

例文3や例文4のような、「ケツまくって」という表現はよく使う言い回しです。

「尻をまくる」の例文

1.上司に怒鳴られて平謝りしていた部下が、どうしても許せない一言を言われたらしく、尻をまくって食ってかかる。
2.昨日の晩に尻をまくって啖呵を切ったことを少し恥ずかしく思ってきました。
3.犯行現場を抑えられてしまったので、尻をまくって反撃に出ることにした。
4.自分の失敗なのに尻をまくって居直ったので、信じられないという気持ちがでてきた。
5.こちらに非があったので下手に出ていたが、あまりに横暴な態度を取るので尻まくって応戦する。

この言葉がよく使われる場面としては、急に態度を変えて喧嘩腰になることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「尻をまくって」という表現はよく使う言い回しです。

「ケツをまくる」と「尻をまくる」はどちらも急に態度を変えて喧嘩腰になることを表しています。どちらの言葉を使うか迷った場合、読み方が違うだけで意味は全く同じなので、好きな方を使うようにしましょう。

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