【釘を刺す】と【釘を打つ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「釘を刺す」(読み方:くぎをさす)と「釘を打つ」(読み方:くぎをうつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「釘を刺す」と「釘を打つ」という言葉は、どちらも約束違反や言い逃れができないように念を押すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「釘を刺す」と「釘を打つ」の違い

「釘を刺す」と「釘を打つ」の意味の違い

「釘を刺す」と「釘を打つ」の違いを分かりやすく言うと、「釘を刺す」とは一般的に使われている、「釘を打つ」とは一般的に使われていないという違いです。

「釘を刺す」と「釘を打つ」の使い方の違い

一つ目の「釘を刺す」を使った分かりやすい例としては、「この件について他言するなと釘を刺す」「警察にお世話になるようなことだけはするなと息子達に釘を刺す」「あの女には気をつけるように釘を刺したのに彼はそれを無視した」などがあります。

二つ目の「釘を打つ」を使った分かりやすい例としては、「健康診断が近いので飲み過ぎないようにと釘を打つ」「次無断欠勤をしたらクビにすると釘を打つ」「部下たちには私から釘を打っておきます」などがあります。

「釘を刺す」と「釘を打つ」の使い分け方

「釘を刺す」と「釘を打つ」はどちらも約束違反や言い逃れができないように念を押すことという同じ意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「釘を刺す」は一般的に使われているが、「釘を打つ」は一般的には使われていないというのが違いになります。したがって、どちらの言葉を使うか迷った場合は、「釘を刺す」の方を使うのが無難でしょう。

「釘を刺す」と「釘を打つ」の英語表記の違い

「釘を刺す」も「釘を打つ」も英語にすると「warn against」「to give a warning」「to remind of」となり、例えば上記の「あの女には気をつけるように釘を刺したのに彼はそれを無視した」を英語にすると「I warned him against her, but he ignored me」となります。

「釘を刺す」の意味

「釘を刺す」とは

「釘を刺す」とは、約束違反や言い逃れができないように念を押すことを意味しています。

「釘を刺す」の使い方

「釘を刺す」を使った分かりやすい例としては、「もう二度と悪いことはしないようにと釘を刺す」「これ以上犯罪行為をせず大人しくしてるように釘を刺す」「お小遣いを無駄遣いしないように釘を刺す」「同じミスをするなと釘を刺される」などがあります。

「釘を刺す」は後から間違いや問題が起こるのを防ぐためにあらかじめ注意や警告をし、念を押すことで相手が言い逃れできないようにする場合に使う言葉です。

「釘を刺す」の語源

「釘を刺す」の語源は日本の伝統的な木造建築です。日本の木造構築は、釘を使わずに木造に切り込み入れたり穴をあけて木造をはめ込む工法で建築されていました。しかし、鎌倉時代の頃にはめこむだけでは強度に不安があったので、釘を用いるようになりました。

この念のために釘を用いる工法が転じて、江戸時代中期辺りから間違いを起こさないように念を押すという意味で使われるようになったと言われています。

「釘を刺す」は目上の人には使えない

「釘を刺す」はビジネスシーンにおいても使うことができますが、目上の人に対しては使えないで注意しましょう。なぜなら、「釘を刺す」は注意や警告をすることなので、目上の人に対して失礼に当たるからです。

「釘を刺す」は「釘をさす」と平仮名でも良い

「釘を刺す」の「刺す」を平仮名にした「釘をさす」も広く一般的に使われているため、平仮名で記載しても問題ありません。

「釘を刺す」の類語

「釘を刺す」の類語・類義語としては、重ねて注意することを意味する「念を押す」、ある行動をとるように説きすすめることを意味する「勧告する」、真心を込めて相手の欠点や過ちを戒め諭すことを意味する「忠告する」などがあります。

「釘を打つ」の意味

「釘を打つ」とは

「釘を打つ」とは、約束違反や言い逃れができないように念を押すことを意味しています。

「釘を打つ」の使い方

「釘を打つ」を使った分かりやすい例としては、「あなたは何もしなくていいと釘を打たれてしまいました」「あれだけ釘を打ったのに彼女は遅刻してきました」「もう二度と連絡しないようにと釘を打たれました」「彼女はすぐサボるので一言釘を打っておいた方がいいだろう」などがあります。

「釘を打つ」は後から間違いや問題が起こるのを防ぐためにあらかじめ注意や警告をし、念を押すことで相手が言い逃れできないようにする場合に使う言葉です。ただし、あまり一般的に使われている言葉ではありません。

「釘を打つ」は目上の人には使えない

「釘を打つ」はビジネスシーンにおいても使うことができますが、目上の人に対しては使えないで注意しましょう。なぜなら、「釘を打つ」は注意や警告をすることなので、目上の人に対して失礼に当たるからです。

「釘を打つ」の類語

「釘を打つ」の類語・類義語としては、良くない事態が生じそうなので気をつけるように告げ知らせることを意味する「警告する」、相手の注意を自分の方に引きつけて自由に行動できないようにすることを意味する「牽制する」などがあります。

「釘を刺す」の例文

1.株だけはするなとあれほど釘を刺したのに、聞く耳を持たず手を出してしまったため、彼は一文なしになってしまった。
2.この件は極秘裏に進めているので、他言無用だと上司に釘を刺された。
3.彼はよく遅刻してくるので、明日の集合時間は絶対に遅れないように釘を刺す。
4.噂になるととても面倒だから、私たちが付き合ってることは黙っておいてと釘を刺された。
5.このことは誰にも言ってはいけないと釘を刺したのに、彼は他人に話してしまったらしい。

この言葉がよく使われる場面としては、約束違反や言い逃れができないように念を押すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「釘を刺す」は目上の人に対しては使えない言葉になります。

「釘を打つ」の例文

1.妻は浮気をしていること気付かれていないと思っているみたいだけど、さりげなく釘を打っておきました。
2.自分はこの件から降りると宣言し、翌日以降彼らが連絡してこないように釘を打つ。
3.賭け事だけはするなとあれほど釘を打ったのに、聞く耳を持たず手を出してしまったため、彼は一文なしになってしまった。
4.今日ご馳走したことはみんなに黙っておくようにと釘を打たれた。
5.彼はすぐ調子に乗るので、油断しないように釘を打ちました。

この言葉がよく使われる場面としては、約束違反や言い逃れができないように念を押すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「釘を刺す」は目上の人に対しては使えない言葉になります。

「釘を刺す」と「釘を打つ」はどちらも約束違反や言い逃れができないように念を押すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われている「釘を刺す」を使うようにしましょう。

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