似た意味を持つ「ログイン」と「ログオン」と「サインイン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ログイン」と「ログオン」と「サインイン」という言葉は、ユーザーとしての認証を行い接続することという共通点がありますが、区別して使われることがあります。
ログインとログオンとサインインの違い
ログインとログオンとサインインの意味の違い
ログインとログオンとサインインの違いを分かりやすく言うと、ログインはUNIXやLinuxで認証時に使い、ログオンはWindows 7で認証時に使い、サインインはWindows 8で認証時に使うという違いです。
ログインとログオンとサインインの使い方の違い
ログインという言葉は、「宿泊プラン紹介システムにログインする」「ログインパスワードの問い合わせをする」などの使い方で、コンピューターを利用できる状態にしたり、コンピューターネットワークに接続したりすることを意味します。
ログオンという言葉は、「ログオンした後に使い終わったら必ずログオフをするようにと言われた」ログオン画面にユーザー名が並んでいる」などの使い方で、コンピューターを利用する際に認証を受けて使えるようにすることを意味します。
サインインという言葉は、「サインインするためのアカウントがない」「電話番号をサインインのために使うことができる」などの使い方で、アカウント情報で認証を行いサービスなどを利用できるようにすることを意味します。
ログインとログオンとサインインの使い分け方
そもそも、これら三つの言葉に違いはほとんどなく、どれもシステムやサービスの利用を行う際に登録されているユーザーであることを認証することを指す言葉です。
強いて違うところを挙げるのであれば、コンピューターなどの脳部分にあたるOSによって使っていた言葉が異なります。
今あるなかで最も古いOSであるUNIXや、これを参考にして作られたLinuxはログインという言葉が使用され、Windows 7までのWindows製品ではログオンという言葉が使用されていました。
Windows 8以降はログインではなく、サインインという言葉が使われるようになっており、サインインという言葉は比較的、ログインやログオンといった言葉よりも新しい表現とされています。
また、Windowsパソコンの普及率が高いためか、ログオンという言葉がパソコンの立ち上げのことを指す場合もあります。
ログインの意味
ログインとは
ログインとは、コンピューターを利用できる状態にしたり、コンピューターネットワークに接続したりすることを意味しています。
表現方法は「ログインする」「ログイン状態を保持する」「ログインされました」
「ログインする」「ログイン状態を保持する」「ログインされました」などが、ログインを使った一般的な言い回しです。
ログインを使った言葉として、「ログインボーナス」「オートログイン」があります。
「ログインボーナス」の意味
一つ目の「ログインボーナス」とは、オンラインゲームやソーシャルゲームなどを起動した際にもらうことができるゲーム内のポイントやアイテムを指す言葉です。ログボと略されることも多くあります。
ユーザーにゲームを継続して利用してもらうために配布され、場合によっては一日一回受け取ることができるものもあり、デイリーボーナスと呼ばれることもあり、一週間に一回であればウィークリーボーナスと呼ばれます。
「オートログイン」の意味
二つ目の「オートログイン」とは、インターネットの接続や会員制サービスを利用する時に、あらかじめ記憶されているIDやパスワードを使って、自動的にログインすることを指す言葉です。
何度も開くページでは非常に便利ですが、共用のパソコンであったり、誰でも触ることのできる端末の場合、他者によって悪用される可能性もあるため注意が必要な機能でもあります。
ログインの対義語
ログインの対義語・反対語としては、利用可能なコンピュータやネットワークから接続を絶ち、通信を終了することを意味する「ログアウト」があります。
ログオンの意味
ログオンとは
ログオンとは、コンピューターを利用する際に認証を受けて使えるようにすることを意味しています。
表現方法は「ログオンする」「ログオン先が正しくありません」
「ログオンする」「ログオン先が正しくありません」などが、ログオンを使った一般的な言い回しです。
ログオンを使った言葉として、「ログオンスクリプト」「対話的ログオン」があります。
「ログオンスクリプト」の意味
一つ目の「ログオンスクリプト」とは、Windowsにおいて利用される簡易的なプログラムファイルの一種です。環境設定や常駐するプログラムを起動させるために作られるものです。
「対話的ログオン」の意味
二つ目の「対話的ログオン」とは、コンピュータのキーボードなどからユーザー名やパスワードを入力してログオンすることを指す言葉です。
ネットワークを経由してログオンする方法であるネットワークログオンは、そのネットワークが認証されていればログオンされたことになるため、ユーザー名などは必要ないという点が大きく異なります。
ログオンの対義語
ログオンの対義語・反対語としては、コンピュータなどへの接続を終了することを意味する「ログオフ」があります。
サインインの意味
サインインとは
サインインとは、アカウント情報で認証を行いサービスなどを利用できるようにすることを意味しています。
サインインは、英語表記にすると「sign-in」となり、この読み方であるサインインがそのまま使われている言葉です。また、「sign-on」と表記するサインオンとも言い、意味も使い方もどちらも同じです。
表現方法は「サインインする」「サインインを求める」「サインインが必要です」
「サインインする」「サインインを求める」「サインインが必要です」などが、サインインを使った一般的な言い回しです。
サインインとサインアップの違い
似ている言葉に「サインアップ」がありますが、こちらはアカウントを作ることを指す言葉で、いわゆる新規登録などに当たります。そのため、サービスを使えるようにするサインインとは異なります。
サインインの対義語
サインインの対義語・反対語としては、自身の情報を入力して使用していたシステムに対して通信切断や利用の終了を申請することを意味する「サインアウト」があります。
サインインの同義語である「サインオン」の対義語は、「サインオフ」となりますが、意味はサインアウトと同じです。
ログインの例文
この言葉がよく使われる場面としては、コンピューターを利用できる状態にしたり、コンピューターネットワークに接続したりすることを意味する時などが挙げられます。
OSではUNIXやLinuxなどにおいて使われますが、一般的なサービスやシステムを利用する場合の認証にも多く使われています。
ログオンの例文
この言葉がよく使われる場面としては、コンピューターを利用する際に認証を受けて使えるようにすることを意味する時などが挙げられます。
Windowsパソコンのユーザー認証などに多く使われていますが、その他金融関係のネットサービスなどにも使われています。
サインインの例文
この言葉がよく使われる場面としては、アカウント情報で認証を行いサービスなどを利用できるようにすることを意味する時などが挙げられます。
ログインやログオンよりも新しい表現であるものの、Windowsパソコンに初期から備わっているOutlookやHotmailなどではサインインが使われています。
ログインとログオンとサインインどれを使うか迷った場合は、UNIXやLinuxで認証を表す場合は「ログイン」を、Windows 7で認証を表す場合は「ログオン」を、Windows 8以降で認証を表す場合は「サインイン」を使うと覚えておけば間違いありません。