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【右様】と【左様】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「右様」(読み方:うよう)と「左様」(読み方:さよう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「右様」と「左様」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「右様」と「左様」の違い

「右様」は「左様」の間違い

「右様」と「左様」の違いを分かりやすく言うと、「右様」とは「左様」の間違った使い方、「左様」とはその通りであることです。

「右様」は誤字

一般的には「右様」という言葉は存在しません。言葉が似ているため、「左様」のことを間違えて「右様」を使っている人がほとんどです。

「左様」は正しい日本語

正しい言葉である「左様」を使った分かりやすい例としては、「はい、左様でございます」「左様、あれは一昨年の暮れのことでした」「左様でございましたか、大変申し訳ありませんでした」などがあります。

「左様」という言葉はあっても、「右様」という言葉は存在しません。同時に「左様」という単語の意味について「その通りであること」と覚えておきましょう。

「左様」の英語表記

「左様」を英語にすると「right」「exactly」「precisely」「correct」となり、例えば上記の「左様でございます」を英語にすると「You are right」となります。

「右様」の意味

「右様」とは

「右様」とは、「左様」の間違った使われ方です。

「右様」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。言葉が似ているため、「左様」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「右様」が間違った言葉である理由

「右様」がなぜ間違った言葉かというと、「左様」という漢字は当て字で、左という意味を持っていないからです。そのため、左の対義語である右を使うのは間違いになります。

「左様」はそのようなことやその通りのことを意味しており、元々は「然様」という漢字を使っていました。しかし、「然様」の「然」という漢字が常用漢字ではないため、「左」の字が当てられるようになりました。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。現行の常用漢字表は、2010年11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2136字で成り立っています。

しかし、最近では「右様」を「うよう」ではなく「みぎよう」と読んで、認める辞書も出てきました。「右様」とは右に述べた通りの様子のことを意味しています。

「左様」の意味

「左様」とは

「左様」とは、その通りであることを意味しています。その他にも、相手の言ったことを肯定や賛同することや自分の思い出したことに頷いて話をすることの意味も持っています。

表現方法は「左様でございますか」「左様ですか」

「左様でございますか」「左様ですか」などが、「左様」を使った一般的な言い回しになります。

「左様」の使い方

「左様なことはございません」「左様でございます、こちらがお問合せ窓口になります」などの文中で使われている「左様」は、「その通りであること」の意味で使われています。

一方、「左様、あれは半年前の出来事であった」「左様ですか、先輩も同じ考えでしたか」などの文中で使われている「左様」は、「相手の言ったことを肯定や賛同することや自分の思い出したことに頷いて話をすること」の意味で使われています。

「左様」は二つの意味を持つ言葉ですが、その通りであることやそのようなことの意味の場合は形容動詞として、相手の言ったことを肯定や賛同することや自分の思い出したことに頷いて話をすることの意味の場合は感嘆詞として使います。

「左様」の語源

「左様」の語源は「然様」です。「左様」は元々「然様」という漢字を使っていたのですが、「然様」の「然」を「さ」という読み方が常用漢字表に載っていないため、当て字の「左」を使うようになりました。

なぜ「左」という字を使うようになったかというと、古来の日本では地位の高さを左右で表していたことからきています。右よりも左の方が地位が高いとされており、尊敬の意味を込めて左という字を宛てました。

「左様でございます」は二重敬語ではない

よく使われている言い回しの「左様でございます」を二重敬語だと勘違いする人もいますが、二重敬語ではない正しい日本語です。「左様」という言葉はかしこまった場面で多く使われていますが、この言葉自体は敬語ではありません。そのため、「ございます」だけが敬語表現になります。

「左様」の類語

「左様」の類語・類義語としては、 ある事が確かな事実である様のことを意味する「正に」、間違いないことを意味する「正しく」、少しの違いもなく的中することを意味する「どんぴしゃり」などがあります。

「右様」の例文

1.「右様」という言葉は存在しないので、おそらく「左様」の言い間違いだろう。
2.「左様」という言葉はその通りであることで、「右様」という言葉はない。
3.「右様」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.右様でございます、本日は午前9に開場いたしますという言葉を使う人はいるが、正しくは左様でございます、本日は午前9に開場いたしますです。
5.左様なことはありませんという言葉はあるが、右様のようなことはありませんという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「左様」という言葉を間違えて「右様」と表現している時などが挙げられます。

「右様」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「左様」を間違えて使っている可能性が高いです。

「右様」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「右様」ではなく、「左様」と表現するのが正しい使い方になります。

「左様」の例文

1.左様でございます。南口の改札を出て突き当りに見える10階建てのビルが弊社でございます。
2.この件に関して確たる証拠がない以上は、左様なことはできません。
3.私たちの会社では、左様なことは絶対にございません。
4.左様でございます。大学院での2年間は主にスポーツ医学の研究に費やしておりました。
5.左様、あの事件が起きたのは雪が積もっていた去年の暮のことでした。

この言葉がよく使われる場面としては、その通りであることを表現したい時などが挙げられます。相手の言ったことを肯定や賛同することや自分の思い出したことに頷いて話をすることを表現したい時にも使います。

例文1から例文4の「左様」はその通りであること、例文5の「左様」は相手の言ったことを肯定や賛同することや自分の思い出したことに頷いて話をすることの意味で使っています。

「右様」と「左様」どちらを使うか迷った場合は、「右様」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「左様」を使うようにしましょう。

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