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【馬鹿】と【阿呆】と【間抜け】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「馬鹿」(読み方:ばか)と「阿呆」(読み方:あほう)と「間抜け」(読み方:まぬけ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」という言葉は、愚かなことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の違い

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の意味の違い

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の違いを分かりやすく言うと、「馬鹿」は関東で愚かなことを表現する時に使い、「阿呆」は関西で愚かなことを表現する時に使い、「間抜け」は気が抜けている人を表現する時に使うという違いです。

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の使い方の違い

「馬鹿」という言葉は、「彼は馬鹿だなと軽く言ってきたのだろうが馬鹿にされている気がしてならない」「どこかに旅行を毎週するというのも旅費が馬鹿にならない」などの使い方で、知能が劣り愚かなことを意味します。

「阿呆」という言葉は、「阿呆と関西人に言われるのは悪い気がしない」「気が遠くなるような作業をしていると阿呆なことをしていると感じてしまう」などの使い方で、愚かなことを意味します。

「間抜け」という言葉は、「計算ミスが多く自分が間抜けだと認識したテストであった」「間抜けな性格が長年直らない」などの使い方で、気が付かないで馬鹿げたことをすることを意味します。

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の使い分け方

「馬鹿」と「阿呆」はどちらも愚かなことを意味する言葉ですが、使われる地域によって意味合いが異なることがあり、関西地方では前者を使う時は怒りが込められている一方、後者は親しみを込めて使われます。

関東地方では逆で、「馬鹿」に親しみを込めて使ったり励ましの時に使われるのに対して、「阿呆」は相手をけなす時に使われます。

一方の「間抜け」は、注意力が足りない、気が抜けているような人を指す言葉です。そのため、「馬鹿」や「阿呆」ほど侮辱するような意味合いはありませんが、言葉を受け取る人によってはどれも人を悪く言うような言葉になります。

これが、「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」の明確な違いです。

「馬鹿」の意味

「馬鹿」とは

「馬鹿」とは、知能が劣り愚かなことを意味しています。

その他にも、常識が欠けている様子、無益なこと、度が過ぎていることや機能が失われることも意味します。

「馬鹿」の漢字の語源と由来

馬鹿は、「莫迦」と書いたり平仮名やカタカナなど他の表記もありますが、漢字はすべて当て字です。語源はいくつかありますが、サンスクリット語で愚かな様子を意味する「moha」の音を参考にして漢字を当てた言葉とされることが多いです。

日本では、『太平記』に「馬鹿者」と書かれたのが初めてですが、「馬鹿」という使われ方はされていなかった上、初期は愚かな様子ではなく、乱暴をすることや狼藉を働く人を意味する言葉でした。

「馬鹿」を使った言葉として、「火事場の馬鹿力」「正直者が馬鹿を見る」があります。

「火事場の馬鹿力」の意味

一つ目の「火事場の馬鹿力」とは、追い詰められた状況に置かれると、普段は想像できないような力や能力を発揮することを表す慣用表現です。火災が起きた際に、重い荷物を抱えた状態で避難をすることが由来となった言葉です。

「正直者が馬鹿を見る」の意味

二つ目の「正直者が馬鹿を見る」とは、ずる賢い人が得をするのに対して、正直な人がつまらない目にあうことを意味する慣用表現で、正しいことがなかなか通らないことを指します。

「馬鹿」の対義語

「馬鹿」の対義語・反対語としては、頭が良いことを意味する「利口」があります。

「馬鹿」の類語

「馬鹿」の類語・類義語としては、はきはきしないで動作や決断が遅いことを意味する「愚図」、愚か者を意味する「たわけ」、物事に疎く愚かなことを意味する「迂愚」(読み方:うぐ)、知識がないことを意味する「無知」などがあります。

「阿呆」の意味

「阿呆」とは

「阿呆」とは、愚かなことを意味しています。

「阿呆」の読み方

阿呆は、「阿保」や「阿房」と表記することもありますが、「あほう」や「あほ」という読み方で他を罵倒する時に使う言葉です。

「阿呆」は近畿地方や四国など関西でよく使われる

主に近畿地方や四国の一部などの限定的な地域で使われており、今日ではテレビで漫才が放映されるようになってから、全国的に使われるようになりました。

「阿呆」を使った言葉として、「阿呆の足下使い」「阿呆の話食い」があります。

「阿呆の足下使い」の意味

一つ目の「阿呆の足下使い」とは、愚かな者は足下の物を取るのにも人を使うということを意味する慣用表現で、つまらないことに対していちいち人を使うことが愚かであることを指します。

「阿呆の話食い」の意味

二つ目の「阿呆の話食い」とは、愚か者が人の話を聞いた時、自分の力量などを考えることもなくすぐに実行しようとすることを意味する慣用表現です。

「阿呆」の対義語

「阿呆」の対義語・反対語としては、生まれつき備わっている並外れたような優れた才能を持つ人を意味する「天才」があります。

「阿呆」の類語

「阿呆」の類語・類義語としては、間が抜けていることを意味する「とんま」、愚かで劣っていることを意味する「愚劣」、軽々しくそそっかしいことを意味する「軽忽」(読み方:けいこつ)、平凡で愚かなことを意味する「凡愚」などがあります。

「間抜け」の意味

「間抜け」とは

「間抜け」とは、気が付かないで馬鹿げたことをすることを意味しています。

「間抜け」の語源と由来

「間抜け」の間とは、芸事における音と音や、動作と動作の間に入れる休止のことを指しています。ここから、調子が外れることを「間が抜ける」と言い、日常会話においても動作や会話などが他人と歩調が合わない人を「間抜け」と言うようになりました。

「間抜け」は、「おっちょこちょい」や「ドジ」、「天然」と同じように使いますが、相手を悪く言う言葉に変わりはないため、発言者にその気がなくとも侮辱として扱われます。

表現方法は「間抜けなやつ」「間抜けな顔」「間抜けな声」

「間抜けなやつ」「間抜けな顔」「間抜けな声」などが、「間抜け」を使った一般的な言い回しです。

「間抜け」の対義語

「間抜け」の対義語・反対語としては、よく注意して十分に心を配っていることを意味する「用心深い」、細かいところまで物事をきちんと行う様子を意味する「几帳面」があります。

「間抜け」の類語

「間抜け」の類語・類義語としては、間の抜けた言動をすることを意味する「頓珍漢」(読み方:とんちんかん)、考えや知識が浅く行き届いていないことを意味する「浅薄」、愚かで道理に暗いことを意味する「愚昧」などがあります。

「馬鹿」の例文

1.私の兄は、子どもが生まれてから親馬鹿と呼ばれるような言動ばかりである。
2.後輩の一人は私に対して小馬鹿にするような態度を取ってくるので、先輩に心配されている。
3.新しい事業に取り掛かろうにも、予算案に目を通すと馬鹿にならない費用が掛かることがわかる。

この言葉がよく使われる場面としては、知能が劣り愚かなことを意味する時などが挙げられます。

例文1の「親馬鹿」とは、自分の子を異様なまでに可愛がる様子を指す言葉です。

例文2の「小馬鹿にする」とは、人を馬鹿にして軽蔑した扱いをするような態度を意味する。

例文3の「馬鹿にならない」とは、軽視することができないことを意味する慣用表現です。

「阿呆」の例文

1.祖父は阿呆の一つ覚えのように、先ほど教えた言葉を事あるごとに私に嬉々として伝えてくる。
2.張り切りすぎて空回りしてしまう自分が阿呆だなと落ち込んでいたら、先輩が慰めてくれた。
3.阿呆ほど美味しいと勧められた居酒屋の料理は、どれも好みでまた伺おうと決意した。

この言葉がよく使われる場面としては、愚かなことを意味する時などが挙げられます。

例文1の「阿呆の一つ覚え」とは、覚えた一つの言葉をどんな時にも繰り返すことを意味する言葉で、「馬鹿の一つ覚え」と同じ意味です。

例文3の「阿呆ほど」とは、「非常に」や「とても」に言い換えることができる表現で、「馬鹿みたいに」とも言い換えることがありますが、使う地域によって伝わらなかったり、意味合いが変わって伝わる可能性があります。

「間抜け」の例文

1.彼は間抜け面をしてニュースを見ていたが、コーヒーを目の前に置いてあげたらこちらに気が付いたようだ。
2.恋人に二股をかけられていた弟が可哀そうだと思う半面、気付かないなんて間抜けだとも思う。
3.友達に天然だと言われることが多いが、もっと周囲をよく見て間抜けな性格を直したいと考えている。

この言葉がよく使われる場面としては、気が付かないで馬鹿げたことをすることを意味する時などが挙げられます。

例文1の「間抜け面」とは、どこか気の抜けたような締まりのない顔つきを意味する言葉です。

「馬鹿」と「阿呆」と「間抜け」どれを使うか迷った場合は、関東で愚かなことを表す場合は「馬鹿」を、関西で愚かなことを表す場合は「阿呆」を、気が抜けている人を表す場合は「間抜け」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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