【花鳥風月】と【風花雪月】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「花鳥風月」(読み方:かちょうふうげつ)と「風花雪月」(読み方:ふうかせつげつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「花鳥風月」と「風花雪月」という言葉は、どちらも「自然の美しい風景」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




花鳥風月と風花雪月の違い

花鳥風月と風花雪月の意味の違い

花鳥風月と風花雪月の違いを分かりやすく言うと、花鳥風月とは日本語の表現、風花雪月とは中国語の表現という違いです。

花鳥風月と風花雪月の使い方の違い

一つ目の花鳥風月を使った分かりやすい例としては、「心静かに花鳥風月を愛でる」「花鳥風月に親しむ時間を大切にしたい」「花鳥風月を詠んだ俳句です」「忙しくて花鳥風月を感じるゆとりがありません」などがあります。

二つ目の風花雪月を使った分かりやすい例としては、「風花雪月を堪能しながらお茶会をしてみよう」「風花雪月の良さが分かる年齢になりました」「眼下に広がる風花雪月に思わず溜息が出ます」などがあります。

花鳥風月と風花雪月の使い分け方

花鳥風月と風花雪月は、どちらも自然を表す文字で成り立っている四字熟語であり、季節や自然の美しい風景を意味する言葉です。

二つの言葉の大きな違いは、花鳥風月は日本語であり、風花雪月は中国語であることにあります。日本人にとっては花鳥風月の方が馴染みがありますが、風花雪月は麻雀の役名やゲームソフトの名前にもなっており浸透しつつある言葉です。

また、風花雪月は花鳥風月とは違い、美辞麗句を並べただけでで中身がないというネガティブな意味合いで使われることもあります。これらが、花鳥風月と風花雪月という言葉の違いになります。

花鳥風月と風花雪月の英語表記の違い

花鳥風月も風花雪月も英語にすると「beauties of nature」となり、例えば上記の「花鳥風月を愛でる」を英語にすると「enjoy the beauty of nature」となります。

花鳥風月の意味

花鳥風月とは

花鳥風月とは、自然の美しい風物を意味しています。

その他にも、風雅な趣を楽しむことの意味も持っています。

花鳥風月の使い方

「花鳥風月を愛でる心を持つ」「花鳥風月の絵が描かれた扇子を贈る」「休日はキャンプで花鳥風月を楽しむ」「花鳥風月を愛でる気持ちの余裕がありません」などの文中で使われている花鳥風月は、「自然の美しい風物」の意味で使われています。

一方、「隠居して花鳥風月に遊ぶ」「花鳥風月をテーマにした癒しの温泉宿です」「花鳥風月を楽しむ」「余生は花鳥風月を友とするつもりです」などの文中で使われている花鳥風月は、「風雅な趣を楽しむこと」の意味で使われています。

花鳥風月の語源

花鳥風月とは、「花」「鳥」「風」「月」という文字からも分かるように、自然の美しい風景を意味する言葉です。転じて、自然の風物や景色を題材にして詩歌を作ったり、絵を描いたりすることも意味します。

花鳥風月の由来

花鳥風月という言葉の由来は、もともと漢詩から来ていると言われています。日本においては、室町時代の能楽師である世阿弥の「風姿花伝」という能の理論書に「花鳥風月」という言葉を見出すことが出来ます。

上記の例文にある「花鳥風月を友とする」とは、世俗を離れて自然に親しみ、風流な生活を送ることを意味します。「風月を友とする」とも言います。

花鳥風月の類語

花鳥風月の類語・類義語としては、四季折々の自然の美のたとえや春の花と秋の月を意味する「春花秋月」、自然に親しみ詩歌を作って遊ぶことを意味する「風流韻事」、世間離れした優雅な遊びを意味する「琴歌酒賦」などがあります。

風花雪月の意味

風花雪月とは

風花雪月とは、自然の美しい風景や、そこから生じる情緒を意味しています。

風花雪月の使い方

風花雪月を使った分かりやすい例としては、「四季折々の風花雪月をまとめて映像で御覧ください」「風花雪月を感じながらお茶会をしましょう」「風花雪月にまつわる逸話の外伝があります」などがあります。

その他にも、「風花雪月を後世の人々に引き継ぎたい」「風花雪月を表現する踊り子に感動した」「日本中の風花雪月を攻略したいと思う」「風花雪月を詠んだ歌集の落とし物がありました」などがあります。

風花雪月とは、自然の美しい風景や、その趣深さを意味する中国語です。あまり聞き馴染みのない言葉ですが、麻雀のローカルルールに採用されている役名や、ゲームソフトの名前にもなっています。

日本語の「花鳥風月」にあたる言葉ですが、日本の花鳥風月とは違って「美辞麗句にすぎない、内容に乏しい物事」といったネガティブな意味合いを持つ場合があります。

風花雪月の対義語

風花雪月の対義語・反対語としては、風流でないことや趣味を解さないことを意味する「無風流」、遊里の事情に通じないことを意味する「野暮」、無風流であることや無作法であることを意味する「むくつけし」などがあります。

風花雪月の類語

風花雪月の類語・類義語としては、四季折々の自然の美しい景色のことを意味する「雪月風花」、自然に親しみ心を洗い書画などの優雅な遊びにふけることを意味する「風流三昧」などがあります。

花鳥風月の例文

1.花札は日本のかるたの一種で、札には四季折々の花鳥風月が描かれています。
2.花鳥風月を愛でる宿でいただくビールは、格別の美味さです。
3.この温泉旅館では、花鳥風月にプラスして名物料理を堪能できます。
4.花鳥風月を表現した歌詞が若者にうけて、ヒットチャートに入りました。
5.ハイキングで花鳥風月に親しむと、心が洗われて元気になります。

この言葉がよく使われる場面としては、自然の美しい風物、風流を表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「花鳥風月を愛でる」とは、自然の美しい風物を味わったり、十分に感じ取ることを意味します。例文5の「花鳥風月に親しむ」とは、世俗から離れて風流に接することを表す言い回しです。

風花雪月の例文

1.神秘的な風花雪月をバックに撮った写真は、おとぎ話のヒロインになったようです。
2.趣味は風景画を描くことで、退職後は中国奥地の風花雪月を攻略しようと思います。
3.彼は風花雪月を愛でるようなキャラじゃないと思っていたが、意外にも田舎暮らしに憧れているそうだ。
4.観光客からの評価が高い風花雪月よりも、私は素朴な農村の風景が好きです。
5.年を重ねるごとに、若い頃には理解できなかった風花雪月を感じるようになりました。

この言葉がよく使われる場面としては、自然の美しい風景や趣深さを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4にある風花雪月は、自然の美しい風景の意味で用いられています。例文5にある風花雪月は、美しい風景から生じる情緒情趣の意味で用いられています。

花鳥風月と風花雪月という言葉は、どちらも「自然の美しい風景」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、日本語で表現したい時は「花鳥風月」を、中国語で表現したい時は「風花雪月」を使うようにしましょう。

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