似た意味を持つ「リュクス」と「ラグジュアリー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「リュクス」と「ラグジュアリー」という言葉は、「豪華な様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
リュクスとラグジュアリーの違い
リュクスとラグジュアリーの意味の違い
リュクスとラグジュアリーの違いを分かりやすく言うと、リュクスはこだわりの強いものを表現する時に使い、ラグジュアリーは高価なものを表現する時に使うという違いです。
リュクスとラグジュアリーの使い方の違い
一つ目のリュクスを使った分かりやすい例としては、「インテリアにもリュクススタイルが取り入れられることが増えた」「リュクスな空間は居心地が良いと感じる」「リュクスな料理はSNSで有名になる」などがあります。
二つ目のラグジュアリーを使った分かりやすい例としては、「ラグジュアリーブランドは高いだけの理由がある」「ラグジュアリービジネスを展開していく」「ラグジュアリーな雰囲気のある部屋に住んでみたい」などがあります。
リュクスとラグジュアリーの使い分け方
リュクスとラグジュアリーはどちらも、贅沢なものや豪華なものを表す言葉ですが、ニュアンスが若干異なります。
リュクスは、贅沢や優雅を表す言葉です。素材や製法にこだわりを持って作られた商品であり、付加価値が高い商品に対して使われるため、豪華さが目に見えない場合もあります。
一方のラグジュアリーは、贅沢品や高級品を表す言葉です。金銭的価値の高い商品やサービスに対して使われますが、価格の高さが質の高さから伺える場合に使われています。
つまり、リュクスは値段ではなくこだわりの強いものに対して使われ、ラグジュアリーはこだわりよりも値段が高く、同時に質を重視するものに対して使われるという違いがあります。
リュクスとラグジュアリーの英語表記の違い
リュクスを英語にすると「luxe」となり、例えば上記の「リュクススタイル」を英語にすると「luxe style」となります。一方、ラグジュアリーを英語にすると「luxury」となり、例えば上記の「ラグジュアリーブランド」を英語にすると「luxury brand」となります。
リュクスの意味
リュクスとは
リュクスとは、贅沢や豪華、優雅を意味しています。
リュクスの使い方
リュクスを使った分かりやすい例としては、「リュクススタイルのコーディネートを参考に家具を決める」「リュクスなダイニングを展示場で見て一目惚れした」「リュクスな空間は生活感を感じないが住み心地が良さそうだった」などがあります。
その他にも、「ミニマルリュクスな部屋に憧れているため断捨離から始めた」「リュクスなかき氷が夏になると話題になる」「リュクスを名前に含む商品はその名の通り普段使っているものよりも質が高い」などがあります。
リュクスの由来
リュクスは英語で「luxe」と表記され、「華美」「贅沢」といった意味を持つ言葉で、フランス語の「luxe」に由来しています。日本語でも、特にファッションやインテリアに関する用語として多く使われています。
値段やブランドの認知度などではなく、素材や製法にこだわった商品を指すため、本来の商品価値よりも付加価値を重要視するのが特徴で、上記例文の「リュクススタイル」「リュクスなダイニング」などのように使われています。
「ミニマルリュクス」の意味
また、上記例文の「ミニマルリュクス」とは、家具などを最小限に留めた部屋の中に豪華な小物を上質感や優雅さを出すスタイルを指す言葉で、インテリアに関する用語として使われています。
リュクスの対義語
リュクスの対義語・反対語としては、下品で卑しいことを意味する「野卑」、言動が荒々しく洗練されていないことを意味する「粗野」があります。
リュクスの類語
リュクスの類語・類義語としては、品質や正当さにこだわる考え方を意味する「本物志向」、高尚で優雅な様子を意味する「高雅」、上品で美しいことを意味する「優美」、正しく整っており上品な様子を意味する「典雅」などがあります。
ラグジュアリーの意味
ラグジュアリーとは
ラグジュアリーとは、贅沢な様子や高級品を意味しています。
ラグジュアリーの使い方
ラグジュアリーを使った分かりやすい例としては、「ラグジュアリーホテルに一度宿泊してみたい」「ラグジュアリーブランドはハイブランドと比べて積み重ねてきた信頼も誇れるブランドと言える」「ラグジュアリー産業の分析は多く行われている」などがあります。
その他にも、「ラグジュアリーな雰囲気を感じる内装にしたい」「ラグジュアリーでありながらも親しみやすさを感じる」「ラグジュアリーな香りを言語化するのは難しい」「足を踏み入れた瞬間ラグジュアリーさを覚えた」などがあります。
ラグジュアリーの語源
ラグジュアリーは英語で「luxury」と表記され、「贅沢」「高級品」といった意味を持つ言葉で、リュクスの由来となったフランス語の「luxe」同様、ラテン語の「luxus」が語源となっています。
かつては「無駄遣いと思えるほどの贅沢」「過剰な道楽」を意味する言葉として使われており、ネガティブな使われ方がなされていましたが、今日では日本を含め、高級品などの意味で使われています。
そのためか、リュクスと比べると値段の高さを重視した言葉と考えられ、その値段の高さに比例して質も高くなるために、贅沢さを表すようになり、上記例文の「ラグジュアリーホテル」「ラグジュアリーブランド」など高価で高品質なものに使われています
ラグジュアリーの対義語
ラグジュアリーの対義語・反対語としては、地味で飾り気がないことを意味する「質素」、ありのままで飾り気がないことを意味する「素朴」があります。
ラグジュアリーの類語
ラグジュアリーの類語・類義語としては、金銭的や物質的に豊かな様子を意味する「リッチ」、豪華であることや高級であることを意味する「デラックス」、高級や品質の良いことを意味する「プレミアム」などがあります。
リュクスの例文
この言葉がよく使われる場面としては、贅沢や豪華、優雅を意味する時などが挙げられます。
例文1の「プチリュクス」とは、小さな贅沢を表す言葉で、住宅に関する用語として使われる場合には、空いている少しばかりの場所を活用した自分時間を楽しむためのスペースを指す言葉です、
ラグジュアリーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、贅沢な様子や高級品を意味する時などが挙げられます。
例文1の「ラグジュアリー戦略」とは、高価で高品質な商品やサービスを、富裕層を対象にして売り出す戦略を指す言葉で、「ラグジュアリーブランド戦略」とも呼ばれています。
リュクスとラグジュアリーは、どちらも「豪華な様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、こだわりの強いものを表す場合は「リュクス」を、高価なものを表す場合は「ラグジュアリー」を使うと覚えておけば間違いありません。