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【ご存知】と【ご存じ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ごぞんじ」という読み方の「ご存知」と「ご存じ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご存知」と「ご存じ」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「ご存知」と「ご存じ」の違い

「ご存知」と「ご存じ」の意味の違い

「ご存知」と「ご存じ」の違いを分かりやすく言うと、「ご存知」とはビジネスシーンで一般的になっている表記、「ご存じ」とは一般的に正しいとされている表記という違いです。

「ご存知」と「ご存じ」の使い方の違い

一つ目の「ご存知」を使った分かりやすい例としては、「彼の所在をご存知の方は知らせてください」「既にご存知かもしれませんが、明日の会議は中止になりました」「ご存知かもしれませんが、8月に転職しました」などがあります。

二つ目の「ご存じ」を使った分かりやすい例としては、「ご存じかもしれませんが、以前私は法務省で働いていました」「昨日起こった事件についてご存じなでしょうか」「ご存じの通りこの町は漁業が盛んです」などがあります。

「ご存知」と「ご存じ」の使い分け方

「ご存知」と「ご存じ」は書き方が違うだけで、意味や読み方は同じ言葉です。日本語としての正式な表記は「ご存じ」になりますが、ビジネスシーンにおいて一般的に使われているのは「ご存知」になります。

「ご存知」は正しい日本語表記ではないものの、広く一般的に使われており慣習化されています。そのため、「ご存知」と「ご存じ」はどちらが正解にこだわる必要はなく、好きな方を使っても問題ないと覚えておきましょう。

「ご存知」と「ご存じ」の英語表記の違い

「ご存知」も「ご存じ」も英語にすると「As you know」「as you may know」となり、例えば上記の「ご存知かもしれませんが、8月に転職しました」を英語にすると「As you may know, I changed jobs this August」となります。

「ご存知」の意味

「ご存知」とは

「ご存知」とは、知っていらっしゃることを意味しています。

表現方法は「ご存知でしたら」「ご存知でしょうか」「ご存知でいらっしゃる」

「ご存知でしたら」「ご存知でしょうか」「ご存知でいらっしゃる」「ご存知の通り」「ご存知ない」「ご存知とは思いますが」などが、「ご存知」を使った一般的な言い回しになります。

「ご存知」の使い方

「ご存知」を使った分かりやすい例としては、「あそこに座っている方をご存知でしょうか」「彼女の行方についてご存知でしたら教えていただきたいです」「皆様もご存知の通り、来月からニューヨーク勤務になります」などがあります。

「ご存知」は知っていることや承知していることを意味する「存じ」に接頭語の「ご」がついた尊敬語です。

ビジネスシーンで目上の人に対して、知っていますかや知っていましたかというのをそのまま言うのは失礼に当たります。そこで丁寧な表現である「ご存知」が使われるようになりました。したがって、主語は相手になります。自分に対しては使わないと覚えておきましょう。

ビジネスシーンでは「ご存知」が一般的

本来は、「ご存知」ではなく、「ご存じ」とするのが正しい表記なのですが、ビジネスシーンでは「ご存知」の方が一般的になっています。そのため、「ご存知」も間違った表記でありません。

また、「御存知」や「ごぞんじ」という表記も間違えではないのですが、相手の良い印象を与えないため、あまり使わない方が無難でしょう。

「ご存知」の「知」はただの当て字です。そのため、深い意味はありません。

「ご存知」の類語

「ご存知」の類語・類義語としては、互いに相手を知っていることを意味する「相識」、世間一般に広く知れ渡っていることを意味する「周知」、知るの謙譲語を意味する「存じ上げる」などがあります。

「ご存じ」の意味

「ご存じ」とは

「ご存じ」とは、知っていらっしゃることを意味しています。

表現方法は「ご存じでしたら」「ご存じでしょうか」「ご存じの通り」

「ご存じでしたら」「ご存じでしょうか」「ご存じの通り」「ご存じない」「ご存じでいらっしゃる」「ご存じとは思いますが」などが、「ご存じ」を使った一般的な言い回しになります。

「ご存じ」の使い方

「ご存じ」を使った分かりやすい例としては、「彼女の家の住所をご存じの方はお知らせください」「ご存じの通り、私は今月いっぱいで退団いたします」「ご存じかと思いますが、本日のミーティングは14時からに変更になりましたなどがあります。

「ご存じ」は知っていることや承知していることを意味する「存じ」に接頭語の「ご」がついた尊敬語です。また、「ご存じ」は辞書などでも認められている正しい日本語表記になります。

「ご存じ」の特徴としては、主語は必ず相手になる点です。そのため、自分に対しては使わない言葉と覚えておきましょう。

「ご存じ」は正しい日本語表記なのですが、ビジネスシーンにおいては「ご存知」の方が広く一般的に使われています。したがって、どちらの表記を使っても間違えではないと覚えておきましょう。

「ご存じ」の類語

「ご存じ」の類語・類義語としては、物事の存在や発生などを確かにそうだと認めることを意味する「知る」、自分のことをよく理解してくれている人のことを意味する「知己」(読み方:ちき)などがあります。

「ご存知」の例文

1.既にご存知かもしれませんが、日本代表が逆転でワールドカップ出場を決めました。
2.ご存知のこととは思いますが、来月結婚するので今月いっぱいで退職いたします。
3.ニュースなどでの報道でご存知の通り、A社の社長が贈賄の容疑で逮捕されました。
4.皆様のご存知の通り、弊社はネジを主力商品として事業を展開しております。
5.ご存知かと思いますが、私は来月から大阪支店へ転勤となりました。今まで大変お世話になりました。
6.社長からフレンチのおいしい店を聞かれています。あいにく私は心当たりがなく、Aさんのご存知の範囲で構いませんので教えていただけると助かります。
7.いまの若い方だと、ご存知ないかもしれませんが、1973年までは1ドル=360円という固定相場制だったんですよ。
8.あの人はたしかにプロジェクトにはかかわっていましたが、裏金のことなどはご存知ないと思います。
9.すでにご存知だとはおもいますが、わたくしは今月11月末をもちまして会社を退職させていただくことになりました。
10.〇〇さんよくご存知で!この建物はもともと工場だったのですが、その後はリノベーションされてこのレストランに生まれ変わりました。

この言葉がよく使われる場面としては、知っていらっしゃることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご存知」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。

「ご存じ」の例文

1.ご存じかと思いますが、こちらの部署は今年度いっぱいで廃止いたします。
2.急なお願いで大変恐縮ですが、彼の所在についてご存じでしたら教えていただけないでしょうか。
3.私のことをご存じない方もいらっしゃると思いますので、簡単な自己紹介をさせていただきます。
4.皆様のご存じの通り、来月から本社勤務となります。今までありがとうございました。
5.こちらのロボットの利用方法をご存じでしたら、私に教えていただけませんか。
6.思い出せそうで思い出せないん曲があるんですよ、90年代後半にすごく流行った曲なんですけど、”oh life, oh life”ってサビでリフレインするやつ、どなたかご存じないですか。
7.いい人なんだけど、ご存じのあの軽口がたたって、どうしても彼は上司からは信用ならないやつというレッテルを貼られがちなんですよね。
8.すでにご存じだとは思いますが、念には念を入れよという言葉もありますので、もう一度告知させていただきます。
9.借金の件について彼に問い詰めたら記憶にないと否定していたが、ご存じないはずがないだろう。
10.ご存じないようですのではっきり言わしてもらいますが、片田舎では自動車がないと生きていけないんです。

この言葉がよく使われる場面としては、知っていらっしゃることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご存じ」は広く一般的に使われている表記です。

「ご存知」と「ご存じ」はどちらも知っていらっしゃることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ビジネスーンで一般的に使われているのが「ご存知」、一般的に正しい表記とされているのが「ご存じ」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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