【たかだか】と【たかが】と【せいぜい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」という言葉は、多く見積もった際に使うという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の違い

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の意味の違い

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の違いを分かりやすく言うと、「たかだか」は限界や上限を軽視することを表現する時に使い、「たかが」は価値のない様子を表現する時に使い、「せいぜい」は限界到達を目指すことを表現する時に使うという違いです。

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の使い方の違い

「たかだか」という言葉は、「たかだか数十ページの本にこんな値段と思うこともよくある」「たかだか二日前の話をどうして忘れようか」などの使い方で、多めに見積もっても大したことではない様子を意味します。

「たかが」という言葉は、「たかが小テスト、されど小テストと言わんばかりの成績となった」「たかが苺一つで泣くことはないだろう」などの使い方で、問題にするほどの価値のない様子を意味します。

「せいぜい」という言葉は、「せいぜい頑張るようにと先生に言われた」「毎晩残業続きで眠れてせいぜい三時間である」などの使い方で、できるだけ多く見積もった様子を意味します。

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」の使い分け方

「たかだか」と「せいぜい」はどちらも多く見積もってもを意味する言葉として使われていますが、前者は限界や上限を軽視する場合に、後者は限界まで達することを目的とする場合に使われます。

一方の「たかが」は「高が」という漢字表記となり、「たかだか」は「高々」という表記になることから、「たかだか」と「たかが」はほとんど同じ意味で使われている言葉です。

これが、「たかだか」、「たかが」、「せいぜい」の明確な違いです。

「たかだか」の意味

「たかだか」とは

「たかだか」とは、多めに見積もっても大したことではない様子を意味しています。

その他にも、目立つほど高い様子や、声や音が大きく響く様子を意味する言葉としても使われる言葉です。

「たかだか」の漢字表記

漢字表記にすると「高高」や「高々」という表記がなされる言葉です。かつては、「たかたか」と言われていました。

「たかだか」は数学用語としても使われる

「たかだか」は数学用語において「多くとも」や「その数値以下」を意味する言葉としても使われています。一般的に使われている「たかだか」とは異なり、無限に存在する場合にも使われることもあります。

こちらの場合は、「高々可算」などのように漢字表記されることがほとんどであるため、日常会話における「たかだか」とは区別されています。

「たかが」の意味

「たかが」とは

「たかが」とは、問題にするほどの価値のない様子を意味しています。また、程度や質、数などが取るに足りない様子も意味します。

「たかが」の漢字表記

漢字表記にすると「高が」という表記がなされる言葉です。この「高」という漢字は、数量や金額などの合計であったり、限度や限界を意味する言葉でもあります。

「たかが知れる」の意味

「たかが」を使った言葉として、「たかが知れる」があります。これは、程度がわかることや、その数量などを知ったうえで大したことはないということを表す際に使う慣用表現です。

「売り上げが伸びたとは言え手元に残る分はたかが知れている」「今単語を一つ二つ覚えたとしても伸びる点数はたかが知れる」などのような使い方をし、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使うことができます。

「せいぜい」の意味

「せいぜい」とは

「せいぜい」とは、できるだけ多く見積もった様子を意味しています。

その他にも、出来る限り努力をする様子を意味する言葉としても使われる言葉です。

表現方法は「せいぜい頑張れよ」「せいぜい楽しんで」

「せいぜい頑張れよ」「せいぜい楽しんで」などが、「せいぜい」を使った一般的な言い回しです。

「せいぜい」の漢字表記

漢字表記にすると「精精」や「精々」という表記がなされます。

「せいぜい」の由来

本来は自身の力を十分に出し切る様子を意味する言葉として使われていましたが、その意味が転じて限度や上限の意味合いを含むようになり、できる限り努力する様子や、何とかやったらこの程度になるだろうことを意味するようになりました。

そして、自身の力を出し切る様子を表さずに、上限の意味が残り、この程度で精一杯であることを意味する言葉として使われるようにもなりました。

「せいぜい」の類語

「せいぜい」の類語・類義語としては、できるだけ努力をしてを意味する「努めて」、出来る限りを意味する「成る丈」(読み方:なるたけ)があります。

「たかだか」の例文

1.第一志望校は毎年応募者数が多いにも関わらず、たかだか10数名程度しか合格できないため、狭き門として周知されている。
2.たかだか100人が参加したところで、規模の大きい会社の今後の方針に全員が賛同したかと言われるとそうではない気がする。
3.たかだか3000円のトレーナーを汚したくらいで泣くとは思わなかったが、それほど気に入っていたのだろう。
4.たかだか一度ミシュランガイドに載ったからと言って、有名シェフの仲間入りができると思ったら大間違いだ。
5.君は上手に節約しているつもりなのだろうが、たかだか数千円のものを何日もかけて選ぶなんて時間の無駄遣いだろう。
6.あなたは覚えていないと言うが、たかだか二日前の話を覚えていないというのは、いささか嘘が過ぎませんか?
7.記者はインタビュー攻勢をかけているが、たかだか当選一回の新人議員に、この汚職事件の真相など分かるはずもないだろうに。
8.たかだか一週間程度学校を休んでいたからと言って、その分を取り戻せないなんてどれだけ勉強を怠けていたのだ?

この言葉がよく使われる場面としては、多めに見積もっても大したことではない様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文の「たかだか」という言葉も、「たかが」という言葉に置き換えて使うことができます。

「たかが」の例文

1.たかが37度の熱くらい寝てれば治るとかつて母親に言われて育ってきたが、今はしっかり休息を取り他者に移さないようにするという考えが根付き始めた。
2.彼はお金に困ったことがないからだろうが、たかが数百円などと口にすることがあるため、価値観が合わないと感じたこともある。
3.弟はたかがテストで悪い点を取っても死にはしないと笑っていたが、実際テストが返却されてからの彼はされどテストと反省しているようだ。
4.お買い物の会計の際、1円が足りなくて慌ててしまったが、たかが1円、されど1年ということを思い知った出来事だった。
5.たかが一度の失恋でくよくよしているようじゃ、この先、生きていけないぞ!元気を出しなさい!
6.カネを貸した知り合いからたかが数百万でグダグダ言うなと言われて、わたしはついに堪忍袋の緒が切れた。
7.あいつはたしかに有能かもしれないが、一人で出来ることなんてたかが知れている。思い上がりも大概にしてほしいものだね。
8.夫の「たかが子育てくらいで」という一言に、わたしは夫との関係を清算する決意をした。

この言葉がよく使われる場面としては、問題にするほどの価値のない様子を意味する時などが挙げられます。

例文3のように「たかが」の後ろに「されど」という言葉が付くことで、本来は重要視するべきものという主張をする慣用表現となります。

「せいぜい」の例文

1.三日間の旅費はせいぜいこの程度だろうと高をくくっていたら、倍額くらいにまで膨れてしまい財布がすっからかんである。
2.友人は今日からテスト勉強をすると意気込んでおり、せいぜい三日しか続かないだろうと思っていたら、翌日にはゲームをしていた。
3.優勝候補と言われているチームと戦うことになってしまい、せいぜい頑張ろうと皆に言うしかなかった。
4.私にできることといったらせいぜい家族のために家事をやることくらい。でもこれからの人は家事は女性の仕事なんて思っちゃだめよと母は言った。
5.そんなに仕事が嫌なら、君にはさっさと家に帰ってもらってせいぜいバカンスを楽しむがいいよ。
6.いくら儲かっているからって、あの事業規模だったらせいぜい数千万円くらいにしかならないはずだ。
7.大会まであと一週間しかないが、それでわれわれのチームを倒せると思っているのか?まぁせいぜい頑張るんだな。
8.進学校とはいっても、大学進学するものは少なく、せいぜい地元の大企業に就職するのが関の山であった。

この言葉がよく使われる場面としては、できるだけ多く見積もった様子を意味する時などが挙げられます。

例文3のようにさほど期待はしていないというニュアンスを含ませることもあります。

「たかだか」と「たかが」と「せいぜい」どれを使うか迷った場合は、限界や上限を軽視することを表す場合は「たかだか」を、価値のない様子を表す場合は「たかが」を、限界到達を目指すことを表す場合は「せいぜい」を使うと覚えておけば間違いありません。

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