【犬猿の仲】と【水と油】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「犬猿の仲」(読み方:けんえんのなか)と「水と油」(読み方:みずとあぶら)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「犬猿の仲」と「水と油」という言葉は、どちらも気が合わないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「犬猿の仲」と「水と油」の違い

「犬猿の仲」と「水と油」の意味の違い

「犬猿の仲」と「水と油」の違いを分かりやすく言うと、「犬猿の仲」は敵視しているというニュアンスがある、「水と油」は敵視しているというニュアンスがないという違いです。

「犬猿の仲」と「水と油」の使い方の違い

一つ目の「犬猿の仲」を使った分かりやすい例としては、「彼らは学生の頃から犬猿の仲です」「今日は犬猿の仲であるライバル校との試合です」「考え方の違いもあるのか彼らは犬猿の仲です」「彼らは犬猿の仲です」などがあります。

二つ目の「水と油」を使った分かりやすい例としては、「彼らの関係は言わば水と油のようなものだ」「水と油だと思っていた二人が付き合っているとは知りませんでした」「二人は水と油です」などがあります。

「犬猿の仲」と「水と油」の使い分け方

「犬猿の仲」と「水と油」はどちらも気が合わないことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「犬猿の仲」は敵視しているというニュアンスがあるのに対して、「水と油」は敵視しているというニュアンスがないという点です。

「犬猿の仲」と「水と油」の英語表記の違い

「犬猿の仲」を英語にすると「hate each other」「fight like cats and dogs」となり、例えば上記の「彼らは犬猿の仲です」を英語にすると「They hate each other’s guts」となります。

一方、「水と油」を英語にすると「like oil and water」「don’t get along」となり、例えば上記の「二人は水と油です」を英語にすると「The two are like oil and water」となります。

「犬猿の仲」の意味

「犬猿の仲」とは

「犬猿の仲」とは、仲が悪いことを意味しています。

「犬猿の仲」の読み方

「犬猿の仲」の読み方は「けんえんのなか」です。誤って「いぬさるのなか」などと読まないようにしましょう。

「犬猿の仲」の使い方

「犬猿の仲」を使った分かりやすい例としては、「彼らは犬猿の仲だがお互いのことは認め合っています」「犬猿の仲である二人が手を組むとは思ってもいませんでした」「彼女とは昔から犬猿の仲です」「あの事件以来彼とは犬猿の仲です」などがあります。

「犬猿の仲」は仲が悪いことを意味することわざです。ただ仲が悪いのではなく、顔を合わせると喧嘩してしまうほど仲が悪いことを表しています。そのため、相手を敵視しているというニュアンスがあると覚えておきましょう。

「犬猿の仲」の由来

「犬猿の仲」の由来は4つの説があります。

一つ目は干支の順番説です。干支は、元旦に神様へ挨拶しにいった動物の、到着した順番と言われています。出発した時は犬と猿はとても仲が良くて一緒に神様のもとへ向かっていました。しかし、道中で喧嘩し、神様のもとへ着いた時には猿が9番目、犬が11番目でした。

このことが転じて、仲が悪いことを「犬猿の仲」と言った説です。

二つ目は西遊記のワンシーンです。孫悟空が激しく暴れたり盗みを働いた時に、神様は愛犬と一緒に孫悟空と戦います。最終的に犬が噛みついて孫悟空を抑えることができました。このことが転じて、犬は猿の宿敵というイメージになり、「犬猿の仲」が生まれた説です。

三つ目は犬と猿の狩猟時の関係です。縄張り意識の強い猿は猟犬を見かけると強く威嚇します。これを見ていた人間は犬と猿は仲が悪いんだと思い、仲が悪いことの意味で使われるようになりました。

四つ目は犬と猿の性質の違いです。犬は忠誠心が強く主人を守るのに対して、猿は群れ全体を守ろうとする習慣があります。この習慣の違いが犬と猿の仲の悪いというイメージに結び付いた説になります。

「犬猿の仲」の類語

「犬猿の仲」の類語・類義語としては、共にこの世に生きられないことを意味する「不倶戴天」(読み方:ふぐたいてん)、非常に中が悪いことを意味する「犬と猫」、仲がよくないことを意味する「不仲」などがあります。

「水と油」の意味

「水と油」とは

「水と油」とは、水と油が互いに溶け合わないように性質が合わずしっくり調和しないことを意味しています。

表現方法は「水と油の関係」「水と油が混ざらない」

「水と油の関係」「水と油が混ざらない」などが、「水と油」を使った一般的な言い回しになります。

「水と油」の使い方

「水と油」を使った分かりやすい例としては、「彼とは性格が正反対なので水と油のようだ」「彼女インドア派で私はアウトドア派なので水と油のような関係です」「周りが水と油だと思っているだけで実は仲が良い二人です」などがあります。

「水と油」はお互いに溶け合わない性質で調和しません。このことが転じて、相性が悪くどうもしっくりこない間柄に対して、「水と油」を使うようになりました。また、「水と油」はことわざです。

ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。

「水と油」を使う上で注意しなければならないのは、敵視しているというニュアンスがないという点です。ただ、単純に相性が合わなかったり、しっくりこない間柄に対して使うと覚えておきましょう。

「水と油」の類語

「水と油」の類語・類義語としては、仲が悪いことを意味する「不和」、他人と相性が合わないことを意味する「そりが合わない」などがあります

「犬猿の仲」の例文

1.あの二人は犬猿の仲なので、同じプロジェクトチームに入れない方がいいだろう。
2.最初は犬猿の仲だったが、一緒に練習しているうちに友情が芽生えました。
3.両家は犬猿の仲だったので、私たちの交際を許してもらうことはできませんでした。
4.親友だった彼とはとある事件がきっかけで犬猿の仲となり、大人になってからは全く連絡を取らなくなりました。
5.くじ引きで犬猿の仲の二人が文化祭実行委員に選らばれて、クラスが気まずい雰囲気になりました。
6.あの二人は元々仲が良かったのに会社の余興の幹事長にどちらがなるかでもめて、それ以来犬猿の仲になったそうだ。
7.私達が物心ついた時には父親と叔父は犬猿の仲で、一体何があったのか聞くのも憚られるほどだ。
8.鈴木課長と田中課長は同期なのだが、入社当時から犬猿の仲だったらしく、今でも事あるごとにお互いが張り合っている有様だ。
9.明日の試合は絶対に負けられない。なぜなら犬猿の仲であるライバル校との対戦だからだ。負ければOBの先輩方に面目が立たない。
10.実はあの二大女優は犬猿の仲で、演技に対する考え方が180度違うので、撮影現場では衝突が絶えないらしい。

この言葉がよく使われる場面としては、仲が悪いことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「犬猿の仲」は敵対している間柄で使う言葉になります。

「水と油」の例文

1.彼らは水と油の関係なので、飲み会で席は離した方がいいだろう。
2.あの事件以来、部長と課長は水と油の関係になってしまいました。
3.彼は水と油で考え方は異なっているものの、お互いのことは認め合っています。
4.朝食はパン派なので、ご飯派の彼とは水と油のような関係です。
5.彼らは双子の兄弟ではあるが、水と油のように全く性格が異なっています。
6.夫とは水と油のような関係であまり会話もないが、自分のことは自分でやるし私のK-POP好きにも文句を言わないので楽と言えば楽だ。
7.今でも二番目の兄とは付き合いがあるが、一番上の兄とは性格や価値観が正反対で水と油だったのであまり付き合いはない。
8.文系と理系は水と油の関係ではなく、それぞれがうまく関係しあっているのだから、満遍なく学ぶべきだろう。
9.私はアウトドア派で彼女はインドア派なので、一見水と油のような関係だが、交際は思いの外上手くいっています。
10.俺は東京の下町育ちで、彼女は財閥の令嬢なのだから、これほど水と油な関係はないのではないかな。

この言葉がよく使われる場面としては、水と油が互いに溶け合わないように性質が合わずしっくり調和しないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「水と油」は敵視しているというニュアンスはありません。

「犬猿の仲」と「水と油」はどちらも気が合わないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、敵視しているというニュアンスがあるのが「犬猿の仲」、敵視しているというニュアンスがないのが「水と油」と覚えておきましょう。

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