【整理】と【整頓】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「整理」(読み方:せいり)と「整頓」(読み方:せいとん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「整理」と「整頓」という言葉は、どちらも片付けることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

整理と整頓の違い

整理と整頓の違いを分かりやすく言うと、どちらも片付けるという意味がありますが、整理の方には無駄なものを処分する意味もあるという違いです。

二つの言葉は「片付ける」という共通するニュアンスを持っています。「整理整頓」(読み方:せいりせいとん)という四字熟語があることからも、二つの言葉が近い意味を持っていることが伺えます。

整理整頓は物が綺麗に片付けてある状態であり、必要な時にいつでも物が取り出せることを意味しています。日常でもよく使われる言葉です。

整理整頓の使い方の分かりやすい例としては、「洗面所やお風呂を使いやすくするために整理整頓した」、「仕事の効率を上げて残業しないように机を整理整頓した」、「彼女と同棲することになったので、部屋を整理整頓した」などがあります。

片付けるという共通するニュアンス持っている整理と整頓ですが、明確な違いがあります。整理の方には必要なものと不要なものを区別し、不要なものを処分するという意味があります。

整理を英語にすると「Organizing」、整頓を英語にすると「Orderly」、そして整理整頓を英語にすると「Orderly」となり、整頓と同じです。

整理の意味

整理とは、乱れた状態のものをきちんと整えることを意味しています。

他にも、無駄なものを処分することや、後々煩わしい問題が起こらないように処理するという意味も持っています。

整理は複数の意味を持つため様々な使い方があります。分かりやすい例としては、「花火大会が行われるので交通整理をした」、「プレゼンで使う資料を整理しよう」、「彼氏にフラれてから数日経過したので、やっと気持ちの整理がついた」などがあります。

これらは、乱れた状態のものをきちんと整える意味で整理を使用しています。

もう一方の無駄なものを処分することや、後々煩わしい問題が起こらないように処理する意味の分かりやすい例としては、「会社が業績不振に陥ったため人員を整理した」、「来月引っ越し予定なので荷物を整理しよう」、「物置小屋を改築するため整理する」などがあります。

整理という言葉を用いた日本語には「身辺整理」があります。人間関係や仕事関係における、自己の所有物を処分するなどして整理することを意味しています。自らの過失に対して責任を取る形で使われることが多いです。

分かりやすい例としては、「子会社に出向になったため身辺整理を行った」、「医者から余命宣告を受けたので身辺整理をしよう」、「半年後の結婚に向けて身辺整理をした」などがあります。

整理の類義語としては、事物を性質や系統などに従って分けること意味する「分類」、人や物をそれぞれの位置、持ち場に割り当てることを意味する「配置」、乱れて置かれている物をまとめて整えることを意味する「片付け」などがあります。

整理の理の字を使った別の言葉としては、物事を取りさばいて始末することを意味する「処理」、規準などから外れないように全体を統制することを意味する「管理」、仕事を担当して取り纏めていくことを意味する「掌理」(読み方:しょうり)などがあります。

整頓の意味

整頓とは、きちんと片付けることを意味しています。

整頓は乱れたもの片付ける時によく使われます。分かりやすい例としては、「書類が部屋に散らばっていたので整頓した」、「地震が起こって本棚の中が散乱していたので整頓した」などがあります。

整頓の類義語としては、ある基準に合わせて正しく整えることを意味する「調整」、順序を決めて並べることを意味する「配列」、全体を一つにまとめることを意味する「揃える」、程よく整えることを意味する「調節」などがあります。

整頓の対義語としては、乱れていることや入り交じって無秩序なことを意味する「乱雑」、物事が入り乱れて秩序を失くすことを意味する「混乱」、あたり一面に散らばることを意味する「散乱」などがあります。

整頓の頓の字を使った別の言葉としては、疲れ果てることを意味する「困頓」(読み方:こんとん)、着手した物事がはかどらないことを意味する「停頓」(読み方:ていとん)などがあります。

整理の例文と使い方

1.机の上が汚くなってきたので整理する。
2.5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・躾のことだったんだ。
3.1年ぶりに実家の戸棚の中を整理した。

この言葉がよく使われる場面としては、乱れたものをきちんと整えることを表現したい時などが挙げられます。

例文2の5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字のSから取ったビジネス用語です。5Sを徹底して管理している職場は、安全かつ効率的に作業が行えると言われています。

それぞれの詳しい意味としては、整理は不要なもの処分すること、整頓は必要なものをすぐ取り出せるようにすること、清掃は綺麗に掃除すること、清潔は綺麗な状態を保つこと、躾は綺麗に使うことを習慣づけることです。

整頓の例文と使い方

1.私に能力があったら乱雑の世界を整頓出来るのになぁ。
2.明日オフィスの机を整頓しよう。
3.実家に帰ったら部屋の本棚が綺麗に整頓されていた。

この言葉がよく使われる場面としては、きちんと片付けることを表現したい時などが挙げられます。

整頓の使い方としては不要なものを処分して整えるのではなく、本棚の本の位置を自分の使いやすいように並べるイメージです。

このように整理と整頓は明確な違いはないので、どちらを使うか迷った場合は、共通する片付けるという意味に加えて、処分の意味も持つ整理の方を使うことをお勧めします。

整理整頓の例文と使い方

1.整理整頓が苦手なので上手になりたい。
2.自分の机を整理整頓してから仕事の効率が上がったので、効果が出てきたことを実感する。
3.来週彼女が部屋に遊びにくるので整理整頓をしよう。

この言葉がよく使われる場面としては、物が綺麗に片づけてある状態を表現したい時などが挙げられます。

整理整頓とは、必要なものと不必要なものを区別し、不必要なものを処分したのち、残りの必要なものを自分の使いやすいように並べることを意味しています。

そのため、整理整頓の使い方としては、この熟語の順番通り整理してから整頓をするようなイメージになります。