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【白羽の矢が当たる】と【白羽の矢が立つ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「白羽の矢が当たる」(読み方:しらはのやがあたる)と「白羽の矢が立つ」(読み方:しらはのやがたつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「白羽の矢が当たる」と「白羽の矢が立つ」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「白羽の矢が当たる」と「白羽の矢が立つ」の違い

「白羽の矢が当たる」は「白羽の矢が立つ」の間違い

「白羽の矢が当たる」と「白羽の矢が立つ」の違いを分かりやすく言うと、「白羽の矢が当たる」とは「白羽の矢が立つ」の間違った使い方、「白羽の矢が立つ」とは多くの中から特別に選び出されることです。

「白羽の矢が当たる」は誤字

一般的には「白羽の矢が当たる」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「白羽の矢が立つ」のことを間違えて「白羽の矢が当たる」を使っている人がほとんどです。

「白羽の矢が立つ」は正しい日本語

正しい言葉である「白羽の矢が立つ」を使った分かりやすい例としては、「新プロジェクトのリーダーとして彼に白羽の矢が立つ」「新店舗の店長として私に白羽の矢が立つ」「社長の後継者として彼女に白羽の矢が立つ」などがあります。

「白羽の矢が立つ」という言葉はあっても、「白羽の矢が当たる」という言葉は存在しません。同時に「白羽の矢が立つ」という単語の意味について「多くの中から特別に選び出されること」と覚えておきましょう。

「白羽の矢が立つ」の英語表記

「白羽の矢が立つ」を英語にすると「single out」「the choice falls on」となり、例えば上記の「社長の後継者として彼女に白羽の矢が立つ」を英語にすると「She was singled out to be the president’s successor」となります。

「白羽の矢が当たる」の意味

「白羽の矢が当たる」とは

「白羽の矢が当たる」とは、「白羽の矢が立つ」の間違った使われ方です。

「白羽の矢が当たる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「白羽の矢が立つ」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「白羽の矢が当たる」と間違えやすい理由

「白羽の矢が当たる」と「白羽の矢が立つ」を間違ってしまう理由としては、「白羽の矢」という表現を使っているため、「弓矢が当たる」ことをイメージしやすいのが原因です。

しかし、「白羽の矢が立つ」の「白羽の矢」は生贄として選らばれた少女の家の屋根に、目印として立てるの矢のことを指しています。したがって、「白羽の矢が当たる」は間違った表現で、「白羽の矢が立つ」が正しい表現になります。

また、「白羽の矢が立つ」は多くの中から特別に選び出されることを意味するので、「立つ」よりも「当たる」の方が選ばれるというニュアンスを連想しやすいのも、間違えやすい原因の一つでしょう。

文化庁が発表した平成29年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい日本語である「白羽の矢が立つ」を使う人が75.5%、間違った日本語である「白羽の矢が当たる」を使う人が15.1%という結果が出ています。

以上のことから間違った使い方をする人は一定数いるもの、多くの人々が正しい使い方をしているのが読み取れます。

「白羽の矢が立つ」の意味

「白羽の矢が立つ」とは

「白羽の矢が立つ」とは、多くの中から特別に選び出されることを意味しています。

「白羽の矢が立つ」の読み方

「白羽の矢が立つ」の読み方は「しらはのやがたつ」です。誤って「しろばのやがたつ」「しろはねのやがたつ」「しらはねのやがたつ」などと読まないようにしましょう。

「白羽の矢が立つ」の使い方

「白羽の矢が立つ」を使った分かりやすい例としては、「次期社長候補として白羽の矢が立ちました」「新人が経験を積むためと言われ、私に飲み会の幹事として白羽の矢が立ってしまった」「再建役として運営のノウハウを持った彼に白羽の矢が立つ」などがあります。

由来からも分かるように、「白羽の矢が立つ」はマイナスなイメージで使われていた言葉ですが、時代の変化と共にプラスのイメージでも使われるようになりました。

マイナスなイメージでは「忘年会の幹事として私に白羽の矢が立つ」「町内会会長として夫に白羽の矢が立つ」などのように、嫌な役回りや望まない役を押し付けられたというニュアンスで使います。

一方、プラスのイメージでは「彼に日本代表のキャプテンとして白羽の矢が立つ」「優秀な彼に支店長としての白羽の矢が立つ」などのように、優秀なので大勢の中から選ばれたというニュアンスになります。

「白羽の矢が立つ」の由来

「白羽の矢が立つ」の由来は日本古来の伝承です。日本古来では自然災害は神の怒りによるものと言われており、その怒りを鎮めるために少女を生贄として捧げていました。そして、「白羽の矢」は生贄の少女がいる家の目印として立てられたものなのです。

これが転じて、多くの中から犠牲者として選び出されることを「白羽の矢が立つ」と言われるようになりました。しかし、現代では生贄による儀式は行わないので意味が少し変化し、多くの中から特別に選び出されることの意味で使われています。

「白羽の矢が立つ」の類語

「白羽の矢が立つ」の類語・類義語としては、多くの人の中から特に選び出してある役目につけることを意味する「抜擢」、多くの中から目的や条件などに合うものを選び定めることを意味する「選定」などがあります。

「白羽の矢が当たる」の例文

1.「白羽の矢が当たる」という言葉は存在しないので、おそらく「白羽の矢が立つ」の言い間違いだろう。
2.「白羽の矢が立つ」という言葉は多くの中から特別に選び出されることで、「白羽の矢が当たる」という言葉はない。
3.「白羽の矢が当たる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.英語を話せるということで私に白羽の矢が当たるのは納得ですという言葉を使う人はいるが、正しくは英語を話せるということで私に白羽の矢が立つのは納得ですになります。
5.忙しい時期なのに歓迎会の幹事として私に白羽の矢が立つという言葉はあるが、忙しい時期なのに歓迎会の幹事として私に白羽の矢が当たるという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「白羽の矢が立つ」という言葉を間違えて「白羽の矢が当たる」と表現している時などが挙げられます。

「白羽の矢が当たる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「白羽の矢が立つ」を間違えて使っている可能性が高いです。

「白羽の矢が当たる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「白羽の矢が当たる」ではなく、「白羽の矢が立つ」と表現するのが正しい使い方になります。

「白羽の矢が立つ」の例文

1.このチームはフォワードのポジションが手薄となっため、補強が必要になりました。そこで、日本代表で活躍している選手に白羽の矢が立つ。
2.ダム建設のプロジェクトリーダーを決める際に、この町の出身者が良いということで、私に白羽の矢が立ちました。
3.サッカー日本代表の新た監督候補として、Jリーグで3連覇したチームの監督に白羽の矢が立つ。
4.忘年会の幹事として私に白羽の矢が立ったが、正直やりたくありません。
5.中学校のPTA役員選出は、小学校の役員経験者に白羽の矢が立つことが多いです。
6.卒論のテーマと関連があるということで、新商品の企画にメンバーの1人として新卒社員に白羽の矢が立った。
7.クライアントの商品カタログの製作で、使用方法を説明する写真のモデルとして私に白羽の矢が立った。ただ使うのは手元だけだそうだ。
8.いつも忘年会の幹事長をやっていた同僚が仕事で忙しかったため、事もあろうに私に白羽の矢が立つことになった。
9.今でこそ彼は音楽番組の司会の顔だが、当時前の司会者の芸能界引退のために、まだ若手だった彼に白羽の矢が立ったことが司会になったきっかけだった。
10.組織の立て直しは喫緊の課題であったので、本人が嫌がる中で、他に適任がいないということで社長の次男に白羽の矢が立った。

この言葉がよく使われる場面としては、多くの中から特別に選び出されることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3の「白羽の矢」はプラスのイメージで使っており、例文4と例文5の「白羽の矢」はマイナスのイメージで使っています。

「白羽の矢が当たる」と「白羽の矢が立つ」どちらを使うか迷った場合は、「白羽の矢が当たる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「白羽の矢が立つ」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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