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【腹を据えかねる】と【腹に据えかねる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「腹を据えかねる」(読み方:はらをすえかねる)と「腹に据えかねる」(読み方:はらにすねかねる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」の違い

「腹を据えかねる」は「腹に据えかねる」の間違い

「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」の違いを分かりやすく言うと、「腹を据えかねる」とは「腹に据えかねる」の間違った使い方、「腹に据えかねる」とは怒りを心中に収めておくことができなくなることです。

「腹を据えかねる」は誤字

一般的には「腹を据えかねる」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「腹に据えかねる」のことを間違えて「腹を据えかねる」を使っている人がほとんどです。

「腹に据えかねる」は正しい日本語

正しい言葉である「腹に据えかねる」を使った分かりやすい例としては、「彼の発言はどうも腹に据えかねる」「友人から嫌がらせを受け腹に据えかねる思いをしました」「彼女の無礼な態度は腹に据えかねる」などがあります。

「腹に据えかねる」という言葉はあっても、「腹を据えかねる」という言葉は存在しません。同時に「腹に据えかねる」という単語の意味について「怒りを心中に収めておくことができなくなること」と覚えておきましょう。

「腹に据えかねる」の英語表記

「腹に据えかねる」を英語にすると「cannot put up with」「cannot stomach」となり、例えば上記の「彼女の無礼な態度は腹に据えかねる」を英語にすると「I cannot put up with her rude manner」となります。

「腹を据えかねる」の意味

「腹を据えかねる」とは

「腹を据えかねる」とは、「腹に据えかねる」の間違った使われ方です。

「腹を据えかねる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「腹に据えかねる」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「腹を据えかねる」と間違えやすい理由

「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」を間違ってしまう理由としては、「腹を据える」という似た言葉があるからです。「腹を据える」は辞書にも載っている言葉で、覚悟を決めることや我慢して堪えることを意味しています。

しかし、どちらかと言うと正しい日本語である「腹に据えかねる」とやや反対の意味を持つ言葉です。したがって、「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」は間違えないように注意しましょう。

また、「腹に据えかねる」の間違いやすい言葉として「肝に据えかねる」があります。

文化庁が発表した平成17年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい日本語である「腹に据えかねる」を使う人が74.4%、間違った日本語である「肝に据えかねる」を使う人が18.2%という結果が出ています。

以上のことから多くの人が正しい日本語である「腹に据えかねる」を使っているものの、一定の人々は間違った使い方をしているというのが読み取れます。

「腹に据えかねる」の意味

「腹に据えかねる」とは

「腹に据えかねる」とは、怒りを心中に収めておくことができなくなることを意味しています。

「腹に据えかねる」の使い方

「腹に据えかねる」を使った分かりやすい例としては、「腹に据えかねることがあっても我慢しなければならないのが、社会人の辛いところです」「私は人間なので嫌なことをされたら腹に据えかねることもあります」「腹に据えかねたので彼のSNSをブロックしました」などがあります。

「腹に据えかねる」の「腹」は人間のお腹のこではなく、感情や気持ちのことを意味しています。また、「据えかねる」は心をしっかりと居定まらせることを意味する「据える」を否定形にし、心をしっかりと居定まらせることができないという意味になります。

この二つが合わさり、怒りを心中に収めておくことができなくなることや我慢できなくなること「腹に据えかねる」と言うようになりました。また、「腹に据えかねる」は慣用句になります。

「腹に据えかねる」は日常生活やビジネスシーンどちらでも使うことが可能です。他人の行動や言動に対して、怒りの感情を我慢できなくなった時に使う言葉と覚えておきましょう。

「腹に据えかねる」の類語

「腹に据えかねる」の類語・類義語としては、激しく怒ることを意味する「激怒する」、激しい怒りや悲しみなどのために頭に血が上ることを意味する「逆上する」、ひどく怒ることを意味する「激昂する」などがあります。

「腹を据えかねる」の例文

1.「腹を据えかねる」という言葉は存在しないので、おそらく「腹に据えかねる」の言い間違いだろう。
2.「腹に据えかねる」という言葉は怒りを心中に収めておくことができなくなることで、「腹を据えかねる」という言葉はない。
3.「腹を据えかねる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.上司のパワハラには腹を据えかねるものがあるという言葉を使う人はいるが、正しくは上司のパワハラには腹に据えかねるものがあるです。
5.彼女の生意気な態度は腹に据えかねるという言葉はあるが、彼女の生意気な態度は腹を据えかねるという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「腹に据えかねる」という言葉を間違えて「腹を据えかねる」と表現している時などが挙げられます。

「腹を据えかねる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「腹に据えかねる」を間違えて使っている可能性が高いです。

「腹を据えかねる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「腹を据えかねる」ではなく、「腹に据えかねる」と表現するのが正しい使い方になります。

「腹に据えかねる」の例文

1.彼女の勤務態度は、仏と呼ばれている私でも腹に据えかねるものがあります。
2.彼は愛想笑いをしていたが、雰囲気から腹に据えかねているのが伝わってきました。
3.給料の未払いを腹に据えかねたので、労働基準監督署へ足を運びました。
4.隣人の騒音を腹に据えかねたので、区役所の公害相談窓口へ行くことにしました。
5.自分の出世のためなら人を踏み台にするような彼のやり方には、腹に据えかねるものがある。

この言葉がよく使われる場面としては、怒りを心中に収めておくことができなくなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「腹に据えかねる」は怒りが我慢できなくなった場合に使う言葉です。

「腹を据えかねる」と「腹に据えかねる」どちらを使うか迷った場合は、「腹を据えかねる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「腹に据えかねる」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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