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【翻弄】と【もてあそぶ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「翻弄」(読み方:ほんろう)と「もてあそぶ」(読み方:もてあそぶ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「翻弄」と「もてあそぶ」という言葉は、どちらも人を思うままに扱うことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「翻弄」と「もてあそぶ」の違い

「翻弄」と「もてあそぶ」の意味の違い

「翻弄」と「もてあそぶ」の違いを分かりやすく言うと、「翻弄」よりも「もてあそぶ」の方が相手を自分の思うままに扱うというニュアンスが強いという違いです。

「翻弄」と「もてあそぶ」の使い方の違い

一つ目の「翻弄」を使った分かりやすい例としては、「私は運命に翻弄されることしかできない無力な人です」「奇抜なプレーをして相手を翻弄する」「女性関係で翻弄され職を失ってしまいました」「小舟は波に翻弄されました」などがあります。

二つ目の「もてあそぶ」を使った分かりやすい例としては、「他人の感情をもてあそぶのは最低だと思います」「人の好意をもてあそぶことをしてはいけません」「愛犬が消しゴムをもてあそんでいる」「彼女は私の愛情をもてあそんだ」などがあります。

「翻弄」と「もてあそぶ」の使い分け方

「翻弄」と「もてあそぶ」はどちらも人を思うままに扱うことを意味する言葉で、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「翻弄」よりも「もてあそぶ」の方が相手を自分の思うままに扱うというニュアンスが強いという点です。

また、「もてあそぶ」は手に持って遊ぶことや心の慰みとして愛することの意味も持っているといのも違いの一つです。

「翻弄」と「もてあそぶ」の英語表記の違い

「翻弄」を英語にすると「toss about」「make fun」「make a fool」となり、例えば上記の「小舟は波に翻弄されました」を英語にすると「The small boat was tossed about by the waves」となります。

一方、「もてあそぶ」を英語にすると「play with」「toy with」「make sport」となり、例えば上記の「彼女は私の愛情をもてあそんだ」を英語にすると「She played with my affections」となります。

「翻弄」の意味

「翻弄」とは

「翻弄」とは、手玉に取ることを意味しています。

「翻弄」の読み方

「翻弄」の読み方は「ほんろう」です。誤って「はんろう」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「翻弄される」「翻弄させる」「翻弄しないで」

「翻弄される」「翻弄させる」「翻弄しないで」などが、「翻弄」を使った一般的な言い回しになります。

「翻弄」の使い方

「翻弄」を使った分かりやすい例としては、「私は他人に翻弄されやすい性格です」「彼女のは男性を翻弄する魔性の女だ」「仕事に翻弄される毎日はもう疲れました」「権力に翻弄されないために自分の信念を貫こう」「子育てに翻弄されているがとても充実しています」などがあります。

「翻弄」は思うままにもてあそぶことや手玉に取ることを意味する名詞です。名詞とは自立語で活用がなく、文の主語となることができるものことを意味しています。

「翻弄」は「先輩の一挙一動に翻弄されて大変です」「僕は彼女に翻弄されている」などのように人に対してだけでなく、「乗っている船が荒波に翻弄される」「風に翻弄されてうまく操縦できない」などのように、人以外に対して使えるというのが特徴です。

つまり、「翻弄」は自分でコントロールできずに何かに振り回されているという状況で使う言葉と覚えておきましょう。

「翻弄」の類語

「翻弄」の類語・類義語としては、手玉をもてあそぶように人を思いどおりに操ることを意味する「手玉に取る」、見下してなぶりものにすることを意味する「玩弄」、意のままに人を動かすことを意味する「操る」などがあります。

「もてあそぶ」の意味

「もてあそぶ」とは

「もてあそぶ」とは、楽しむかのように思いのまま操ることを意味しています。その他にも、手に持って遊ぶこと、心の慰みとして愛すること、人を慰みものにすることの意味も持っています。

「もてあそぶ」の漢字表記

「もてあそぶ」を漢字にすると、「弄ぶ」「玩ぶ」「翫ぶ」と表記することができますが、この中で一般的なのは「弄ぶ」です。

表現方法は「人をもてあそぶ」「女性をもてあそぶ」「男をもてあそぶ」

「人をもてあそぶ」「女性をもてあそぶ」「男をもてあそぶ」などが、「もてあそぶ」を使った一般的な言い回しになります。

「もてあそぶ」の使い方

「野球の神様にもてあそばれてる気しかしない」「彼はハンカチをもてあそぶ」などの文中で使われている「もてあそぶ」は、「楽しむかのように思いのまま操ることや手に持って遊ぶこと」の意味で使われています。

一方、「書画骨董をもてあそぶ」「他人の気持ちをもてあそぶのは良くないと思う」などの文中で使われている「もてあそぶ」は、「心の慰みとして愛することや人を慰みものにすること」の意味で使われています。

「もてあそぶ」は複数の意味を持つ動詞です。そのため、様々な場面で使うことができます。

人を思うままに扱うことの意味は、「他人をもてあそぶなんて酷いと思います」「女性をもてあそぶなんて男として最低だ」などのように、マイナスなイメージで使うのが一般的です。

手に持って遊ぶことの意味は、「飼い猫が猫じゃらしをもてあそぶ」「暇なときにボールペンをもてあそぶ癖がある」などよう、物に対して使うことが多いです。

楽しむかのように思いのまま操ることの意味は、「私は運命にもてあそばれている」「あの人はいたずらに言葉をもてあそぶ」などのように、環境に振り回されているというニュアンスで使います。

「もてあそぶ」の類語

「もてあそぶ」の類語・類義語としては、手先であちこち探すことを意味する「まさぐる」、指先であちこちひねるようにすることを意味する「ひねくる」、面白半分でいじめたりからかったりすることを意味する「いじる」などがあります。

「翻弄」の例文

1.日本代表のエースが相手守備陣を翻弄するプレーを連発し、会場は大いに盛り上がりました。
2.ここ何年間かを振り返ってみると、元彼に翻弄されてばかりの毎日でした。
3.子会社へ出向となったが、慣れない業務ばかりで日々翻弄されています。
4.若い人ほどSNSやネットの情報に翻弄されやすいので、気を付けた方がいだろう。
5.我が校のエースが緩急自在の投球で相手チームを翻弄し、無事甲子園への出場が決まりました。
6.普段子育てで一息つきたいのはわかるが、久しぶりに帰省したと思ったらもともとわがままで勝手な娘に翻弄される毎日で、私も妻もほとほと疲れてしまった。
7.私はどんなに頑張っても、結局運命に翻弄されることしかできないのかと、世の中を責めることもありました。
8.相手はとても強いチームなので、我々は奇策に打って出て相手を翻弄する作戦を考え付いたのでした。
9.漁船のような小さな船では波に翻弄されるだけなので、もっと大きな船を手配するように頼みました。
10.結婚してからは、以前とは立場がまるで逆になり、私は妻の言うがままに翻弄されている。

この言葉がよく使われる場面としては、手玉に取ることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「翻弄」は人や環境などに振り回されている時に使う言葉です。

「もてあそぶ」の例文

1.授業中暇になるとペンをもてあそぶ癖があるので、辞める努力をしよう。
2.学問をもてあそぶことで、心が落ち着くのは変わったことなのだろうか。
3.あまりにも力差があるからといって、公式戦で相手をもてあそぶのはスポーツマンシップに欠けていると思う。
4.女性の愛情をもてあそぶなんて、男として一番やってはいけないと思う。
5.人の誠意をもてあそぶのは嫌いなので、そんなことする人とは仲良くしたくありません。
6.甘え上手でおねだり上手な彼女にどう見てももてあそばれているようにしか見えないが、係長は彼女と結婚したいらしくデレデレ顔で言うことを聞いている。
7.彼女は私の心でもてあそぶなんてとんでもない男と付き合ってしまったと、とても後悔していました。
8.私は授業中にボールペンをもてあそぶ癖があったので、いつも教師から集中力がないと叱られていました。
9.彼女は座席に座って自分の長い毛をもてあそびつつ、遠くをじっと見つめていたが、一体何を見ていたのだろう。
10.いくらクリスマスがひとりで寂しいからと言って、その気もないのに他人の気持ちをもてあそぶのは良くないと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、楽しむかのように思いのまま操ることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、手に持って遊ぶこと、心の慰みとして愛すること、人を慰みものにすることを表現したい時にも使います。

例文1の「もてあそぶ」は手に持って遊ぶこと、例文2の「もてあそぶ」は心の慰みとして愛すること、例文3の「もてあそぶ」は楽しむかのように思いのまま操ること、例文4と例文5の「もてあそぶ」は人を慰みものにすることの意味で使っています。

「翻弄」と「もてあそぶ」はどちらも人を思うままに扱うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「翻弄」よりも「もてあそぶ」の方が相手を自分の思うままに扱うというニュアンスが強いと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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