似た意味を持つ「いかばかりかとお察し申し上げます」(読み方:いかばかりかとおさっしもうしあげます)と「いかばかりかと存じます」(読み方:いかばかりかとぞんじます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」という言葉は、どちらもどれほどの気持ちかと推察することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の違い
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の意味の違い
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の違いを分かりやすく言うと、「いかばかりかとお察し申し上げます」の方が「いかばかりかと存じます」よりも丁寧な表現という違いです。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の使い方の違い
一つ目の「いかばかりかとお察し申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「ご家族の皆様のご悲嘆はいかばかりかとお察し申し上げます」「皆様のご心痛はいかばかりかとお察し申し上げます」などがあります。
二つ目の「いかばかりかと存じます」を使った分かりやすい例としては、「ご遺族の悲しみはいかばかりかと存じます」「皆様のご苦労はいかばかりかと存じます」「その件に関しましてはいかばかりかと存じます」などがあります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の使い分け方
「いかばかりかとお察し申し上げます」はどちらもどれほどの気持ちかと推察することを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「いかばかりかとお察し申し上げます」の方が「いかばかりかと存じます」よりも丁寧な表現という点です。
ただし、どちらも丁寧な表現であることに変わりはないので、好きな方を使って問題ないことが多いと覚えておきましょう。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」の英語表記の違い
「いかばかりかとお察し申し上げます」も「いかばかりかと存じます」も日本語特有の表現なので直訳した英語はありませんが、近い表現として「I understand how you are feeling」「My thoughts are with you」「I know what you are going through」などがあります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の意味
「いかばかりかとお察し申し上げます」とは
「いかばかりかとお察し申し上げます」とは、どれほどの気持ちかと推察することを意味しています。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の読み方
「いかばかりかとお察し申し上げます」を漢字にすると、「如何許りかとお察し申し上げます」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「いかばかりかとお察し申し上げます」を使うようにしましょう。
表現方法は「ご心労いかばかりかとお察し申し上げます」「ご心中いかばかりかとお察し申し上げます」
「ご心労いかばかりかとお察し申し上げます」「ご心中いかばかりかとお察し申し上げます」「ご心痛いかばかりかとお察し申し上げます」などが、「いかばかりかとお察し申し上げます」を使った一般的言い回しになります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の使い方
「いかばかりかとお察し申し上げます」を使った分かりやすい例としては、「あなたのご心労はいかばかりかとお察し申し上げます」「今回の事態についてはご心労はいかばかりかとお察し申し上げます」などがあります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」はどれくらいやどれほどのことを意味する「いかばかりに」、他人の事情や心中を思いやることを意味する「お察し申し上げます」が合わさり、どれほどの気持ちかと推察することの意味で使われている言葉です。
「いかばかりかとお察し申し上げます」は、事故や病気などのトラブルに遭った場合、リストラや倒産で窮地に追い込まれた場合、災害に遭遇して財産を失った場合など、良くない出来事に対して使うのが一般的になっています。
また、お通夜や葬儀告別式などでお悔やみの言葉としても使うことができると覚えておきましょう。
「いかばかりかとお察し申し上げます」は目上の人にも使える
「いかばかりかとお察し申し上げます」は丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の注意点
「いかばかりかとお察し申し上げます」を使う上で注意しなければならないのは、不幸や困難などの、マイナスな出来事に対してしか使えないという点です。もし、お祝いごとや嬉しいことなどのプラスな出来事に対して使ってしまうと、皮肉めいたニュアンスになってしまうので気をつけましょう。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の類語
「いかばかりかとお察し申し上げます」の類語・類義語としては、あなたの気持ちはわかりますよと寄り添うことを意味する「心中お察し申し上げます」、気持ちや事情を察すること意味する「拝察いたします」などがあります。
「いかばかりかと存じます」の意味
「いかばかりかと存じます」とは
「いかばかりかと存じます」とは、どれほどの気持ちかと思うことを意味しています。
「いかばかりかと存じます」の読み方
「いかばかりかと存じます」を漢字にすると、「如何許りかと存じます」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「いかばかりかと存じます」を使うようにしましょう。
表現方法は「ご心労いかばかりかと存じます」「ご心中いかばかりかと存じます」
「ご心労いかばかりかと存じます」「ご心中いかばかりかと存じます」「ご心痛いかばかりかと存じます」などが、「いかばかりかと」を使った一般的な言い回しになります。
「いかばかりかと存じます」の使い方
「いかばかりかと存じます」を使った分かりやすい例としては、「ご家族の悲しみはいかばかりと存じます」「皆様のご不安な気持ちいかばかりかと存じます」「先日の大雨で大きな被害に遭ったと聞き、お悲しみはいかばかりかと存じます」などがあります。
「いかばかりかと存じます」は、どれくらいやどれほどのことを意味する「いかばかりに」、思うの丁重語を意味する「存じます」が合わさり、どれほどの気持ちかと思うことの意味で使われている言葉です。
丁重語とは謙譲語の一種で謙譲語Ⅱとも言われており、自分や身内の行動を謙る場合に使うことを意味しています。
「いかばかりかと存じます」は、事故や病気などのトラブルに遭った場合、リストラや倒産で窮地に追い込まれた場合、災害に遭遇して財産を失った場合など、良くない出来事に対して使うのが一般的になっています。
また、お通夜や葬儀告別式などでお悔やみの言葉としても使うことができると覚えておきましょう。
「いかばかりかと存じます」の注意点
「いかばかりかと存じます」を使う上で注意しなければならないのは、不幸や困難などの、マイナスな出来事に対してしか使えないという点です。もし、お祝いごとや嬉しいことなどのプラスな出来事に対して使ってしまうと、皮肉めいたニュアンスになってしまうので気をつけましょう。
「いかばかりかと存じます」の類語
「いかばかりかと存じます」の類語・類義語としては、気持ちや事情を察することを意味する「お察しいたします」、相手の気持ちを察することを意味する「お気持ちお察しします」などがあります。
「いかばかりかとお察し申し上げます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、どれほどの気持ちかと推察することを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「いかばかりかとお察し申し上げます」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。
「いかばかりかと存じます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、どれほどの気持ちかと思うことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「いかばかりかと存じま」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。
「いかばかりかとお察し申し上げます」と「いかばかりかと存じます」はどちらもどれほどの気持ちかと推察することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味に大きな違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。