【有効期間】と【有効期限】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「有効期間」(読み方:ゆうこうきかん)と「有効期限」(読み方:ゆうこうきげん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「有効期間」と「有効期限」という言葉は、どちらも「効力のある時期」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




有効期間と有効期限の違い

有効期間と有効期限の意味の違い

有効期間と有効期限の違いを分かりやすく言うと、有効期間とは効力のある時間的な範囲を表し、有効期限とは効力の終わる時期を表すという違いです。

有効期間と有効期限の使い方の違い

一つ目の有効期間を使った分かりやすい例としては、「各種証明書の有効期間を確認しておく」「製品保証の有効期間は一年間です」「有効期間が切れる前に延長手続きを行う」「免許証の有効期間内に渡航して帰国前に失効しました」などがあります。

二つ目の有効期限を使った分かりやすい例としては、「ビザの有効期限が切れていました」「有効期限切れのパスポートでは出国できません」「医薬品にも有効期限はありますか」「有効期限の管理表をエクセルで作成しました」などがあります。

有効期間と有効期限の使い分け方

有効期間と有効期限という言葉は、どちらも効力のある時期を表し、サービスなどが利用できる時期や証明書として使用できる時期などを指しますが、意味や使い方には違いがあります。

二つの言葉の相違点となる「期間」と「期限」に着目すると、「期間」はある日から他の日までの時間的な範囲を意味し、時間の長さを表す言葉です。一方の「期限」は、前もって決められた一定の日時であり、特定の日付や時間をピンポイントで表します。

例えば、1ヵ月有効の通勤定期券を4月1日に購入した場合、有効期間は「4月1日から4月30日まで」となり、有効期限は4月30日です。5月になると、その定期券は「有効期間外」あるいは「有効期限切れ」になります。

つまり、有効期間は時間の長さや範囲にフォーカスした表現であり、有効期限は終わる時期や日時を表したものです。二つの言葉はとてもよく似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使い分けるようにしましょう。

有効期間と有効期限の英語表記の違い

有効期間を英語にすると「validity period」「effective period」「available period」となり、例えば上記の「有効期間を確認する」を英語にすると「check the validity period」となります。

一方、有効期限を英語にすると「validated date」「validity」「expiration date」となり、例えば上記の「the validity period is expired」を英語にすると「有効期限が切れている」となります。

有効期間の意味

有効期間とは

有効期間とは、一定期間で効力を失うサービスなどの効力を維持している間、効力のある期間を意味しています。

有効期間の読み方

有効期間の読み方は「ゆうこうきかん」です。誤って「うこうきげん」「ゆうこうきけん」などと読まないようにしましょう。

有効期間の使い方

有効期間を使った分かりやすい例としては、「株主優待は有効期間内にご利用ください」「英語のレッスンチケットの有効期間は三か月です」「気付いたら有効期間の満了する日が過ぎていました」などがあります。

その他にも、「ライセンス契約の有効期間は終了しました」「新幹線の切符の有効期間を調べています」「定期券の有効期間外におけるSF利用設定を変更する」「車検の有効期間満了日を忘れないでください」などがあります。

有効期間の「有効」は効力をもっていることや法律上の効果を生じること、「期間」はある時点から他の時点までの継続した時間を表します。有効期間とは、効力のある期間を意味し、一定期間で効力を失う証明書などが効力を維持している間を指す言葉です。

例えば、パスポートの有効期間は10年または5年です。有効期間を過ぎたパスポートは無効となり、海外への渡航はできません。また、現在から有効期間満了日までに残っている期間を「残存有効期間」と言い、渡航先の国によって必要とする残存有効期間は異なります。

有効期間の対義語

有効期間の対義語・反対語としては、効き目のないことや効力を持たないことを意味する「無効」などがあります。

有効期間の類語

有効期間の類語・類義語としては、ある条件下の食品が包装された状態で品質を保つ期間を意味する「賞味期間」、会社が従業員の適性を判断するための期間を意味する「試用期間」時効の成立に必要な法定期間を意味する「時効期間」などがあります。

有効期限の意味

有効期限とは

有効期限とは、あらかじめ利用できる期間が決まっているサービスなどの利用可能な期限のこと、ある効力が終わる時期を意味しています。

有効期限の読み方

有効期限の読み方は「ゆうこうきげん」です。誤って「うこうきげん」「ゆうききげん」などと読まないようにしましょう。

有効期限の使い方

有効期限を使った分かりやすい例としては、「有効期限がある英語の資格もあります」「マイナンバーカードの有効期限通知書を紛失してしまいました」「有効期限通知書が届かないので役所に問い合わせました」などがあります。

その他にも、「有効期限が切れる前に更新の手続きをしましょう」「有効期限の日付の考え方について説明します」「ビジネスカードの有効期限が近づいています」「有効期限切れのクレジットカードを処分する」などがあります。

有効期限の「期限」は、前もってきめられた一定の時期や期間を表します。効き目のあることを表す「有効」と結びつき、有効期限とは、利用期間が決められている物事において利用可能な最終的な時期を意味します。

「有効期限通知書」の意味

上記例文にある「有効期限通知書」とは、有効期限があるマイナンバーカードや電子証明書について、有効期限の約3カ月前に送付される更新のお知らせ文書のことです。有効期限が過ぎてしまうと、マイナンバーカードは失効することになり新しく申請する必要があります。

有効期限の対義語

有効期限の対義語・反対語としては、制限時間を過ぎてしまうことを意味する「時間切れ」などがあります。

有効期限の類語

有効期限の類語・類義語としては、その日付まで美味しく食べられる期限を意味する「賞味期限」、あらかじめ決められた終了の期日を意味する「締め切り」、規定の時間が切れて試合などが終了することを意味する「タイムアップ」などがあります。

有効期間の例文

1.車検証にある有効期間の満了する日を過ぎてしまったら、公道を走行することはできません。
2.ほとんどの医薬品の有効期間は、製造から3年から5年程度になっています。
3.契約を締結する日付と契約書の有効期間のスタート時点は、ずれているケースが普通です。
4.英語能力を測定するTOEICのテストスコアに、有効期間はありますか。
5.使用前で有効期間内の切符であれば、JRの窓口で払い戻しができます。

この言葉がよく使われる場面としては、有効な時間の範囲を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、有効期間という言葉は日常生活からビジネスシーンまで幅広い場面で使用されています。

有効期限の例文

1.有効期限の入力を間違えてしまい、クレジットカードの決済が完了しませんでした。
2.クレジットカード会社の問い合わせ先に電話をかけて、Visaカードの有効期限の見方を教えてもらいました。
3.このクレジットカードの有効期限は今月末までですが、使用できますか。
4.有効期限が近いクレジットカードの新しいカードがいつ届くのか、インターネットで調べています。
5.クレジットカードの有効期限が更新されれば、引き落としの情報は更新されたカードに引き継がれるはずです。

この言葉がよく使われる場面としては、有効であると前もって決められた一定の時期、効力が消滅する時期を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「クレジットカードの有効期限」とは、支払いに使用できる期限を表したものです。カード会社や保有する会員の種別によって異なりますが、一般的には3年や5年と設定されています。

有効期間と有効期限という言葉は、どちらも「効力のある時期」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、効力のある時間的な範囲を表現したい時は「有効期間」を、効力の終わる時期を表現したい時は「有効期限」を使うようにしましょう。

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