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【得心】と【納得】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「得心」(読み方:とくしん)と「納得」(読み方:なっとく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「得心」と「納得」という言葉は、どちらも「十分に理解すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




得心と納得の違い

得心と納得の意味の違い

得心と納得の違いを分かりやすく言うと、得心とは古めかしい表現、納得とは一般的な表現という違いです。

得心と納得の使い方の違い

一つ目の得心を使った分かりやすい例としては、「あなたの得心がいくまでご説明いたします」「事情を話して得心してもらう」「お互いが得心するまで話し合う」「社会人になって得心することが多くあります」などがあります。

二つ目の納得を使った分かりやすい例としては、「進路は本人の納得ずくで選択しましょう」「自分の納得がいく結果を出したい」「全員の納得を得ることは難しいだろう」「高価格でも顧客が納得する品質です」などがあります。

得心と納得の使い分け方

得心と納得という言葉は、どちらも他人の考え方などを理解して心から受け入れることを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

得心とは、よくわかって心から承知することを意味します。現代の日常会話では用いられることが少ない古めかしい言い方であり、文章を書くときに使われるか、あるいは改まった場面で使われることが多い言葉です。

納得とは、他人の考えや行動などを承知して肯定すること、わかって呑み込むことを意味します。もともとは仏教用語でしたが、今では日常的に使用される言葉になっています。仏教用語の納得は、物事を受け入れる意味合いがあり、納得という言葉には妥協のニュアンスが伴うこともあります。

つまり、得心と納得の違いは、古めかしい表現か、一般的な表現かにあります。また、納得よりも得心の方が、心の中で深く理解したことを表します。これらが、二つの言葉の明確な違いになります。

得心と納得の英語表記の違い

得心も納得も英語にすると「consent」「satisfaction」となり、例えば上記の「得心がいくまで説明する」を英語にすると「explain until you are satisfied」となります。

得心の意味

得心とは

得心とは、よくわかって承知すること、納得することを意味しています。

得心の読み方

得心の読み方は「とくしん」です。誤って「えしん」「とくごころ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「得心がいった」「得心をえる」「得心しました」

「得心がいった」「得心をえる」「得心しました」などが、得心を使った一般的な言い回しです。

得心の使い方

得心を使った分かりやすい例としては、「得心がいくまで焦らずに考えてください」「得心するまでにだいぶ時間がかかった」「より得心が行く進路選択に繋げたい」「得心のいく設計を実現する」などがあります。

その他にも、「両者の得心尽くで業務提携契約書を取り交わす」「これも英語教師の使命であると得心した」「これこそ自分が求める住宅だと得心する」「発想力と資金力が必要だろ得心しました」「解説を聞いて得心がいきました」などがあります。

得心とは、十分に承知することや、よく納得することを意味する熟語です。他人の意見や考え方などに対して、心から同意するときに使用する古めかしい言い方です。得心の「得」は自分のものにすることや理解すること、「心」は気持ちや精神を表します。

「得心尽く」の意味

上記の例文にある「得心尽く」(読み方:とくしんずく)とは、互いに承知の上ですることを意味します。「納得尽く」「納得ずく」と言い換えることができます。

得心の対義語

得心の対義語・反対語としては、納得できないことを意味する「不得心」などがあります。

得心の類語

得心の類語・類義語としては、理解することや納得することを意味する「合点」、しっかりと理解することを意味する「把握」、物事の意味を十分理解して自分のものとすることを意味する「会得」などがあります。

納得の意味

納得とは

納得とは、他人の考えや行動などを十分に理解して得心することを意味しています。

表現方法は「納得がいく」「納得ができない」「納得する」

「納得がいく」「納得ができない」「納得する」などが、納得を使った一般的な言い回しです。

納得の使い方

納得を使った分かりやすい例としては、「納得のいく説明をしてください」「ビジネスホテルの対応に納得できなかった」「英語の評価に納得することができません」「住宅の敷地内に工房を構えるという考えに納得した」などがあります。

その他にも、「投資は納得ずくで始めるべきです」「人事評価に納得いかない」「私の生き方として納得は全てに優先する」「英語の重要性を生徒に納得させる」「母の日に描いたイラストに母は納得顔であった」などがあります。

納得の「納」は訓読みで「おさめる」と読み、受け入れること、人の意見や要求などを認めることを表します。心にかなうことを表す「得」と結び付き、納得とは、他人の考えや行為を理解し、なるほどその通りだと認めることを意味します。

「納得ずく」の意味

上記の例文にある「納得ずく」とは、十分納得した結果であることを意味する言い回しです。接尾語の「ずく」は、もっぱらその状態で満ちているさま、その最上の状態であることを表します。

納得の対義語

納得の対義語・反対語としては、納得がいかず不満に思うことを意味する「不服」などがあります。

納得の類語

納得の類語・類義語としては、物事の内容や事情を理解して承認することを意味する「了解」、事情をくんで納得することや承知することを意味する「了承」、納得がいくことや合点がいくことを意味する「腑に落ちる」などがあります。

得心の例文

1.これまで彼の不可解な行動を不気味に感じていたが、話を聞いてようやく得心がいった。
2.相手の得心を得るためには、いかに働きかければよいかを考え抜いて実践することです。
3.自分にとって得心する時間の使い方について、いま一度考えてみましょう。
4.先日の会議では、賛成派と反対派の両方がまずまず得心が行くような議論ができました。
5.商品のプライシングは、高くても顧客が得心する価格を弾き出すことがポイントです。
6.彼は英語構文の和訳について得心がいかないのか何度も聞きに来るが、こういう生徒は後々伸びるだろう。
7.私は彼にアイコンタクトを投げかけたところ、彼は得心したように笑みを浮かべた。
8.この新製品は顧客のニーズに合致しており、彼らがそれを買う理由を得心できるような特長が備わっています。
9.彼女の提案は初めは経営陣に疑問視されましたが、詳細な説明を受けて得心し、採用されることになりました。
10.ゴミ処理場建設問題に対する解決策については、関係者全員が得心できるまで話し合いが続きました。

この言葉がよく使われる場面としては、心から承知すること、納得することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、得心の慣用的な言い回し、慣用的な表現には「得心がいく」「得心を得る」「得心する」「得心が行く」などがあります。「得心が行く」(読み方:とくしんがいく)とは、十分に承知することや、よくわかって気持ちがおさまることを意味します。

納得の例文

1.受験生の息子は、最近の模試で納得がいく結果が出せず悩んでいるようだ。
2.英語のテストの解答で、どうしても納得できない問題があります。
3.他人の考えについて、頭で理解はできても納得のいかないもあるでしょう。
4.誰もが納得するお金の使い方なんてないのだから、自分が納得できればよいのです。
5.自分が納得できないプロジェクトのチームリーダーになり、仕事がとてもストレスです。
6.正直相手の言い分に納得がいかない点もあったが、今は最後まで聞いて理解するように努めようと思った。
7.経営再建案については、初めは多くの従業員が納得できなかったが、詳細な説明を通じて最終的には全員の納得が得られました。
8.重要な決断を下す際には、なんとなく決めるのではなく、納得できるまで十分な情報を集める必要があります。
9.人の意見に納得できない場合でも、自分の異なる意見に耳を傾けることは成長の機会になります。
10.商売は売り手と買い手が納得すればいくらでもいいのだが、あまりに価格が高いように思えた。

この言葉がよく使われる場面としては、他人の考えや行動などを理解して受け入れること、理解して肯定することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、納得の慣用的な言い回し、慣用的な表現には「納得がいく」「納得できない」「納得のいかない」「納得する」などがあります。

得心と納得という言葉は、どちらも「十分に理解して受け入れること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、古めかしい言い方をしたい時は「得心」を、一般的な言い方をしたい時は「納得」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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