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【先達】と【先人】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「先達」(読み方:せんだつ)と「先人」(読み方:せんじん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「先達」と「先人」という言葉は、どちらも「手本となる人」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




先達と先人の違い

先達と先人の意味の違い

先達と先人の違いを分かりやすく言うと、先達とは現在生きていて手本となる人を表し、先人とは前の時代に生きていた手本となる人を表すという違いです。

先達と先人の使い方の違い

一つ目の先達を使った分かりやすい例としては、「登山の先達を務めることになりました」「英語教育における先達の論文を読む」「先達に修行の目的を尋ねました」「先達の意志を未来に受け継ぐ」などがあります。

二つ目の先人を使った分かりやすい例としては、「先人の偉業に深く敬意を表する」「読書で先人の優れた知恵を学ぶ」「先人が残してくれた財産を大事にする」「明治生まれの先人は物を大切にしていました」などがあります。

先達と先人の使い分け方

先達と先人という言葉は、どちらも「先達の知恵」「先人の知恵」などと表現し、お手本となるような人を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

先達とは、ある分野において、他の人より先に経験を積んで人々を導く人を意味します。一般には「先達の論文」のような使い方で、技芸や修業などの先輩をいいますが、「熊野先達」のように諸山の参詣者の道案内者を指すこともあります。

先人とは、自身よりも前の時代に生きた「昔の人」「今より以前の人」を指します。「先人の偉業」「先人の優れた知恵」のように、尊敬のニュアンスがある言葉です。また、祖先や亡父の意味も持ち、上記の「先人が残してくれた財産」「明治生まれの先人」はこの意味で使用されています。

つまり、先達と先人の違いは、現在生存しているのか否かにあります。先達とは現在生きている人に対して使用され、先人とは前の時代に生きていた人に用いられる言葉です。

先達と先人の英語表記の違い

先達を英語にすると「precursor」「leader」「guide」となり、例えば上記の「先達を務める」を英語にすると「serve as his guide」となります。

一方、先人を英語にすると「ancestor」「forefather」「predecessor」となり、例えば上記の「先人の偉業」を英語にすると「achievements of our predecessors」となります。

先達の意味

先達とは

先達とは、他の人より先にその分野に進み、業績や経験を積んで他を導くこと、その人を意味しています。

その他にも、「山伏や一般の信者が修行のために山に入る際の指導者」「道などを案内すること」の意味も持っています。

先達の読み方

先達の読み方は、「せんだつ」と「せんだち」の二通りありますが、一般的には「せんだつ」と読まれています。「せんたつ」と読むことは誤読となりますので、気をつけましょう。

表現方法は「大先達」「先達の方々」「先達の知恵」

「大先達」「先達の方々」「先達の知恵」などが、先達を使った一般的な言い回しです。

先達の使い方

「先達から時間の使い方を学ぶ」「多くの先達の方々から助言をいただく」「少しのことにも先達はあらまほしきことなり」などの文中で使われている先達は、「業績や経験を積んで他を導くこと」の意味で使われています。

一方、「先達の導きのもと山伏修行を体験しました」の文中で使われている先達は「修行のために山に入る際の指導者」の意味で、「地元の先達と一緒に観光してみませんか」の文中で使われている先達は「道などを案内すること」の意味で使われています。

先達とは、もともと学問や技芸で先に達した人を指す言葉ですが、特に修験道で、他の修行者を導くことを意味する言葉です。峰入りなどの時に、同行の修験者の先導となる熟達した山伏を言いました。また、先に立って案内する人や指導者の意味でも用いられています。

「熊野先達」の意味

先達を用いた日本語には「熊野先達」(読み方:くまのせんだつ)があります。熊野先達とは、熊野詣の案内役をする僧のことです。熊野は辺境の山岳地帯にあり、参詣には道案内人が必要とされ、それを山伏が務めました。

「何事にも先達はあらまほしきことなり」は有名なフレーズ

先達を用いた有名なフレーズには「何事にも先達はあらまほしきことなり」があります。これは吉田兼好の「徒然草」の一文であり、現代語訳では「どんな些細なことにも指導してくれる人は欲しいものである」となります。

先達の対義語

先達の対義語・反対語としては、学問や技芸など先人のたどった道をあとから進むことを意味する「後進」、年齢や学問などで自分より下の人を意味する「後輩」などがあります。

先達の類語

先達の類語・類義語としては、経験や学問あるいは技芸などで自分より上の人を意味する「先輩」、学問や見識のすぐれている先輩を意味する「先覚」、学問などの手引きや助言を行う人を意味する「指導者」、道案内をする人を意味する「案内人」などがあります。

先人の意味

先人とは

先人とは、昔の人、前人、古人を意味しています。

その他にも、「亡父、また、祖先」の意味も持っています。

表現方法は「先人のに学ぶ」「先人の遺物」「先人の教え」

「先人に学ぶ」「先人の遺物」「先人の教え」などが、先人を使った一般的な言い回しです。

先人の使い方

「先人の知恵にはいつも驚かされる」「先人の教えを大切にする」「歴史的価値の高い先人の遺物を集める」「盛岡市先人記念館を訪れる」「まるで先人たちの底力を見せつけられたようだ」などの文中で使われている先人は、「昔の人、古人」の意味で使われています。

一方、「線香やお花を供えて先人を供養する」「先人の命日にはお墓参りをします」「心の中で先人への感謝の言葉を唱える」などの文中で使われている先人は、「亡父、祖先」の意味で使われています。

先人とは、昔の人を意味しますが、現在に何らかの関わりがある場合に使われる言葉です。また、自分が系統を引く祖先や他界した父の意味もありますが、前者の「昔の人」の意味で使われることがほとんどです。

「先人の知恵」の意味

上記の例文にある「先人の知恵」とは、前の時代に生きた人々の経験や知見の積み重ねによって生まれた、優れた知識や技術などを意味します。敬意を込めて使用されることが多い表現です。

先人の対義語

先人の対義語・反対語としては、のちの人や後世の人を意味する「後人」、現代人や今の世の人を意味する「今人」などがあります。

先人の類語

先人の類語・類義語としては、他人に先立って物事をする人を意味する「先駆者」、新しい領域を切り開く人を意味する「先駆者」、ある物事を最初に始めた人を意味する「始祖」、他に先駆けて物事を始める人を意味する「パイオニア」などがあります。

先達の例文

1.人生の先達たちの言葉は、これからを生き抜くためのヒントになるでしょう。
2.たゆまぬ努力を続けてこられた先達の方々に、改めて深く感謝を申し上げます。
3.修験道は、生活の中の仏教として多くの大先達によって完成されたものです。
4.熊野先達を中心とする山伏の動向を研究するため、全国各地の資料を集めています。
5.公認先達さんが同行するお遍路ツアーを、インターネットで探しています。

この言葉がよく使われる場面としては、学問や技芸で先に達した人、諸山参詣者の宗教的指導者、案内することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、先達の慣用的な言い回し、慣用的な表現には「先達たち」「先達の方々」「大先達」「公認先達」などがあります。「大先達」とは、峰入りの経験を最も多く重ねた山伏のことであり、転じて、経験を多く積んだその道の大先輩を意味します。

先人の例文

1.気候変動への備えについて、先人の知恵から学ぶことはたくさんあります。
2.この企画展では、郷土の発展に尽くした先人たちの貴重な資料を数多く展示しています。
3.私達の当たり前な暮らしは、先人の方々の苦労のうえに成り立っているのです。
4.位牌を一つにまとめることは、先人に対して失礼になりませんか。
5.戦火は全てをダメにしてしまう、という戦争を体験した先人の言葉が忘れられません。

この言葉がよく使われる場面としては、昔の人や以前の人、祖先や亡父を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3にある先人は、昔の人の意味で用いられています。例文4や例文5の先人は、祖先や亡父を意味しています。

先達と先人という言葉は、どちらも「手本となる人」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、現在生きている見本となる人を表現したい時は「先達」を、前の時代に生きていた手本となる人を表現したい時は「先人」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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