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【レファレンダム】と【リコール】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「レファレンダム」と「リコール」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「レファレンダム」と「リコール」という言葉は、「直接民主主義の原理」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




レファレンダムとリコールの違い

レファレンダムとリコールの意味の違い

レファレンダムとリコールの違いを分かりやすく言うと、レファレンダムは国民が投票する制度を表現する時に使い、リコールは国民が解職を求める制度を表現する時に使うという違いです。

レファレンダムとリコールの使い方の違い

一つ目のレファレンダムを使った分かりやすい例としては、「レファレンダムによって禁止されたことはSNSで拡散された」「レファレンダム制度のおかげで国民の意見を聞くことができる」「レファレンダムは権利とも言えるだろう」などがあります。

二つ目のリコールを使った分かりやすい例としては、「製品のリコールに関する情報がテレビで流れてきた」「リコール制度は直接請求権を持つ国民のためのものだ」「リコールに必要な署名に自分の名前も書くことになった」などがあります。

レファレンダムとリコールの使い分け方

レファレンダムとリコールはどちらも、直接民主主義の原理の一つですが、指し示す行為が異なります。

レファレンダムは、政治に関する重要事項を国民投票によって決定する制度や、国民投票を意味する言葉です。

一方のリコールは、公職者を任期満了を迎える前に解職を求める制度を指します。また、欠陥があると認められた製品の企業による自主回収を表す言葉としても使われています。

つまり、レファレンダムは国民が投票する制度を指し、リコールは国民が議員などの解職を求めるための制度を指すという違いがあります。

このレファレンダムとリコールの二つと、国民が議会に対して発案することを意味する「イニシアティブ」が、直接民主主義における三原理とされています。

レファレンダムとリコールの英語表記の違い

レファレンダムを英語にすると「referendum」となり、例えば上記の「レファレンダムによって禁止された」を英語にすると「was/were prohibited by referendum」となります。

一方、リコールを英語にすると「recall」となり、例えば上記の「製品のリコール」を英語にすると「recall a product」となります。

レファレンダムの意味

レファレンダムとは

レファレンダムとは、政治に関する重要事項を国民投票によって決定する制度を意味しています。

レファレンダムの使い方

レファレンダムを使った分かりやすい例としては、「レファレンダムが認められる国は少ないのだろうか」「街の構想に関するレファレンダムが近々ある」「誰かのためのレファレンダムではなく国民のためのレファレンダムであるべきだ」などがあります。

その他にも、「レファレンダムによって有権者の可否を問うことができる」「レファレンダムを利用して作成された条例改正が行われた」「レファレンダムが政治的な混乱を引き起こした事例も存在するようだ」などがあります

レファレンダムは英語で「referendum」と表記され、「国民投票」「一般投票」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、「リファレンダム」「レフェレンダム」といった表記がされることもあります。

国政上の重要な問題を直接決定するための投票や、選挙以外で国民が決定を行う制度を指しますが、日本では国全体に関することであれば「国民投票」を、地方自治に関することであれば「住民投票」と呼ぶなどの区別がなされています。

さらに、何に関する投票であるのかで分類され、開始するための手続きや法的拘束力によっても分類されており、例えば法律に関する投票であれば「法律国民投票」といった呼称がそれぞれつけられています。

レファレンダムの類語

レファレンダムの類語・類義語としては、人民党票や直接国民投票を意味する「プレビシット」、住民の投票によって選挙を行うことを意味する「公選」、直接議員などの候補者を選ぶ制度を意味する「直接選挙」などがあります。

リコールの意味

リコールとは

リコールとは、公職者を任期満了を迎える前に解職を求める制度を意味しています。

その他にも、欠陥が認められた製品を生産者が回収して修理することを表す言葉です。

表現方法は「リコール請求」「リコール検索」「リコール商品」

「リコール請求」「リコール検索」「リコール商品」などが、リコールを使った一般的な言い回しです。

リコールの使い方

「リコール請求の方法は知っているがやったことはない」「リコール成立のニュースを見て選挙日を知った」「リコール投票のためには署名が必要だ」などの文中で使われているリコールは、「解職請求」の意味で使われています。

一方、「食品リコールのガイドラインは厚生労働省のホームページに記載がある」「リコール製品の一覧表に手元の製品が並んでいた」「ウェブ上で車のリコール情報が検索できる」などの文中で使われているリコールは、「自主回収」の意味で使われています。

リコールは英語で「recall」と表記され、「思い出す」「思い出される」「回収する」といった意味を持つ言葉で、日本語同様に国民解職のための手続きを指す言葉としても使われています。

日本では、最高裁判所裁判官の国民審査を指すことや、地方自治体の首長や議員の解職を求めることを指します。有権者の総数の三分の一の署名を選挙管理委員会に提出することでリコールを行うことができます。

また、欠陥や不具合などの理由で消費者のもとにある商品を回収したり無償で修理をすることも表し、上記例文の「食品リコール」「リコール製品」「リコール情報」などのように使われています。

リコールの類語

リコールの類語・類義語としては、反対意見を主張することを意味する「抗議」、物と物などを引き換えることや取り換えることを意味する「交換」不正などをはっきりさせて責任を取るよう求めることを意味する「弾劾」などがあります。

レファレンダムの例文

1.レファレンダムは日本だけでなくスイスやアメリカなど海外でも用いられている制度だ。
2.憲法改正のレファレンダムは過半数の賛成が必要となるため、有権者の投票数にも左右されると思っている。
3.環境破壊とも取れる自治体の計画を見た住民によってレファレンダムが行使されることとなった。
4.レファレンダムが無効とされれば住民たちの意見が反映されず独裁的な状態と言えるようになってしまうだろう。
5.直接議論に参加することはできなくとも、レファレンダムに参加することで政治や地方自治に関わることができる。

この言葉がよく使われる場面としては、政治に関する重要事項を国民投票によって決定する制度を意味する時などが挙げられます。

また、制度ではなく国民投票や住民投票そのものを指す言葉としても使われています。

リコールの例文

1.有権者の三分の一もの人数の署名をリコールのために集めるのは骨が折れそうだが、それだけ満足行っていない現状は変わって当然だろう。
2.リコール請求のやり方を高校時代に教わったはずだが、リコールという言葉を普段耳にすることさえない。
3.今回はリコール保険のおかげで補償を受けることができたため、商品回収に掛かる費用を負担せずに済んだ。
4.家電リコールに関する情報を知らずにそのまま不良品を使い続けていたら、最悪の場合火災に発展するなどの危険もありそうだ。
5.食品のリコール情報は企業だけでなく行政も把握することで健康被害の発生を防いでいる。

この言葉がよく使われる場面としては、公職者を任期満了を迎える前に解職を求める制度を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、欠陥が認められた製品を生産者が回収して修理することを意味する言葉としても使われています。

レファレンダムとリコールは、どちらも「直接民主主義の原理」を表します。どちらを使うか迷った場合は、国民が投票する制度を表す場合は「レファレンダム」を、国民が解職を求める制度を表す場合は「リコール」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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