似た意味を持つ「くださいました」と「くださりました」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「くださいました」と「くださりました」という言葉は、どちらも相手がしてくれたことに敬意を表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「くださいました」と「くださりました」の違い
「くださいました」と「くださりました」の意味の違い
「くださいました」と「くださりました」の違いを分かりやすく言うと、「くださいました」は一般的に使われている、「くださりました」は一般的に使われていないという違いです。
「くださいました」と「くださりました」の使い方の違い
一つ目の「くださいました」を使った分かりやすい例としては、「彼は体調が悪い私のために夕食を作ってくださいました」「部長はお忙しい中迅速に対応してくださいました」「彼女は的確なアドバイスをくださいました」などがあります。
二つ目の「くださりました」を使った分かりやすい例としては、「遠くからよくおいでくださりました」「課長がこれまでの経緯を話してくださりました」「先生が分からないところを説明してくださりました」などがあります。
「くださいました」と「くださりました」の使い分け方
「くださいました」と「くださりました」はどちらも相手がしてくれたことに敬意を表すことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「くださいました」は一般的に使われているのに対して、「くださりました」は一般的に使われていないという点です。
ただし、どちらも正しい日本語なので、「くださりました」を使っても間違いというわけではありません。
ではなぜ「くださいました」の方が一般的に使われているかというと、元々は「くださりました」が一般的に使われていたのですが、「くださりました」が発音しにくいため、発音しやすい「くださいました」に置き換えて使うようになったのが理由になります。
「くださいました」と「くださりました」の英語表記の違い
「くださいました」も「くださりました」も英語にすると「was kind enough to」「was kind enough to for me」となります。
「くださいました」の意味
「くださいました」とは
「くださいました」とは、相手がしてくれたことに敬意を表すことを意味しています。
表現方法は「してくださいました」「来てくださいました」「対応してくださいました」
「してくださいました」「来てくださいました」「対応してくださいました」などが、「くださいました」を使った一般的な言い回しになります。
「くださいました」の使い方
「くださいました」を使った分かりやすい例としては、「先生が志望校への推薦状をお書きくださいました」「祖母が私のために衣装を作ってくださいました」「先輩が報告書を作成してくださいました」「父上が私のために遊び場を作ってくださいました」などがあります。
「くださいました」は、その動作の主が恩恵を与えることを恩恵を受ける者の立場から敬意を込めて表すことを意味する「くださる」に、丁寧語の「ます」と 動作や作用が過去に行われたことを意味する「た」が合わさり、相手がしてくれたことに敬意を表すことの意味で使われている言葉です。
「くださいました」は様々な場面で使える
「くださいました」は相手に敬意を払っている表現なので、目上の人に対して使う言葉と覚えておきましょう。また、ビジネスシーンだけではなく、日常生活についても使うことができる言葉です。
「くださいました」の語源
「くださいました」は元々は「くださりました」だったのですが、発音の便宜のために変化した「イ音便」になります。「イ音便」とは語尾のキ、ギ、シ、リ、テが、イになる現象のことを意味しています。
また、「くださいました」は変化した言葉ですが、発音しやすいので広く一般的に使われていると覚えておきましょう。
「くださいました」の注意点
「くださいました」を使う上で注意しなければならないのは、相手に対して敬意を表す言葉なので、自分自身の行為対しては使えないという点です。
「くださいました」の類語
「くださいました」の類語・類義語としては、してもらったことに敬意を表すことを意味する「いただきました」があります。
「くださりました」の意味
「くださりました」とは
「くださりました」とは、相手がしてくれたことに敬意を表すことを意味しています。
表現方法は「してくださりました」「来てくださりました」「対応してくださりました」
「してくださりました」「来てくださりました」「対応してくださりました」などが、「くださりました」を使った一般的な言い回しになります。
「くださりました」の使い方
「くださりました」を使った分かりやすい例としては、「教授が国際法についてお話くださりました」「先輩たちは私に麻雀の打ち方を教えてくださりました」「地元の方たちが道案内をしてくださりました」「上司が効率の良い仕事方法を教えてくださりました」などがあります。
「くださりました」は、その動作の主が恩恵を与えることを恩恵を受ける者の立場から敬意を込めて表すことを意味する「くださる」に、丁寧語の「ます」と 動作や作用が過去に行われたことを意味する「た」が合わさり、相手がしてくれたことに敬意を表すことの意味で使われている言葉です。
「くださりました」は相手に敬意を払っている表現なので、目上の人に対して使う言葉と覚えておきましょう。また、ビジネスシーンだけではなく、日常生活についても使うことができる言葉です。
「くださりました」は一般的に使われていない
「くださりました」は正しい日本語ではあるものの、あまり一般的には使われていません。なぜなら、「くださりました」は発音がしにくいので、発音しやすい「イ音便」である「くださいました」の方が一般的に使われているからです。
ただし、「くださりました」はあまり一般的に使われていないだけで、正しい日本語なので使っても問題ないと覚えておきましょう。
「くださりました」の類語
「くださりました」の類語・類義語としては、してくれたことを意味する「してくれました」があります。
「くださいました」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、相手がしてくれたことに敬意を表すことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「くださいました」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「くださりました」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、相手がしてくれたことに敬意を表すことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「くださりました」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。
「くださいました」と「くださりました」はどちらも相手がしてくれたことに敬意を表すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に使われているのが「くださいました」、一般的に使われていないのが「くださりました」と覚えておきましょう。