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【代用】と【代替】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「代用」(読み方:だいよう)と「代替」(読み方:だいたい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「代用」と「代替」という言葉は、どちらも別の物に代えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




代用と代替の違い

代用と代替の意味の違い

代用と代替の違いを分かりやすく言うと、代用とは代えた後に元に戻すことが前提、代替とは代えた後は元に戻さないことが前提という違いです。

代用と代替の使い方の違い

一つ目の代用を使った分かりやすい例としては、「食道発声以外の代用音声について研究している」「材料がなかったので家にある物で代用した」「彼にとって今までの私は代用が効く存在だった」「若者は難しい言葉を新しい言葉で代用するのが普通である」などがあります。

二つ目の代替を使った分かりやすい例としては、「ガラスに代替できる部品を探している」「路面電車を廃止しバスで代替した」「AIが仕事を代替することが増えた」「代替できる機能がたくさんある」「部屋の掃除を代替できるロボットを開発した」などがあります。

代用と代替の使い分け方

代用は上記の「材料がなかったので家にある物で代用した」のように、今ある物を一時的に他の物に代えた際に使います。また、代替は上記の「ガラスに代替できる部品を探している」のように、今ある物を同等の物に代えて、元に戻すことはない時に使います。

代用と代替の英語表記の違い

代用も代替も英語にすると、どちらも望みを意味する「Substitute」となり、例えば上記の「ある物で代用した」を英語にすると「Substituted by something」になります。

代用の意味

代用とは

代用とは、ある物を代えて別の物を使うことを意味しています。

表現方法は「代用する」「代用として」「代用できる」

「代用する」「代用として」「代用できる」などが、代用を使った一般的な表現方法です。

代用の使い方

代用を使った分かりやすい例としては、「布の代用品として紙を使った」「この商品は代用出来るものがない」「彼は代用不可能な人材の評価だ」「これから代用トレーニングをご紹介します」「金銭消費貸借証書で代用する」などがあります。

その他にも「代燃車とは石油代用燃料使用装置設置自動車の略称だ」「証券用語には代用有価証券というものがある」「クロームメッキの代用として利用する」「このメーカーの液晶テレビは代用リモコンがネット通販で手に入りやすい」などがあります。

このようにビジネスシーンや医療現場などで、この代用という言葉は多く使われています。

代用の類語

代用の類語・類義語としては、急場にとりあえず間に合わせることを意味する「応急」、宴会や集会などでその場に合わせた機転で人気を得ることを意味する「場当たり」、貯えや予備を意味する「リザーブ」、一時的な期間を意味する「臨時」などがあります。

代用の用の字を使った別の言葉としては、いつも使っていることを意味する「愛用」、悪いことに利用することを意味する「悪用」、他の文章を自分の中の文章に用いることを意味する「引用」、知識を物事に当てはめることを意味する「応用」などがあります。

代替の意味

代替とは

代替とは、それに見合う他の物で代えることを意味しています。

表現方法は「代替する」「代替として」「代替品」

「代替する」「代替として」「代替品」「代替日」「代替者」などが、代替を使った一般的な表現方法です。

代替の使い方

代替を使った分かりやすい例としては、「代替フロンは特定フロンを代替するために開発された」「替療法は代替医療とも呼ばれている」「代替療法とはどのような治療方法ですか」「プラスチックの代替品開発の取り組んでいる」などがあります。

その他にも、「この代替地を提供した人も事業用地提供者となる」「代替テキストの目的や設定方法を理解した」「自動車用の代替燃料を現在開発している」「代替補完療法とどのように向き合うか考え始めた」「代替前のパソコンにメールが届かない」などがあります。

代替の読み方

読み方についてこの言葉は注意する必要があります。「だいたい」が正しい読み方ですが、「だいがえ」と間違える人が多いです。

代替の類語

代替の類語・類義語としては、他の物に変更することを意味する「入れ替え」、他の人の代わりになることを意味する「身代わり」、他の人の代わりに仕事をする人を意味する「代員」、スープを残したまま麺を追加することを意味する「替え玉」などがあります。

代替の替の字を使った別の言葉としては、大きなお金を崩すことを意味する「両替」、建物を作り代えることを意味する「造替」、任期が終わって交代することを意味する「得替」などがあります。

代用の例文

1.マスクがどこも売り切れているので、自作マスクで代用している。
2.カニ風味かまぼこはカニの代わりとしてよく代用される。
3.代用食品はコピー食品とも言われているが、どれも本物と違いがないくらい美味しい。
4.回転寿司のネタは代用魚が使われることが多いが、とても美味しい。
5.片栗粉の代用としてとろみをつけられる食品を探している。
6.髪を洗うのに塩を使う方法があると以前聞いたことがあったので、シャンプーを切らした時に代用で使ってみたところ、短髪だからか寧ろ使い勝手が良かった。
7.講義ノートを書くためのシャープペンシルが手元になかったので、鉛筆で代用した。
8.祖母が夜食に作ってくれたすいとんを食べながら、戦時中の代用食について思いを馳せた。
9.信用取引で委託保証金を差し出す場合に現金の代わりに有価証券をもって代用することができるのだが、これを代用有価証券というそうだ。
10.戦時中は主食である米の代用食としてイモや大豆などもあったが、その中で現在もよく知られているのがすいとんである。

この言葉がよく使われる場面としては、別の物に代えて使うことを表現したい時などが挙げられます。

例文1のように、今使いたい物が手に入らない時に、代わりに別の物を使った場合よく使います。また例文2から例文5のように、高級食品の代用食品として使う場合は日常生活でよく目にするはずです。

代用食品で代表的なのは、カニ風味かまぼこ、魚のすり身、マーガリンなどがあります。カニ風味かまぼこはカニの代わり、魚のすり身はホタテの代わり、マーガリンはバターの代わりとして使われています。どれも代用前の食材が高価という共通点があります。

代替の例文

1.今年の祝日は日曜日と被ること多かったため、他の日に代替日が設定された。
2.電車が遅延しているので、代替手段としてタクシーを利用した。
3.育児休業取得者の代替要員を探している。
4.お気に入りのマウスが販売終了したため、代替品を探している。
5.傷病で長期休暇を取った人がいたため、代替者を探している。
6.我が社の工場で昔から使用されている機械は非常に特殊で今では製造されておらず、代替機となるものも今後開発されないのではと危惧されている。
7.息子に将来の具体的な夢を訊いたつもりが、代替性の低い職業に就いて代替性の低い人材になることだ、ととても抽象的な答えが返ってきた。
8.事故で破損したパーツは代替のきかないものだから、また注文して一から作ってもらう必要がある。
9.化石燃料から代替エネルギーとしてバイオマスエネルギーや水素エネルギーが有力候補だ。
10.トイレットペーパーの代替品はいまだにこれといって決め手のがあるものは発明されていない。

この言葉がよく使われる場面としては、同等の物に代えることを表現したい時などが挙げられます。

例文1のように、祝日が日曜日と被ったため他の日に代替するというのは日常生活でよく見られます。また例文3や例文5のように、長期休暇に入った人の代わりを探す場合はビジネスシーンでよく使われます。

このように代替は、代用とは違い、同等の物や人に代えた場合や代えたい場合に使います。

言葉の使い方の例文
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