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【お役御免】と【お払い箱】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お役御免」(読み方:おやくごめん)と「お払い箱」(読み方:おおはらいばこ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お役御免」と「お払い箱」という言葉は、どちらも用済みであることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「お役御免」と「お払い箱」の違い

「お役御免」と「お払い箱」の意味の違い

「お役御免」と「お払い箱」の違いを分かりやすく言うと、「お役御免」は任期満了というニュアンスで使う、「お払い箱」は解雇というニュアンスで使うという違いです。

「お役御免」と「お払い箱」の使い方の違い

一つ目の「お役御免」を使った分かりやすい例としては、「管理職をお役御免になってしまいました」「彼はもう一人でやっていけるので私はお役御免だろう」「この机は長い期間使っているのでお役御免にしてもいいと思う」などがあります。

二つ目の「お払い箱」を使った分かりやすい例としては、「技術革新についていけず高年齢社員はお払い箱にされる」「長年使ったこの椅子もお払い箱です」「会社は私をお払い箱にしました」「古くなった机をお払い箱にする」「壊れた鞄をお払い箱にする」などがあります。

「お役御免」と「お払い箱」の使い分け方

「お役御免」と「お払い箱」はどちらも用済みであることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「お役御免」はその役割を終えたから辞めるという任期満了というニュアンスで使うことが多いのに対して、「お払い箱」は要らなくなったので捨てるのような解雇というニュアンスで使うことが多いというのが違いになります。

つまり、「お役御免」よりも「お払い箱」の方が廃棄というマイナスなイメージを持っていると覚えておきましょう。

「お役御免」と「お払い箱」の英語表記の違い

「お役御免」も「お払い箱」も英語にすると「dismission」「discharge」「sacking」となり、例えば上記の「壊れた鞄をお払い箱にする」を英語にすると「I discarded my broken bag」となります。

「お役御免」の意味

「お役御免」とは

「お役御免」とは、ある役目を辞めさせられることを意味しています。その他にも、古くなったり不用となった物を処分することの意味も持っています。

「お役御免」の漢字表記

「お役御免」を漢字にすると、「御役御免」と表記することができます。

表現方法は「お役御免となりました」「お役御免になる」

「お役御免となりました」「お役御免になる」などが、「お役御免」を使った一般的な言い回しになります。

「お役御免」の使い方

「もう教えることもないのでお役御免を申し出ることにしました」「彼は不始末をしでかしたのでお役御免になりました」などの文中で使われている「お役御免」は、「ある役目を辞めさせられること」の意味で使われています。

一方、「修理代が思った以上に高いのでお役御免とすることにしました」「この鞄は5年以上使っているのでお役御免でいいだろう」などの文中で使われている「お役御免」は、「古くなったり不用となった物を処分すること」の意味で使われています。

「お役御免」はある役目を辞めさせられることと、古くなったり不用となった物を処分することの二つの意味を持つ名詞ですが、どちらの意味でも使われています。

ではどういう風に使い分けるのかというと、ある役目を辞めさせられることの意味は人に対して使用し、古くなったり不用となった物を処分することの意味は物に対して使用すると覚えておきましょう。

「お役御免」を人に対して使う場合は、もうその役目を果たす必要がない、任期満了による引退などのプラスのイメージで使うのが一般的でしたが、現代では役目を果たすことができなくなったというリストラに近いニュアンスで使うこともあります。

そのため、自分に対して使う場合は何も問題がないのですが、他人に対して使う際には十分に注意するようにしましょう。

「お役御免」を物に対して使う場合は、ただ捨てる場合に使うのではなく、長年使って愛着のある捨てるとは言い難いものに対して使うのが一般的です。

「お役御免」の類語

「お役御免」の類語・類義語としては、諦めるように最終的な宣告をすることを意味する「引導を渡す」、 相手の肩を軽くたたいて頼んだり勧めたりすることを意味する「肩叩き」

「お払い箱」の意味

「お払い箱」とは

「お払い箱」とは、勤めを辞めさせられることを意味しています。その他にも、不用品を捨てることの意味も持っています。

表現方法は「お払い箱になる」「お払い箱にされる」

「お払い箱になる」「お払い箱にされる」などが、「お払い箱」を使った一般的な言い回しになります。

「お払い箱」の使い方

「彼は仕事ができないのでそのうちお払い箱になるだろう」「長年勤めていたのに容赦なくお払い箱となってしまいました」などの文中で使われている「お払い箱」は、「勤めを辞めさせられること」の意味で使われています。

一方、「古くなったタンスをお払い箱にする」「長年使ってきた財布をお払い箱にすることにしました」などの文中で使われている「お払い箱」は、「不用品を捨てること」の意味で使われています。

「お払い箱」は勤めを辞めさせられることと不用品を捨てることの二つの意味を持つ名詞ですが、どちらの意味でも使われています。

勤めを辞めさせられることの意味は主に人に対して使用し、解雇やクビというニュアンスで使うのが一般的です。

一方、不用品を捨てることの意味は主に物に対して使用し、不要な物を捨てるというニュアンスで使うと覚えておきましょう。

「お払い箱」の由来

「お払い箱」の由来は神社にある箱です。「お払い箱」は元々、「お祓い箱」と書き、伊勢神宮で信者に配られるお祓いの札を入れておく箱のことを意味していました。

この「お祓い箱」の中には札や薬などが入っていて、お祓いを受けてあるとてもありがたい箱でしたが、中の札は毎年新しい箱に入った新しい札に取り換えられるため、古い箱が不用になったのです。

この「お祓い箱」をモジったのが「お払い箱」であり不用品を捨てることが転じて、「お払い箱」と言うようになりました。

「お払い箱」の類語

「お払い箱」の類語・類義語としては、雇い主が使用人を辞めさせることを意味する「馘首」、使用者側から雇用契約を解除することを意味する「解雇」、職を辞めさせることを意味する「クビ」などがあります。

「お役御免」の例文

1.大量リードを奪ったので、日本のエースは次の試合に向けてお役御免となり、ベンチへ下がりました。
2.定年前にお役御免にならないよう、必死に仕事をしています。
3.このポストについてからお役御免の通達を何度もしているが、いつまでも慣れることはありません。
4.この時計は30年も使い続けたので、そろそろお役御免でいいだろう。
5.お気に入りの財布だったけど使い込んでボロボロなので、そろそろお役御免にしようと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、ある役目を辞めさせられることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、古くなったり不用となった物を処分することを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「お役御免」はある役目を辞めさせられること、例文4と例文5の「お役御免」は古くなったり不用となった物を処分することの意味で使っています。

「お払い箱」の例文

1.メジャーリーグでお払い箱になった選手がすぐ日本に戻るのはどうかと思うところがある。
2.プロの世界は結果を出せなければ即お払い箱なので、油断している暇はありません。
3.彼は遅刻があまりにも多いので、お払い箱になってしまいました。
4.ずっと使っていた鞄がボロボロになっていたので、お払い箱にすることにしました。
5.長年使っていたこの洗濯機も、引っ越しとともにお払い箱です。

この言葉がよく使われる場面としては、勤めを辞めさせられることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、不用品を捨てることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「お払い箱」は勤めを辞めさせられること、例文4と例文5の「お払い箱」は不用品を捨てることの意味で使っています。

「お役御免」と「お払い箱」はどちらも用済みであることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、任期満了というニュアンスで使うのが「お役御免」、解雇というニュアンスで使うのが「お払い箱」と覚えておきましょう。

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