【身代わり】と【替え玉】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「身代わり」(読み方:みがわり)と「替え玉」(読み方:かえだま)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「身代わり」と「替え玉」という言葉は、どちらも本来の人物や物の代わりになる存在のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「身代わり」と「替え玉」の違い

「身代わり」と「替え玉」の違いを分かりやすく言うと、「身代わり」は他者の責任や危険を引き受けること、「替え玉」は誰かに成り代わって行為を代行させることという違いです。

一つ目の「身代わり」を使った分かりやすい例としては、「彼は家族を守るために自ら進んで身代わりになりました」「身代わりとして誰かを立てるのは卑怯だと思う」「犯人は弟を身代わりにして逃げようとしました」「彼は社長の身代わりとして責任を取った」などがあります。

二つ目の「替え玉」を使った分かりやすい例としては、「試験で替え玉を使うのは絶対に許されない行為です」「彼は友人に替え玉を頼んで試合に出場した」「替え玉を雇ってまで結果を出すのは卑怯だと思う」「彼は替え玉受験で捕まった」などがあります。

「身代わり」と「替え玉」はどちらも本来の人物や物の代わりになる存在のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「身代わり」は「彼の身代わりとして罪をかぶった」のように、誰かが他の人の立場や責任を引き受ける場合に使う言葉になります。多くの場合、罪や危険、責任などを引き受ける場面で使われます。

一方、「替え玉」は「試験に替え玉を立てて不正をした」のように、本人の代わりに他人を立たせて行為を代行させる場合に使う言葉です。試験や面接、試合などで本人の代わりをする人や物を指すことが多いです。

つまり、他者の責任や危険を引き受けるのが「身代わり」、誰かに成り代わって行為を代行させるのが「替え玉」と覚えておきましょう。

「身代わり」を英語にすると「scapegoat」「substitute」「stand-in」となり、例えば上記の「彼は社長の身代わりとして責任を取った」を英語にすると「He took responsibility as a scapegoat for the president」となります。

一方、「替え玉」を英語にすると「stand-in」「substitute」となり、例えば上記の「彼は替え玉受験で捕まった」を英語にすると「He was caught taking an exam with a stand-in」となります。

「身代わり」の意味

「身代わり」とは、他人のかわりになることを意味しています。

「身代わり」を使った分かりやすい例としては、「王は自分の身代わりに家臣を差し出したという噂があります」「彼は身代わりにされて会社を辞めさせられたらしいです」「その戦争では多くの若者が王族の身代わりとして戦いました」などがあります。

「身代わり」は誰かの代わりに立つことで、その人が受けるはずだった責任や不利益を引き受ける立場になることを表す言葉です。簡単に言うならば、本来なら他の人が受けるはずだった罰や被害、災難を代わりに受ける人や物を指します。

「身代わり」は罪を犯した人物の代わりに罪をかぶって投獄された人や、主人の身代わりとして敵からの攻撃を受けた家来などの代わりになる場合によく使う言葉です。そのため、歴史の中では、家族や大切な人を守るために自ら進んで「身代わり」になる場面もありました。

「身代わり」という言葉には、誰かのために自分が不利益を被るという犠牲的なニュアンスが強く含まれているというのが特徴です。

「身代わり」の類語・類義語としては、責任を一身に背負う人を指す「犠牲者」や、同様に代わりを務める意味の「代役」などがあります。

「替え玉」の意味

「替え玉」とは、本人だと偽って別人を使うことを意味しています。

「替え玉」を使った分かりやすい例としては、「替え玉受験がバレて大問題になったニュースを見ました」「面接で替え玉を立てたことが後から発覚しました」「映画で主人公の替え玉が最後に本物と入れ替わるシーンが印象的でした」などがあります。

「替え玉」は本来の人や物の代わりになる存在を表す言葉です。簡単に言うならば、本人の代わりに立てられた人や、元のものの代わりに用意されたものを指します。

「替え玉」は多くの場合、何かの代わりとして立てることで本物を隠したり、損失を避けたりする目的で使われる言葉です。例えば、身分を隠すための「替え玉受験」や、行事や儀式などで本人の代役を立てる場合などがあります。

また、飲食店で使われる「替え玉」は、特にラーメン店で広く知られており、スープを残したまま追加の麺だけを注文できるシステムとして親しまれています。

「替え玉」の類語・類義語としては、他の人が代わりに立つことを表す「代役」などがあります。

「身代わり」の例文

1.彼は上司の責任を取らされる身代わりのような形でしたので、周囲はとても気の毒に思っていました。
2.昔話の中では、動物が人間の身代わりとなって命を落とす話が多いですよね。
3.彼女は家族の借金を肩代わりし、まるで身代わりのように苦労して生きてきたそうです。
4.その少年は親の罪の身代わりとして罪を背負わされ、何も言わずに服役しました。
5.私の父は会社の不祥事の身代わりにされて、全ての責任を一人で負ったと聞いています。

この言葉がよく使われる場面としては、他人のかわりになることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「身代わり」は他者の責任や危険を引き受ける時に使う言葉です。

「替え玉」の例文

1.スキャンダルを避けるために替え玉を用意する芸能人もいるらしいです。
2.彼は試験に合格するために友人を替え玉として使い、大きな問題に発展してしまいました。
3.替え玉作戦が成功したかに見えましたが、後日すぐにばれて処分されたそうですよ。
4.兄の替え玉として学校に行ったことがあると冗談で話す人がいましたが、本当かどうかは分かりません。
5.替え玉受験という言葉を聞くと、昔の事件を思い出してしまう人も多いのではないでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、本人だと偽って別人を使うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「替え玉」は誰かに成り代わって行為を代行させる時に使う言葉です。

「身代わり」と「替え玉」はどちらも本来の人物や物の代わりになる存在のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、他者の責任や危険を引き受けるのが「身代わり」、誰かに成り代わって行為を代行させるのが「替え玉」と覚えておきましょう。

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