【たゆまない努力】と【たゆまぬ努力】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「たゆまない努力」(読み方:たゆまないどりょく)と「たゆまぬ努力」(読み方:たゆまぬどりょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「たゆまない努力」と「たゆまぬ努力」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「たゆまない努力」と「たゆまぬ努力」の違い

「たゆまない努力」は「たゆまぬ努力」の間違い

「たゆまない努力」と「たゆまぬ努力」の違いを分かりやすく言うと、「たゆまない努力」とは「たゆまぬ努力」の間違った使い方、「たゆまぬ努力」とは勢いを緩めることなく努力し続けることです。

「たゆまない努力」は誤字

一般的には「たゆまない努力」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「たゆまぬ努力」のことを間違えて「たゆまない努力」を使っている人がほとんどです。

「たゆまぬ努力」は正しい日本語

正しい言葉である「たゆまぬ努力」を使った分かりやすい例としては、「今回の成功の鍵はたゆまぬ努力だと思います」「彼が世界的な選手になれたのはたゆまぬ努力のおかげです」「人生における成功はたゆまぬ努力が必要です」などがあります。

「たゆまぬ努力」という言葉はあっても、「たゆまない努力」という言葉は存在しません。同時に「たゆまぬ努力」という単語の意味について「勢いを緩めることなく努力し続けること」と覚えておきましょう。

「たゆまぬ努力」の英語表記

「たゆまぬ努力」を英語にすると「endless effort」「sedulous efforts」「continuous efforts」となり、例えば上記の「人生における成功はたゆまぬ努力が必要です」を英語にすると「Success in life calls for constant efforts」となります。

「たゆまない努力」の意味

「たゆまない努力」とは

「たゆまない努力」とは、「たゆまぬ努力」の間違った使われ方です。

「たゆまない努力」が間違っている理由

「たゆまない努力」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「たゆまぬ努力」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「たゆまない努力」と「たゆまぬ努力」を間違ってしまう理由としては、「たゆまない」と「たゆまぬ」の発音が似ているのが原因です。正しい日本語は「たゆまぬ努力」なので、間違えないように注意しましょう。

ではなぜ「たゆまない努力」が間違った言葉かというと、「たゆまぬ努力」の類語である「絶え間ない努力」と混同してしまっている造語だからです。造語とは、新語をつくることを意味しています。

間違った言葉である「たゆまない努力」の元になった「絶え間ない努力」の「絶え間ない」を使った分かりやすい例としては、「絶え間ない時間が流れている」「彼らは絶え間ない進化を遂げています」などがあります。

「たゆまぬ努力」の意味

「たゆまぬ努力」とは

「たゆまぬ努力」とは、勢いを緩めることなく努力し続けることを意味しています。

「たゆまぬ努力」の漢字表記

「たゆまぬ努力」を漢字にすると、「弛まぬ努力」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「たゆまぬ努力」を使うようにしましょう。

表現方法は「たゆまぬ努力の結果」「たゆまぬ努力を続ける」「たゆまぬ努力を重ねる」

「たゆまぬ努力の結果」「たゆまぬ努力を続ける」「たゆまぬ努力を重ねる」などが、「たゆまぬ努力」を使った一般的な言い回しになります。

「たゆまぬ努力」の使い方

「たゆまぬ努力」を使った分かりやすい例としては、「たゆまぬ努力のおかげで私たちの秘密基地が完成しました」「たゆまぬ努力の結果が受賞に繋がりました」「私たちはたゆまぬ努力と新しい挑戦を応援しています」などがあります。

「たゆまぬ努力」は勢いが弱まることを意味する「たゆむ」に、否定形の「ぬ」、ある目的のために力を尽くして励むことを意味する「努力」が合わさり、勢いを緩めることなく努力し続けることの意味で使われている言葉です。

「たゆまぬ努力」は日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなど、様々な場面において使うことができます。

また、「たまえぬ努力」は夢や目標に向かって努力し続ける場合に使うので、一般的にプラスのイメージを伴っている言葉です。

「たゆまぬ努力」の類語

「たゆまぬ努力」の類語・類義語としては、毎日毎日努力することを意味する「日々精進」、長い間力を注いで続けた行いの累積のことを意味する「長年の頑張り」などがあります。

「たゆまない努力」の例文

1.「たゆまない努力」という言葉は存在しないので、おそらく「たゆまぬ努力」の言い間違いだろう。
2.「たゆまぬ努力」という言葉は勢いを緩めることなく努力し続けることで、「たゆまない努力」という言葉はない。
3.「たゆまない努力」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.たゆまない努力が実を結びドラフトで指名されましたという言葉を使う人はいるが、正しくはたゆまぬ努力が実を結びドラフトで指名されましたです。
5.夢を実現させるためにたゆまぬ努力を続けるという言葉はあるが、夢を実現させるためにたゆまない努力を続けるという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「たゆまぬ努力」という言葉を間違えて「たゆまない努力」と表現している時などが挙げられます。

「たゆまない努力」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「たゆまぬ努力」を間違えて使っている可能性が高いです。

「たゆまない努力」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「たゆまない努力」ではなく、「たゆまぬ努力」と表現するのが正しい使い方になります。

「たゆまぬ努力」の例文

1.社会から必要とされる企業であり続けるために、社員一同たゆまぬ努力を続けてまいります。
2.ピンクのグラジオラスの花言葉は、たゆまぬ努力やひたむきな愛と言われています。
3.たゆまぬ努力の結果、アイドルグループのオーディションに合格することができました。
4.私たちは中小企業ながら、たゆまぬ努力と成長を重ねてここまで続けてきました。
5.今年の甲子園への切符を、たゆまぬ努力で切り拓くことができました。

この言葉がよく使われる場面としては、勢いを緩めることなく努力し続けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「たゆまぬ努力」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「たゆまない努力」と「たゆまぬ努力」どちらを使うか迷った場合は、「たゆまない努力」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「たゆまぬ努力」を使うようにしましょう。

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