【ヒーロー】と【ヒロイン】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ヒーロー」と「ヒロイン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ヒーロー」と「ヒロイン」という言葉は、「主人公」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ヒーローとヒロインの違い

ヒーローとヒロインの意味の違い

ヒーローとヒロインの違いを分かりやすく言うと、ヒーローは男性の主人公を表現する時に使い、ヒロインは女性の主人公を表現する時に使うという違いです。

ヒーローとヒロインの使い方の違い

一つ目のヒーローを使った分かりやすい例としては、「私のヒーローは私のことをしっかり叱ってもくれる人だった」「ヒーローの存在で周りは希望を持てるようになると思う」「ダークヒーローが主人公である映画は多く支持されている」などがあります。

二つ目のヒロインを使った分かりやすい例としては、「別のヒロインを選んだ場合ストーリーは変わっていたのだろうか」「悲劇のヒロインのように振る舞うのはやめた方がいい」「ヒロインだからと言って主人公を雑に扱うのは見ていられない」などがあります。

ヒーローとヒロインの使い分け方

ヒーローとヒロインはどちらも、物語の主人公を表す言葉ですが、指し示すものが異なります。

ヒーローは、華々しい活躍をしたり、敬慕の的となる人物を表す言葉で、多くは男性を指します。ニュアンスを優先するために英雄的な活躍をした女性に対してヒーローを使うこともあります。

一方のヒロインは、飛びぬけた業績を収めたり、人格に優れた女性を表す言葉です。また、物語における女性主人公や、主人公の相棒である女性、作中における女性の中心人物を指す言葉として使われています。

つまり、ヒーローは物語における男性主人公を指し、ヒロインは物語における女性主人公を指すという違いがあり、対義語の関係にあると言えます。

ヒーローとヒロインの英語表記の違い

ヒーローを英語にすると「hero」となり、例えば上記の「私のヒーロー」を英語にすると「my hero」となります。一方、ヒロインを英語にすると「heroine」となり、例えば上記の「別のヒロイン」を英語にすると「another heroine」となります。

ヒーローの意味

ヒーローとは

ヒーローとは、物語や神話の主人公を意味しています。

その他にも、華々しい活躍をして敬慕の的となる人物を意味する言葉として使われています。

ヒーローの使い方

「アンチヒーローが登場するマンガに最近ハマっている」「理想のヒーロー像として挙がるキャラクターは何人もいる」「この物語のヒーローは何を考えているのか分からない」などの文中で使われているヒーローは、「男性主人公」の意味で使われています。

一方、「ヒーローインタビューに選ばれたのは勝敗を決めたホームランを打った選手だ」「今回のプレゼンにおいては彼が間違いなくヒーローだったと言える」などの文中で使われているヒーローは、「華々しい活躍をした人」の意味で使われています。

ヒーローは英語で「hero」と表記され、「英雄」「勇士」「主要人物」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、基本的には男性を指しますが、守られている印象を与えない場合など女性に対して用いられることもあります。

表現方法は「アンチヒーロー」「ヒーローインタビュー」

上記例文の上記例文の「アンチヒーロー」とは、物語の主要人物ではあるものの、一般的な英雄像には当てはまらない、平凡な主人公や無法者である主人公に対して使われる言葉です。

また、「ヒーローインタビュー」とは、野球やサッカーなどのスポーツ試合において活躍し、勝利に貢献した選手に対して行われるインタビューを意味します。

ヒーローの対義語

ヒーローの対義語・反対語としては、悪役を意味する「ヒール」、害を与えるものや良くないものを意味する「敵」があります。

ヒーローの類語

ヒーローの類語・類義語としては、大勢の中の中心人物を意味する「一枚看板」、信念を貫く男子を意味する「烈士」、誰かを救うような働きをする人を意味する「救世主」、社会の変動などに乗じて活躍する英雄のような人物を意味する「風雲児」などがあります。

ヒロインの意味

ヒロインとは

ヒロインとは、物語の女性主人公を意味しています。

その他にも、事件の中心となる女性を意味する言葉として使われています。

ヒロインの使い方

「ヒロインは可愛いキャラクターが多い」「ヒロインだからと言って万人に好かれるわけでは無い」「登場人物と動かすヒロインとで恋愛関係となるゲームは友人がやっていた」などの文中で使われているヒロインは、「女性主人公」の意味で使われています。

一方、「物語の負けヒロインを好きになってしまうことが多い」「作中のヒロインを助けるか否かで物語が大きく変わる」「このドラマのヒロインはヒーローの身近にいた」などの文中で使われているヒロインは、「中心となる女性」の意味で使われています。

ヒロインは英語で「heroine」と表記され、「女傑」「女丈夫」「烈婦」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、基本的には女性に対して使われますが、ヒロインのように扱われる男性は「男性ヒロイン」と呼ばれることもあります。

表現方法は「負けヒロイン」

上記例文の「負けヒロイン」とは、マンガやアニメにおいて主人公と恋愛関係に発展しそうになるものの、進展せずに失恋してしまうキャラクターを指す言葉です。

ヒロインの類語

ヒロインの類語・類義語としては、カギを握る重要人物を意味する「キーパーソン」、物事の中心を意味する「中核」、第一人者やチームの柱となる人物を意味する「エース」、主役を務める女性歌手を意味する「プリマドンナ」などがあります。

ヒーローの例文

1.特撮ヒーローは変身ヒーローとして有名であり、どの時代でも多くの人を魅了してきたと言えるだろう。
2.ヒーローアニメは多く、女子主人公のヒーロー作品も多く存在している。
3.ダークヒーローに心惹かれてしまうため、洋画に好きな作品が特に多い。
4.ヒーロー的存在になれたなら嬉しいが、万人に好かれるのは非常に難しいことだと理解している。
5.ヒーローになる条件や要素は偉大な行いができたか否かだと思っているが、誰もが誰かのヒーローになれることは覚えておきたい。

この言葉がよく使われる場面としては、物語や神話の主人公を意味する時などが挙げられます。

例文1の「特撮ヒーロー」とは、特殊撮影を行ったテレビ番組に登場するキャラクターを指す言葉で、「ウルトラマン」「仮面ライダー」などが該当します。

また、例文3の「ダークヒーロー」とは、反社会的な行動をしているため正義の味方としては描かれない、信念を持つ人物を指す言葉として使われています。

ヒロインの例文

1.物語の序盤に登場した人物が裏ヒロインだなんて一体誰が思っただろうか。
2.女性はみんなヒロインのようなものだと熱弁している男性がいた。
3.好きな物語のヒロインが多くの人に愛されていることが最近SNSで分かった。
4.ヒロインぶるのはやめた方がいいと思っているため、自分の言動にも気を付けている。
5.ヒロイン気質の人は可愛らしいが、己が一番目立っていなければ機嫌が悪くなるような気がする。

この言葉がよく使われる場面としては、物語の女性主人公を意味する時などが挙げられます。

例文1の「裏ヒロイン」とは、主人公と同じくらい、もしくはそれ以上に物語の展開に影響を与える女性を指す言葉で、「キーウーマン」と言い換えることもできます。

また、例文4や5の「ヒロインぶる」「ヒロイン気質」などのように、ネガティブな表現として用いられることもあります。

ヒーローとヒロインは、どちらも「主人公」を表します。どちらを使うか迷った場合は、男性の主人公を表す場合は「ヒーロー」を、女性の主人公を表す場合は「ヒロイン」を使うと覚えておけば間違いありません。

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