【サラブレッド】と【純血】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「サラブレッド」(読み方:さらぶれっど)と「純血」(読み方:じゅんけつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「サラブレッド」と「純血」という言葉は、どちらも同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「サラブレッド」と「純血」の違い

「サラブレッド」と「純血」の意味の違い

「サラブレッド」と「純血」の違いを分かりやすく言うと、「サラブレッド」は競馬用語として使うことが多い、「純血」は競馬用語ではないという違いです。

「サラブレッド」と「純血」の使い方の違い

一つ目の「サラブレッド」を使った分かりやすい例としては、「彼女は水泳界のサラブレッドとして子供の頃から注目されていました」「賭けるのであればもちろんサラブレッドだろう」「彼女は学界のサラブレッドだと評判です」などがあります。

二つ目の「純血」を使った分かりやすい例としては、「純血を保つのは大変です」「この子たちは純血種です」「我が国では未だに純血主義な人々が多い」「彼らは純血の先住民です」「純血ではないことをバレないように生活しています」などがあります。

「サラブレッド」と「純血」の使い分け方

「サラブレッド」と「純血」はどちらも同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論から言ってしまうと、「サラブレッド」と「純血」は意味は同じ言葉です。「純血」という言葉の中に、「サラブレッド」という言いも含まれています。

では違いは何かというと、「サラブレッド」は競馬用語であるのに対して、「純血」は競馬用語ではないという点です。

ただし、「サラブレッド」は近年において広く一般的に浸透した影響で、育ちがよく優秀な人のことを指す場合にも使われるようになりました。

「サラブレッド」と「純血」の英語表記の違い

「サラブレッド」も「純血」も英語にすると「thoroughbred」「pure-blooded」となり、例えば上記の「彼女は学界のサラブレッドだと評判です」を英語にすると「she is said to be a thoroughbred in the academic world」となります。

「サラブレッド」の意味

「サラブレッド」とは

「サラブレッド」とは、家畜の馬の一品種のことを意味しています。その他にも、育ちがよく優秀な人のことの意味も持っています。

「サラブレッド」の使い方

「日本の競馬で活躍しているのはサラブレッドばかりです」「サラブレッドは日本だけでもたくさんいます」などの文中で使われている「サラブレッド」は、「家畜の馬の一品種のこと」の意味で使われています。

一方、「彼は財界のサラブレッドです」「彼は偉大な父を持つサッカー界のサラブレッドです」などの文中で使われている「サラブレッド」は、「育ちがよく優秀な人のこと」の意味で使われています。

「サラブレッド」は競馬用語

「サラブレッド」は家畜の馬の一品種のこと、育ちがよく優秀な人のことの二つの意味を持つ競馬用語ですが、元々は家畜の馬の一品種のことの意味で使うのが一般的でした。

「サラブレッド」とは競馬界で主流となっています。「サラブレッド」はイギリスで18世紀の初めごろから競走馬用として改良や育成されてきた品種で、イギリス在来種の牝馬にアラブ種を交配したのが起源となっています。

「サラブレッド」の定義は連続8代にわたりサラブレッドが交配された馬とされており、体高は160cmほどで体重は400kg~500kgくらいが一般的です。

現在の日本の競馬界において記録を残している馬たちは皆「サラブレッド」であると言われています。

また、近年では「サラブレッド」という言葉が広く浸透したため、競馬用語ではなく、育ちがよく優秀な人のことを指す場合にも使われるようになりました。

「サラブレッド」の類語

「サラブレッド」の類語・類義語としては、異なる品種の動物と交配されていない純粋な血統を持つ個体のことを意味する「純種」があります。

「純血」の意味

「純血」とは

「純血」とは、同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを意味しています。

表現方法は「純血主義」「純血種」

「純血主義」「純血種」などが、「純血」を使った一般的な言い回しになります。

「純血」の使い方

「純血」を使った分かりやすい例としては、「あの犬は純血種ではなく雑種だと思います」「この国は純血以外は差別されてしまいます」「純血の魔法使いは優れています」「競馬で活躍している馬は純血種しかいません」などがあります。

「純血」は同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを意味する名詞です。簡単に言うならば同品種のもの同士で作られた血統のことで、日本人なら日本人の血のみで外国人の血が混ざっていないことを指しています。

「純血」は人だけではなく、犬、猫、馬、鳥などの、様々な動物に対しても使うことができると覚えておきましょう。

「純血主義」の意味

「純血」を使った有名な言葉としては、「純血主義」があります。「純血主義」とは、その国やコミュニティの民族の血縁、血族を大切にする一方で、外国人や異民族を差別し婚姻などを避ける考え方のことを指しています。

「純血」の対義語

「純血」の対義語・反対語としては、人種の異なる者が結婚してその子供に両方の種族の特徴がまざることを意味する「混血」があります。

「純血」の類語

「純血」の類語・類義語としては、雑多なものがまじっていないことを意味する「純粋」、混じり気がないことを意味する「純一」などがあります。

「サラブレッド」の例文

1.競馬で賭けるのであれば、一番一着を取りそうなこのサラブレッドにします。
2.2005年に三冠王を獲得したディープインパクトは、究極のサラブレッドと言われている。
3.彼はサッカー界のサラブレッドだとニュースで報道され、有名になりました。
4.彼の祖父は総理大臣、父は大臣を経験したので、政界のサラブレッドと呼ばれています。
5.私の父は野球で世界一を経験し、母はバスケットボール日本代表だったので、サラブレッドと呼ばれています。

この言葉がよく使われる場面としては、家畜の馬の一品種のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、育ちがよく優秀な人のことの意味も持っています。

例文1と例文2は家畜の馬の一品種のこと、例文3から例文5は育ちがよく優秀な人のことの意味で使っています。

「純血」の例文

1.子供の時いじめに遭うのは嫌だったので、純血ではないことを黙って過ごしていました。
2.私の見解によりますと、あの犬は雑種ではなく純血種だと思います。
3.差別反対とは言われているものの、純血に拘りを持っている人の数も多いです
4.映画ハリーポッターの主人公ハリーポッターは、実は純血ではなく半純血でした。
5.この動物の純血種は、30年前と比べて減ってしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「純血」は人や動物どちらに対しても使うことができます。

「サラブレッド」と「純血」はどちらも同種の動物の雌雄間に生まれたもののことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、競馬用語として使うことが多いのが「サラブレッド」、競馬用語ではないのが「純血」と覚えておきましょう。

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