【要諦】と【要点】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「要諦」(読み方:ようてい)と「要点」(読み方:ようてん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「要諦」と「要点」という言葉は、どちらも物事の大切なところを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




要諦と要点の違い

要諦と要点の意味の違い

要諦と要点の違いを分かりやすく言うと、要諦とは書き言葉で使われ、要点とは話し言葉でも書き言葉でも使われるという違いです。

要諦と要点の使い方の違い

一つ目の要諦を使った分かりやすい例としては、「先代から商売の要諦を承継する」「そう簡単に人生の要諦を穿つことは出来ない」「四聖諦は仏教の要諦を四項目で示した教説です」「ビジネス成功の要諦を本にする」などがあります。

二つ目の要点を使った分かりやすい例としては、「レポートは要点を絞って書くように」「話の要点を分かりやすくまとめました」「要点を押さえたプレゼン資料だね」「要点が把握しやすい内容にする」などがあります。

要諦と要点の使い分け方

要諦と要点という言葉は、音の響きが似ており、どちらも物事の大切なところを意味する言葉です。二つの言葉に共通する「要」とは、ある物事の最も大切な部分を表します。要諦と要点は、似た意味を持つ言葉ですが、使い方には少し違いがあります。

要諦は、物事の最も大切なところを意味し、話し言葉よりも書き言葉で使われる言葉です。上記の例文にあるように「人生の要諦」「成功の要諦」など、重たい内容の事柄に用いられています。

要点は、物事の中心となるところと意味し、話し言葉でも書き言葉でも使われています。「要点を絞って書く」「話の要点」など、レポートや会話の中で中心となる重要な事柄を表すことが多い言葉です。

要諦と要点という言葉を比べると、要点の方が幅広く使われ、馴染みのある言葉と言えるでしょう。

要諦と要点の英語表記の違い

要諦も要点も英語にすると「point」「key」「essence」となり、例えば上記の「商売の要諦」を英語にすると「essence of business」となります。

要諦の意味

要諦とは

要諦とは、物事の最も大切なところ、肝心かなめの点を意味しています。

要諦の読み方

要諦の読み方は「ようてい」の他に「ようたい」とも読みますが、一般的には「ようてい」と読まれています。

要諦の使い方

要諦を使った分かりやすい例としては、「リーダーの要諦は全ての責任を取る覚悟だ」「企業経営の要諦をテーマにした講演です」「100歳の祖父が処世の要諦を語る」「管理職として組織の要諦を押さえる」などがあります。

その他にも、「マネジメントの要諦を穿つ格言だ」「創業者がイノベーション要諦について語る」「お洒落の要諦は色調です」「新聞記者の要諦は物事の行方の見定めだ」「システム開発の要諦はセキュリティです」などがあります。

要諦という言葉の「諦」とは、諦めることの意のほかに、明らかにすることや真理の意味も持っています。要諦とは、物事の最も大切なところや、肝心かなめのところであり、話し言葉よりも書き言葉で使われる言葉です。

「要諦を穿つ」の意味

要諦を用いた慣用句には「要諦を穿つ」があります。「要諦をうがつ」と読み、物事の肝心なところを言い表すことや、肝心な点をあばくことを意味します。「穿つ」には「穴を開ける」「突き通す」という意味があり、転じて、物事の本質をうまく的確に言い表すことの意味も持つようになりました。

表現方法は「要諦を押さえる」「処世の要諦」「要諦となる」

「要諦を穿つ」以外では「要諦を押さえる」「処世の要諦」「要諦となる」などが、要諦を使った一般的な言い回しです。

「要諦類」は誤り

要諦を用いた誤った言い回しには「要諦類」があります。正しくは「有蹄類」であり、哺乳類のうち、蹄(読み方:ひづめ)を持つグループのことです。

要諦の対義語

要諦の対義語・反対語としては、取るに足らないつまらないことを意味する「些事」、物事の本質にかかわりのない部分を意味する「枝葉」、物事の本質的でない部分を意味する「末節」などがあります。

要諦の類語

要諦の類語・類義語としては、物事の最も大切なところを意味する「要訣」、学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な事柄を意味する「奥義」、その道の奥義を意味する「真髄」、事件や問題を解くための重要な手掛かりとなる点を意味する「キーポイント」などがあります。

要点の意味

要点とは

要点とは、物事の中心となるところ、重要な点を意味しています。

表現方法は「要点を捉える」「要点を押さえる」「要点をまとめる」

「要点を捉える」「要点を押さえる」「要点をまとめる」などが、要点を使った一般的な言い回しです。

要点の使い方

要点を使った分かりやすい例としては、「要点をおさえる話し方講座を受けた」「本の要点のまとめ方を先生に聞いた」「彼は物事の要点を押さえる能力が高い」「新聞記事の要点を箇条書きにまとめる」などがあります。

その他にも、「何を言いたいのか要点を絞るように」「説明文の要点を捉えることが苦手です」「段落ごとに要点を探してまとめてください」「記述問題は要点を押さえて書きましょう」などがあります。

要点という言葉は、物事の大切な箇所や肝要なところを意味します。特に、特に話や意見などの中で、中心となる重要な事柄をいう時に使われ、また、重要な場所や地点の意味で使われることもあります。

「要点を得ない」は誤り

要点を用いた誤った言い回しには「要点を得ない」があります。正しくは「要領を得ない」であり、物事の焦点がぼけて、肝心なところがはっきりしないことを表します。

要点の対義語

要点の対義語・反対語としては、ちょっとしたことやつまらない事柄を意味する「細事」、ささいな事柄や取るにたりない事柄を意味する「小事」、本質的でない取るに足りない事柄を意味する「枝葉末節」などがあります。

要点の類語

要点の類語・類義語としては、重要な地点や大切な箇所を意味する「要所」、はずすことのできない大事なところを意味する「肝所」、要点や肝所を意味する「ポイント」、大切なところや大事な点を意味する「大要」などがあります。

要諦の例文

1.年を重ねるにつれ処世の要諦が身についてきたと思うが、いまだに人間関係に悩むことがある。
2.この本は、経営破綻から再起した経営者が綴った経営の要諦を穿つ画期的な書である。
3.すぐに物事の要諦を押さえる人と、要諦を見つけられない人とでは業務遂行のスピードが違う。
4.今回の交渉の要諦となるライセンス期間とライセンス料は、こちらの利益を追い求めながら妥協点をみつけよう。
5.新任管理職研修では、リーダーシップの要諦について人事部長の講話を聴いた。

この言葉がよく使われる場面としては、物事の最も大切なところ、肝心かなめの点を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「処世の要諦」とは、世間との関わりにおいて、要となる部分を抑えて上手く生きていくことを表します。例文3にある「要諦を押さえる」とは、重要な点を確実に認識したり理解することです。

要点の例文

1.要点を絞ることなくダラダラ話してしまうと、言ったことの半分も相手に伝わらないよ。
2.勉強ができる友人に、授業の要点のまとめ方を教えてもらうことにした。
3.彼女は話を聞く時に要点を捉えることが出来るし、話も上手いので、会話が盛り上がるのだ。
4.今日の国語の授業では、論説文の要点の読み取り方について習った。
5.適当に見えるのになぜか仕事ができる人は、物事の要点を押さえるのが速いのだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、物事の大切な箇所、肝要なところを表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「要点を捉える」とは、その物事の中で重要となる部分を理解することです。例文4にある要点は、段落の中心文をもとにしなるべく短くした文を言います。段落の中で最もまとまっている部分や,筆者の主張が強く表れている部分を指します。

要諦と要点という言葉は、どちらも物事の大事なところを意味します。どちらの言葉を使うか迷った場合、文語的表現をしたい時は「要諦」を、口語的表現をしたい時は「要点」を使うようにしましょう。

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