似た意味を持つ「X世代」(読み方:えっくすせだい)と「Y世代」(読み方:わいせだい)と「Z世代」(読み方:ぜっとせだい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「X世代」と「Y世代」と「Z世代」という言葉は、世代の区分を意味するため大きく異なりますのでご注意下さい。
X世代とY世代とZ世代の違い
X世代とY世代とZ世代の定義の違い
X世代とY世代とZ世代の違いを分かりやすく言うと、X世代は1965年から1980年頃に生まれた人を表現する時に使い、Y世代は1980年から1995年頃に生まれた人を表現する時に使い、Z世代は1995年以降に生まれた人を表現する時に使うという違いです。
X世代とY世代とZ世代の使い方の違い
X世代という言葉は、「X世代は団塊ジュニア世代とも呼ばれる」「デジタル化に上手く適応できるX世代の人も多くいる」などの使い方で、1965年から1980年代までに生まれた世代を意味します。
Y世代という言葉は、「Y世代はX世代と比べて離婚率が低い」「型にはまらないY世代の考えは社会に大きな影響を与えている」などの使い方で、1980年代から1995年までに生まれた世代を意味します。
Z世代という言葉は、「Z世代がSNSを通じて立ち上がったことでデモを成功させた」「情報リテラシーに関する学習はZ世代には必須である」などの使い方で、1995年以降に生まれた世代を意味します。
X世代とY世代とZ世代の使い分け方
国や文献によって具体的な数値が変わるため、X世代は1965年からではなく1960年から、Z世代は1995年ではなく2000年からの生まれとする場合もあります。
ベビーブーム後に生まれた世代をX世代と呼び始めてから、それに続くようにして、CDなどのデジタル用品が普及され始めてからをY世代、そして1995年にWindows95が一般にむけて発売されてからをZ世代と呼ぶようになりました。
これが、X世代、Y世代、Z世代の明確な違いです。
X世代の意味
X世代の年齢
X世代とは、1960年代から1980年代までに生まれた世代を意味しています。
X世代はジェネレーションXが由来
写真家のロバート・キャパ氏が1950年代、第二次世界大戦後の若者らをテーマに撮影した写真のタイトルに「Generation X」と付け、当時の人たちにとっての未知の世代を表現したことから使われるようになった言葉です。
1991年には、ダグラス・クープランド氏による小説『ジェネレーションX』が発表されたことで、第二次世界大戦後のベビーブームの後の1950年代から1970年代に生まれた人たちを指す言葉として使われるようになったのが由来となっています。
X世代はミー・ジェネレーションとも呼ばれる
自分中心の生活態度や考え方を持つ世代である「ミー・ジェネレーション」とも呼ばれる世代で、政治や社会に対して冷めているとも言われています。
なお、「ミー・ジェネレーション」の英語表記は「me generation」です。
Y世代の意味
Y世代の年齢
Y世代とは、1980年代から1995年頃までに生まれた世代を意味しています。
Y世代はミレニアル世代とも重なる世代
2000年代に成人を迎えたり社会人となる世代である「ミレニアル世代」とも重なる世代です。日本ではこの世代を「氷河期世代」や「ロストジェネレーション」といった、就職難を経験した世代と呼ぶことも多くあります。
この世代では、物心がついた頃にはインターネットが普及しており、パソコンや携帯が単なる道具ではなく、水道やガスなどと同じライフラインの一つとして考えられ始めました。
テレビゲームやCDなどのデジタル用品が導入されていき、技術の進化と共に成長した世代であるため、X世代よりもビジネスや娯楽がデジタル化されていきました。
スマートフォンを使い始めた時も利用者の多くがこの世代に該当し、SNSや動画投稿サイトなども広まることとなります。
Y世代はX世代よりも収入が少ない傾向あり
また、自我が強く既成の枠にとらわれないものの、価値観は保守的と言われています。X世代に比べて収入が少ないことからも、物を購入することには固執せず、シェアやレンタルといった考え方をし始めた世代でもあります。
Z世代の意味
Z世代の年齢
Z世代とは、1990年代中盤以降に生まれた世代を意味しています。
Z世代のカナダでの定義
カナダ統計局では1993年以降に生まれた人を指し、アメリカ心理学会では1997年以降に生まれた人を指すなど、厳密な定義があるわけではありません。
Z世代のオーストラリアでの定義
2008年、オーストラリアの人口統計学者であるマーク・マクリンドル氏の定義によると、2010年以降に生まれた世代を「アルファ世代」と呼ぶことから、Z世代は2010年までに生まれた世代であるという考えもあります。
Z世代はC世代とも呼ばれる
デジタル機器やインターネットなどが多く普及し、日常生活の一部として当たり前の存在として扱われるデジタルネイティブ世代とも言われたり、パソコンよりもスマートフォンに触れる機会が多いことからスマホ世代とも言われています。
また、パソコンを意味する「Computer」、繋がりを意味する「Connected」、共同体を意味する「Community」などが重要視されていることから、これらの頭文字に共通するCを取って「C世代」とも呼ばれています。
X世代の例文
この言葉がよく使われる場面としては、1960年代から1980年代までに生まれた世代を意味する時などが挙げられます。
X世代という言葉は、「ミー・ジェネレーション」などの言葉に置き換えて使うことができます。
Y世代の例文
この言葉がよく使われる場面としては、1980年代から1995年頃までに生まれた世代を意味する時などが挙げられます。
Y世代という言葉は、「ミレニアル世代」などの言葉に置き換えて使うことができます。
Z世代の例文
この言葉がよく使われる場面としては、1990年代中盤以降に生まれた世代を意味する時などが挙げられます。
Z世代という言葉は、「C世代」などの言葉に置き換えて使うことができます。
X世代とY世代とZ世代どれを使うか迷った場合は、1965年から1980年頃に生まれた人を表す場合は「X世代」を、1980年から1995年頃に生まれた人を表す場合は「Y世代」を、1995年以降に生まれた人を表す場合は「Z世代」を使うと覚えておけば間違いありません。