同じ「みたす」という読み方の「満たす」と「充たす」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「満たす」と「充たす」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「満たす」と「充たす」の違い
「満たす」と「充たす」の意味の違い
「満たす」と「充たす」の違いを分かりやすく言うと、「満たす」は公用文で使える、「充たす」は公用文で使えないという違いです。
「満たす」と「充たす」の使い方の違い
一つ目の「満たす」を使った分かりやすい例としては、「腹を満たすことができて満足です」「無事条件を満たすことができました」「このシステムは彼らの要求を満たすことができるだろう」「容器に水を満たす」などがあります。
二つ目の「充たす」を使った分かりやすい例としては、「コップをいっぱいに充たすことができました」「次の要求を充たすべきだと思います」「顧客のニーズを充たす商品を作っていきたいです」「食欲を充たすことができました」などがあります。
「満たす」と「充たす」の使い分け方
「満たす」と「充たす」はどちらも求められているものを実現して満足させることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
結論から言ってしまうと、「満たす」は公用文で使えるのに対して、「充たす」は公用文で使えないというのが違いです。
ではなぜ「充たす」が公用文で使えないのかというと、常用漢字表に載っていない読み方だからです。
常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。
常用漢字はあくまで漢字使用の目安であって制限ではないので、常用漢字以外は使えないというわけではありません。ただし、公用文や新聞などでは常用漢字を使用するのが好ましいとされています。
あくまで公用文だけなので、カジュアルな場面などにおいてはどちらを使用しても問題ありません。
また、カジュアルな場面では使い分けることもあり、「満たす」は物事をいっぱいにするというニュアンスで使い、「充たす」は足りない分を十分にあたえるというニュアンスで使うこともあると覚えておきましょう。
「満たす」と「充たす」の英語表記の違い
「満たす」も「充たす」も英語にすると「fill」「satisfy」となり、例えば上記の「容器に水を満たす」を英語にすると「fill a vessel with water」となります。
「満たす」の意味
「満たす」とは
「満たす」とは、求められているものを実現して満足させることを意味しています。その他にも、容器の中いっぱいに入れることの意味も持っています。
表現方法は「心を満たす」「条件を満たす」
「心を満たす」「条件を満たす」などが、「満たす」を使った一般的な言い回しになります。
「満たす」の使い方
「コップに水を満たすことができました」「大盛のカレーを食べてお腹を満たす」などの文中で使われている「満たす」は、「求められているものを実現して満足させること」の意味で使われています。
一方、「条件を満たすことができるのだろうか」「欲求を満たすことができました」などの文中で使われている「満たす」は、「容器の中いっぱいに入れること」の意味で使われています。
「満たす」は求められているものを実現して満足させることや容器の中いっぱいに入れることの意味で使われている動詞です。
「満たす」のは公用文で使える
「満たす」は常用漢字表に載っている言葉なので、公用文や新聞などの公的な場面でも使うことができます。したがって、どの「みたす」を使うか迷った場合は、「満たす」を使用すれば問題ありません。
「満たす」は日常生活やビジネスシーンなどの、様々な場面において使うことができる言葉です。
「満たす」の類語
「満たす」の類語・類義語としては、成し遂げることを意味する「達成する」、条件や基準などを十分に満たすことを意味する「叶える」などがあります。
「充たす」の意味
「充たす」とは
「充たす」とは、求められているものを実現して満足させることを意味しています。その他にも、容器の中いっぱいに入れることの意味も持っています。
表現方法は「生を充たす」「条件を充たす」
「生を充たす」「条件を充たす」などが、「充たす」を使った一般的な言い回しになります。
「充たす」の使い方
「容器いっぱいに水を充たす」「やっと食欲を充たすことができました」などの文中で使われている「充たす」は、「求められているものを実現して満足させること」の意味で使われています。
一方、「新薬の条件を充たすことができました」「このツールは我々の要件を充たすだろう」などの文中で使われている「充たす」は、「容器の中いっぱいに入れること」の意味で使われています。
「充たす」は求められているものを実現して満足させることや容器の中いっぱいに入れることの意味で使われている動詞です。
「充たす」は公用文で使えない
「充たす」を使う上で注意しなければならないのは、公用文で使えないという点です。なぜなら、「充たす」という漢字が常用漢字表に載っていないからです。
したがって、公用文で使用したいのであれば、常用漢字表に載っている、「満たす」の方を使うのがいいでしょう。ただし、公用文以外においては好きな方を使っても問題ありません。
「充たす」の類語
「充たす」の類語・類義語としては、計画や期待などが現実のものになることを意味する「実現する」、十分に補い満たすことを意味する「充足する」などがあります。
「満たす」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、求められているものを実現して満足させることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、容器の中いっぱいに入れることを表現したい時にも使います。
例文1から例文3は求められているものを実現して満足させること、例文4と例文5は容器の中いっぱいに入れることの意味で使っています。
「充たす」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、求められているものを実現して満足させることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、容器の中いっぱいに入れることを表現したい時にも使います。
例文1から例文3は求められているものを実現して満足させること、例文4と例文5は容器の中いっぱいに入れることの意味で使っています。
「満たす」と「充たす」はどちらも求められているものを実現して満足させることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公用文で使えるのが「満たす」、公用文で使えないのが「充たす」と覚えておきましょう。