【お菓子】と【おやつ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「お菓子」(読み方:おかし)と「おやつ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「お菓子」と「おやつ」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「お菓子」と「おやつ」の違い

「お菓子」と「おやつ」の違いを分かりやすく言うと、「お菓子」は食事のほかに食べる嗜好品のこと、「おやつ」は午後3時前後に食べる間食のことという違いです。

一つ目の「お菓子」を使った分かりやすい例としては、「お客さんにお茶とお菓子を出す」「友達の家に遊びに行くのでお菓子を持っていきました」「コンビニでチョコのお菓子を買いました」「何か甘いお菓子を持っていますか」などがあります。

二つ目の「おやつ」を使った分かりやすい例としては、「おやつを食べ過ぎたせいで夕飯が入りません」「おやつにバナナとヨーグルトを食べました」「おやつの時間になるとお母さんがクッキーを焼いてくれます」「そろそろおやつの時間です」などがあります。

「お菓子」と「おやつ」は似た表現ではあるものの、意味は全く異なっているので間違えないよう注意が必要です。

「お菓子」は食事のほかに食べる嗜好品のことを意味しており、基本的に砂糖や小麦粉などを使って作られた食品のことを指しています。主にチョコレート、クッキー、キャンディ、ポテトチップス、ソフトクリームなどが挙げらます。

一方、「おやつ」は午後3時前後に食べる間食のことを意味しており、間食という食べる行為自体を指す言葉です。そのため、食べるものは基本的になんでもよくて、チョコレートやクッキーなどの場合もあれば、果物やおにぎりの場合もあります。

つまり、「お菓子」は嗜好品そのものを指しているのに対して、「おやつ」は間食という食べる行為自体を指しているというのが違いです。

「お菓子」を英語にすると「confectionery」「sweets」となり、例えば上記の「何か甘いお菓子を持っていますか」を英語にすると「Do you have any sweets」となります。

一方、「おやつ」を英語にすると「refreshments」「snack」となり、例えば上記の「おやつの時間です」を英語にすると「It’s time to have an afternoon snack」となります。

「お菓子」の意味

「お菓子」とは、食事のほかに食べる嗜好品のことを意味しています。

「お菓子を食べる」「お菓子を作る」などが、「お菓子」を使った一般的な言い回しになります。

「お菓子」を使った分かりやすい例としては、「仕事が終わったご褒美にお菓子を買いました」「子供たちのためにお菓子を持っていく」「私の趣味はお菓子作りです」「このお菓子は味だけではなく見た目も最高だ」「母の日のプレゼントとしてお菓子を作りました」などがあります。

「お菓子」は食事のほかに食べる嗜好品のことを意味する言葉です。そのため、食べ物の種類を指しているとおぼえておきましょう。

「お菓子」は基本的に砂糖や小麦粉などを使って作られた食品のことを指しており、主に和菓子、洋菓子、スナック菓子、駄菓子に分けられます。

和菓子はあんこを使い甘さ控えめで日本の伝統があるもので、まんじゅう、せんべい、ようかん、団子などが挙げられます。

洋菓子はバターや砂糖を多く使い洋風で華やかな味や見た目のもので、ケーキ、クッキー、チョコレート、ドーナツなどが挙げられます。

スナック菓子はしょっぱい系や軽い食感で袋入りで手軽に食べられるもので、ポテトチップス、柿の種、プリッツなどが挙げられます。

駄菓子は子ども向けの安価で手軽な菓子で、うまい棒、ガム、グミなどが挙げられます。

「お菓子」の類語・類義語としては、日本風の菓子のことを意味する「和菓子」、西洋風の菓子のことを意味する「洋菓子」などがあります。

「おやつ」の意味

「おやつ」とは、午後3時前後に食べる間食のことを意味しています。

「おやつ」を漢字にすると、「御八つ」と表記することができます。

「おやつ」を使った分かりやすい例としては、「遠足のおやつは500円までらしいです」「ダイエット中なのでおやつを我慢しています」「子供からおやつをせかされました」「犬におやつをあげる」「テストの成績が悪かったのでおやつを抜きにされました」などがあります。

「おやつ」は午後3時前後に食べる間食のことを意味する言葉です。

「おやつ」の語源は江戸時代の軽食です。江戸時代は午後2時から4時のことを「八刻」と呼んでおり、これが転じて、後のちょっと小腹が空いた時間帯に食べる軽食のことを、「おやつ」と言うようになりました。

「おやつ」は間食という食べる行為自体を指しているので、食べるものは基本的になんでも問題ないというのが特徴です。そのため、チョコレートやクッキーなどの場合もあれば、バナナやリンゴなどの果物やおにぎりの場合もあります。

「おやつ」は単に小腹を満たすだけではなく、栄養補助や気分転換などのメリットもあると言われています。

「おやつ」の類語・類義語としては、きまった食事と食事との間に物を食べることを意味する「間食」、少量の食事のことを意味する「軽食」などがあります。

「お菓子」の例文

1.お菓子を食べ過ぎてしまったせいで、晩御飯が食べられずお母さんに怒られました。
2.私の趣味はお菓子作りなので、彼氏の誕生日にケーキを焼いてプレゼントしました。
3.ハロウィンの日は近所の子供たちのために、たくさんのお菓子を用意して待っています。
4.子供を静かにさせるために、お菓子をいくつか渡しました。
5.このお菓子はとても人気で、開店してすぐ売り切れてしまいます。

この言葉がよく使われる場面としては、食事のほかに食べる嗜好品のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「お菓子」は嗜好品そのものを指している言葉です。

「おやつ」の例文

1.山登りのおやつに、チョコレートとドライフルーツを持って行きました。
2.おばあちゃんの家に遊びにいくと、毎回おやつを用意してくれています。
3.子供の頃は、お母さんが作ってくれるおやつが楽しみで仕方ありませんでした。
4.私はおやつを食べる習慣があるので、午後3時頃になると仕事中でもバナナを食べます。
5.今はペット専用のおやつもあるので、凄い時代になったと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、午後3時前後に食べる間食のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「おやつ」は間食という食べる行為自体を指している言葉です

「お菓子」と「おやつ」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、食事のほかに食べる嗜好品のことを表現したい時は「お菓子」を、午後3時前後に食べる間食のことを表現したい時は「おやつ」を使うと覚えておきましょう。

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