【あっさり】と【さっぱり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「あっさり」と「さっぱり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「あっさり」と「さっぱり」という言葉は、どちらもしつこくなくてさわやかな味のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「あっさり」と「さっぱり」の違い

「あっさり」と「さっぱり」の意味の違い

「あっさり」と「さっぱり」の違いを分かりやすく言うと、「あっさり」は油や調味料を控えた味のこと、「さっぱり」は味がくどくなくさわやかであることという違いです。

「あっさり」と「さっぱり」の使い方の違い

一つ目の「あっさり」を使った分かりやすい例としては、「彼はあっさりと断って去っていった」「問題は思ったよりあっさり解決した」「あっさりと諦めてしまうのはもったいない」「このスープはあっさりしている」などがあります。

二つ目の「さっぱり」を使った分かりやすい例としては、「酸味が効いていてさっぱり美味しい」「彼女は別れた後もさっぱりしている」「話が長くてさっぱり要点が分からない」「このドレッシングはさっぱりしている」などがあります。

「あっさり」と「さっぱり」の使い分け方

「あっさり」と「さっぱり」はどちらもしつこくなくてさわやかな味のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「あっさり」は「今日はあっさりした料理が食べたい」のように、油や調味料を控えていて、味が濃くないという意味合いで使うのが一般的です。

一方、「さっぱり」は「今日の夕飯はさっぱりして食べやすいです」のように、味がくどくなくさわやかであるというニュアンスで使う言葉になります。

つまり、油や調味料を控えた味のことを表現したい時は「あっさり」を、味がくどくなくさわやかであることを表現したい時は「さっぱり」を使うと覚えておきましょう。

「あっさり」と「さっぱり」の英語表記の違い

「あっさり」を英語にすると「light」「plain」「simple」となり、例えば上記の「このスープはあっさりしている」を英語にすると「The soup is light in flavor」となります。

一方、「さっぱり」を英語にすると「refreshing」「clean」となり、例えば上記の「このドレッシングはさっぱりしている」を英語にすると「The dressing is refreshing」となります。

「あっさり」の意味

「あっさり」とは

「あっさり」とは、性質や事物の状態などがしつこくないことを意味しています。

「あっさり」の使い方

「あっさり」を使った分かりやすい例としては、「あっさりとした味付けの料理が好きです」「彼は試合にあっさり負けてしまった」「この小説はあっさりした文体で読みやすい」「彼女はあっさりとその提案を受け入れた」「あっさりとした服装がかえっておしゃれに見える」などがあります。

「あっさり」は主に淡白でくどくない様子や簡単に物事を済ませる様子を表す言葉です。また、食べ物の味だけではなく、人の性格に対しても使うことができます。

例えば、「このスープはあっさりしていて飲みやすい」のように使う場合は、油っこくない料理の味わいに対してなので食べ物の味として使用方法です。一方、「彼は試合に負けてもあっさり切り替えた」のような場合は、物事に執着せず気持ちを切り替える人の性格に対してに使っています。

「あっさり」の特徴

また、「あっさり」は幅広い範囲で使うことが可能なので、日常生活とビジネスシーンのどちらでも使うことができると覚えてきましょう。

「あっさり」の対義語

「あっさり」の対義語・反対語としては、濃くてしつこいことを意味する「こってり」があります。

「あっさり」の類語

「あっさり」の類語・類義語としては、物事の感じや味や色があっさりしていることを意味する「淡泊」があります。

「さっぱり」の意味

「さっぱり」とは

「さっぱり」とは、いやみのないことを意味しています。

「さっぱり」の使い方

「さっぱり」を使った分かりやすい例としては、「シャワーを浴びてさっぱりした」「さっぱりした味付けが夏に合う」「彼はさっぱりした性格だ」「この部屋は掃除してさっぱりした」「約束のことはさっぱり忘れていた」などがあります。

「さっぱり」は、いやみのないことを表す言葉です。また、食べ物の味だけではなく、人の性格に対しても使うことができます。

例えば、「このうどんはさっぱりしていて美味しい」とした場合は食べ物の味に対して使っています。一方、「彼は性格がさっぱりしていて気持ちがいい」は人の性格に対して使っています。

「さっぱり」の特徴

また、「昨日の講義の内容はさっぱり分からなかった」のように、全く理解できないというニュアンスで使うことも可能です。

「さっぱり」の類語

「さっぱり」の類語・類義語としては、余計な物やはっきりしない物がなく気持よくさっぱりしていることを意味する「すっきり」があります。

「あっさり」の例文

1.このスープはあっさりとした味わいで、朝食に食べても重く感じないのでとてもおすすめできます。
2.彼は失敗をあっさりと認めて謝罪したので、周囲の人たちもすぐに受け入れていました。
3.夏の暑い日には、あっさりとしたそうめんや冷ややっこが特に好まれるように感じます。
4.デザインはあっさりしていますが、シンプルだからこそ洗練されていて見やすいと思います。
5.彼女は試験に落ちてもあっさり切り替えて、すぐ次の挑戦に向かう姿勢を見せていました。

この言葉がよく使われる場面としては、性質や事物の状態などがしつこくないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「あっさり」は調味料を控えた味に対して使う言葉です。

「さっぱり」の例文

1.お風呂に入って汗を流すと、とてもさっぱりした気分になり、心も体も軽くなるように感じます。
2.レモンを絞ったドレッシングはさっぱりしていて、野菜の甘みを引き立ててくれるのでおすすめです。
3.彼女は性格がさっぱりしているので、誰とでもすぐに打ち解けられる魅力があります。
4.このシャンプーは香りが控えめで、洗い上がりもさっぱりしていて気持ちが良いと思います。
5.何度説明を受けても、私はその仕組みがさっぱり理解できず困ってしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、いやみのないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「さっぱり」は味がくどくなくさわやかである時に使う言葉です。

「あっさり」と「さっぱり」はどちらもしつこくなくてさわやかな味のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、油や調味料を控えた味のことを表現したい時は「あっさり」を、味がくどくなくさわやかであることを表現したい時は「さっぱり」を使うと覚えておきましょう。

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