似た意味を持つ「うじうじ」と「もじもじ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「うじうじ」と「もじもじ」という言葉は、どちらも人の心理や態度に関するネガティブな状態のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「うじうじ」と「もじもじ」の違い
「うじうじ」と「もじもじ」の意味の違い
「うじうじ」と「もじもじ」の違いを分かりやすく言うと、「うじうじ」は心の中で悩み迷い行動できない様子のこと、「もじもじ」は恥ずかしさや照れで体や態度が落ち着かない様子のことという違いです。
「うじうじ」と「もじもじ」の使い方の違い
一つ目の「うじうじ」を使った分かりやすい例としては、「彼女はうじうじしてチャンスを逃した」「うじうじ考えすぎて寝不足になった」「私にはうじうじ悩んでいる暇はない」「友達に言えずにうじうじ悩んでいた」「彼は失敗を気にしてうじうじしている」などがあります。
二つ目の「もじもじ」を使った分かりやすい例としては、「面接でうまく答えられずもじもじしてしまった」「子どもは恥ずかしそうに席でもじもじしていた」「彼は質問されるといつももじもじする」「彼女は褒められてももじもじしていた」などがあります。
「うじうじ」と「もじもじ」の使い分け方
「うじうじ」と「もじもじ」はどちらも人の心理や態度に関するネガティブな状態のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「うじうじ」は「彼は失敗を気にしてうじうじ悩んでいる」のように、心の中で迷いや不安が続き、なかなか決断できない状態に対して使う言葉になります。
一方、「もじもじ」は「彼女は褒められてももじもじしていた」のように、恥ずかしさや照れ、緊張などから態度や動作が落ち着かず、そわそわしている状態で使う言葉です。
つまり、心の中で悩み迷い行動できない様子を表すのが「うじうじ」、恥ずかしさや照れで体や態度が落ち着かない様子を表すのが「もじもじ」と覚えておきましょう。
「うじうじ」と「もじもじ」の英語表記の違い
「うじうじ」を英語にすると「hesitant」「indecisive」「brooding」となり、例えば上記の「彼は失敗を気にしてうじうじしている」を英語にすると「He is brooding over his mistakes and can’t make up his mind」となります。
一方、「もじもじ」を英語にすると「fidgety」「shy」「nervous」となり、例えば上記の「彼女は褒められてももじもじしていた」を英語にすると「She was shy and fidgety when she was praised」となります。
「うじうじ」の意味
「うじうじ」とは
「うじうじ」とは、気おくれしたり決断がつかなかったりしてはっきりした態度をとらないことを意味しています。
表現方法は「うじうじする」「うじうじ悩む」
「うじうじする」「うじうじ悩む」などが、「うじうじ」を使った一般的な言い回しになります。
「うじうじ」の使い方
「うじうじ」を使った分かりやすい例としては、「彼は失敗を気にしてうじうじしている」「上司の言葉をうじうじ考えてしまった」「過去の出来事をうじうじ引きずっている」「うじうじ悩んで行動に移せない」などがあります。
「うじうじ」は心の中で迷いや不安が続き、なかなか決断できない様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、自分の悩みや不安にとらわれて、心の中でぐずぐず迷い続けている状態を指します。
「うじうじ」は日本語特有の擬態語で、心の迷いや悩みを、動作ではなく心理状態の様子で音として表現しています。また、「うじうじ」以外にも「ぐずぐず」「もやもや」「じたばた」「くよくよ」など、感情や心理状態を音で伝える擬態語が多く存在します。
「うじうじ」の特徴
「うじうじ」は、音の響き自体に重さや停滞感があり、決断できず悩み続ける状態を強調して表現する言葉です。
例えば「彼は失敗を気にしてうじうじしている」と言うと、行動に移せず悩み続ける姿が目に浮かびます。心の中で迷いや不安を抱えている状態を「うじうじしている」と表現すれば、心理的な停滞や消極的な様子を直感的に伝えることができます。
したがって、「うじうじ」は「悩んでいる」「迷っている」「決断できない」といったニュアンスで使うのが特徴です。
「うじうじ」の類語
「うじうじ」の類語・類義語としては、悩みや迷いで行動に移せないことを意味する「ぐずぐず」があります。
「もじもじ」の意味
「もじもじ」とは
「もじもじ」とは、遠慮や恥ずかしさなどのためにはっきりした態度がとれないことを意味しています。
表現方法は「もじもじする」「もじもじしている」
「もじもじする」「もじもじしている」などが、「もじもじ」を使った一般的な言い回しになります。
「もじもじ」の使い方
「もじもじ」を使った分かりやすい例としては、「彼女は褒められてももじもじしていた」「子どもは恥ずかしそうに席でもじもじしている」「面接で緊張してもじもじしてしまった」「質問されてももじもじして答えられなかった」などがあります。
「もじもじ」は恥ずかしさや照れ、緊張などで態度や動作が落ち着かない様子を表すオノマトペです。簡単に言うならば、心の内に遠慮や照れがあり、体や手足を小刻みに動かしたり、そわそわしている状態を指します。
オノマトペは、さまざまな状態や動きなどを音で表現する言葉、つまり擬声語や擬態語を意味します。「もじもじ」は日本語特有の擬態語で、恥ずかしさや緊張の心理を動作の様子で音として表現しています。
また、「もじもじ」以外にも「うろうろ」「そわそわ」「くすくす」「にこにこ」「ぴょんぴょん」など、感情や動作を音で伝える擬態語が多く存在します。
「もじもじ」の特徴
「もじもじ」は、音の響き自体に落ち着かなさやそわそわした様子があり、恥ずかしさや照れによる動作の不安定さを強調して表現する言葉です。
例えば「彼女は褒められてももじもじしていた」と言うと、恥ずかしさで手や体が小刻みに動き、顔を少し赤らめる様子が目に浮かびます。人前で緊張している態度を「もじもじしている」と表現すれば、恥ずかしさや照れの心理を直感的に伝えることができます。
したがって、「もじもじ」は「恥ずかしい」「照れている」「落ち着かない」といったニュアンスで使うのが特徴です。
「もじもじ」の類語
「もじもじ」の類語・類義語としては、恥ずかしさや緊張で動作が落ち着かないことを意味する「そわそわ」があります。
「うじうじ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、気おくれしたり決断がつかなかったりしてはっきりした態度をとらないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「うじうじ」は心の中で悩み迷い行動できない様子を表す時に使う言葉です。
「もじもじ」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、遠慮や恥ずかしさなどのためにはっきりした態度がとれないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「もじもじ」は恥ずかしさや照れで体や態度が落ち着かない様子を表す時に使う言葉です。
「うじうじ」と「もじもじ」はどちらも人の心理や態度に関するネガティブな状態のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、心の中で悩み迷い行動できない様子を表すのが「うじうじ」、恥ずかしさや照れで体や態度が落ち着かない様子を表すのが「もじもじ」と覚えておきましょう。