【テキパキ】と【コツコツ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「テキパキ」と「コツコツ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「テキパキ」と「コツコツ」という言葉は、「物事を進める様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




テキパキとコツコツの違い

テキパキとコツコツの意味の違い

テキパキとコツコツの違いを分かりやすく言うと、テキパキは短い時間で物事を行う様子を表現する時に使い、コツコツは長い時間物事に向き合う様子を表現する時に使うという違いです。

テキパキとコツコツの使い分け方

一つ目のテキパキを使った分かりやすい例としては、「テキパキと動くことで自分の時間を確保したい」「テキパキと仕事を終わらせて定時に上がりたい」「テキパキ動く人からしたらのろまな自分は足手まといのように思う」などがあります。

二つ目のコツコツを使った分かりやすい例としては、「コツコツ取り組むことで上達すると思っている」「コツコツと少しずつ前に進んでいきたい」「コツコツやらなければならない作業がどうにも苦手だ」などがあります。

テキパキとコツコツの使い分け方

テキパキとコツコツはどちらも、物事を進める様子を表しますが、掛ける時間が大きく異なります。

テキパキは、処理や対応がハッキリとしており、歯切れのよい様子を表します。効率的に無駄のないのが特徴であり、すぐに結果として表れる場合が多いと言えます。

一方のコツコツは、物事に専念する様子や、着実に物事に取り組む様子を表します。一つ一つ小さな作業を積み重ねていくのが特徴で、大きな結果となるのは長い時間が掛かる場合があります。

つまり、テキパキは短い時間で物事を行う様子を表し、コツコツは長い時間物事に向き合う様子を表すという違いがあります。

テキパキとコツコツの英語表記の違い

テキパキを英語にすると「quickly」「efficiently」となり、例えば上記の「テキパキと動く」を英語にすると「move quickly」となります。

一方、コツコツを英語にすると「plug away」「little by little」となり、例えば上記の「コツコツ取り組む」を英語にすると「keep plugging away」となります。

テキパキの意味

テキパキとは

テキパキとは、処理や対応がハッキリとしており、歯切れのよい様子を意味しています。

テキパキの使い方

テキパキを使った分かりやすい例としては、「テキパキ対応できるようにできることを増やしておきたい」「テキパキと仕事をこなすことで遅れを取り戻したい」「テキパキできない後輩もコツコツ頑張っていると思う」などがあります。

その他にも、「テキパキ対処してくれようとしてくれるのは伝わるが、どうにも効率が悪そうだった」「テキパキしていて良いと褒め言葉をかけてもらった」「やることをテキパキと終わらせたい自分とやりたくない自分がいる」などがあります。

テキパキの由来

テキパキは擬態語であるため明確な由来や語源はありません。「てきはき」と表記されることもあることから、物事に積極的に取り組もうとする気持ちを表す「覇気」や、「性格や言動がはっきりしている様子」を表す「はきはき」が由来とされることもあります。

表現方法は「テキパキと仕事をこなす」「テキパキ動く人」

上記例文の「テキパキと仕事をこなす」「テキパキ動く人」などのように使われますが、目上の人に話すビジネスシーンなどでは「迅速な対応」「機敏な動き」「手際がいい」など別の表現に置き換えて使われることもあります。

テキパキの対義語

テキパキの対義語・反対語としては、動作や態度がはっきりせず、捗らない様子を意味する「もたもた」、動きがにぶくゆっくりしている様子を意味する「のろのろ」があります。

テキパキの類語

テキパキの類語・類義語としては、人の動作や話し方などが生き生きとして気持ちのよい様子を意味する「きびきび」、軽やかに素早く動く様子を意味する「すいすい」、活発で手際よく物事を行う様子「しゃきしゃき」などがあります。

コツコツの意味

コツコツとは

コツコツとは、物事に専念する様子や、着実に物事に取り組む様子を意味しています。

その他にも、かたいものが触れ合う時の音を意味する言葉を表します。

コツコツの使い方

「コツコツ頑張るのが苦手なため、物事を続けることができない」「コツコツやってきたことが実った」「コツコツ勉強できるよう習慣づけたいと思っている」などの文中で使われているコツコツは、「着実に物事に取り組む様子」の意味で使われています。

一方、「このホテルではコツコツとハイヒールで歩く音がする」「パンプスのコツコツ音は聞いていて気持ちが良い」「コツコツという靴の音は美術館では耳障りだ」などの文中で使われているコツコツは、「かたいものが触れ合う音」の意味で使われています。

コツコツの漢字表記

コツコツは漢字で「兀々」「兀兀」などと表記されます。「兀」は「高くそびえる様子」「高く突き出る様子」を意味し、それを重ねることで「たゆまぬ努力で高みを目指す様子」を表しますが、ひらがなやカタカナで表記されることがほとんどです。

表現方法は「コツコツとハイヒールで歩く音がする」「パンプスのコツコツ音」

また、上記例文の「コツコツとハイヒールで歩く音がする」「パンプスのコツコツ音」「コツコツという靴の音」「コツコツとリズムよく壁を叩く音」などのように、硬いものを叩く音や、何かと何かがぶつかり合った際になる音を表します。

コツコツの対義語

コツコツの対義語・反対語としては、飽きっぽく長続きしないことや長続きしない人を意味する「三日坊主」があります。

コツコツの類語

コツコツの類語・類義語としては、仕事などが次々と順序よく捗り進められる様子を意味する「着々」、物事が勢いよく進行する様子を意味する「ぐんぐん」、物を続けざまに軽くたたく音を意味する「とんとん」などがあります。

テキパキの例文

1.冬もテキパキ動く母はパワフルだなと思っているが、寒くてなかなか体を動かそうとは思えなかった。
2.テキパキと動くことで周りもやる気になってくれたら嬉しいと思っている。
3.上司にテキパキしているというのは変だと思ったため、仕事が迅速で見習いたいと伝えた。
4.引っ越し作業をテキパキと行わなければ、段ボール箱の中身を全く出さないで生活もままならない状態になってしまう。
5.時間をやりくりするためにテキパキと自分や子どもに指示を出してキャンプの準備を進めていく。

この言葉がよく使われる場面としては、処理や対応がハッキリとしており、歯切れのよい様子を意味する時などが挙げられます。

効率的に無駄のないのが特徴であり、すぐに結果として表れる場合に使われることが多い言葉です。

コツコツの例文

1.コツコツ頑張れない自分が好きではないため、どうすればいいのか考えてしまう。
2.昔からコツコツ勉強する性格だったため、それが功を奏したと思うと、やってきてよかったと思える。
3.自分磨きはコツコツとやるものであり、一朝一夕でどうにかなるものではない。
4.コツコツと作業するのは苦手だが、友人に見守ってもらいなんとか終わらせていた。
5.小さな額だがコツコツと貯金をしてきた貯金箱の中身を出して、いくら貯まっているのか計算してみようと思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に専念する様子や、着実に物事に取り組む様子を意味する時などが挙げられます。

一つ一つ小さな作業を積み重ねいくのが特徴で、大きな結果となるのは長い時間が掛かる場合に使われることが多い言葉です。

テキパキとコツコツは、どちらも「物事を進める様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、短い時間で物事を行う様子を表す場合は「テキパキ」を、長い時間物事に向き合う様子を表す場合は「コツコツ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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