【マニア】と【フェチ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「マニア」と「フェチ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「マニア」と「フェチ」という言葉は、「特定のものに熱中すること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




マニアとフェチの違い

マニアとフェチの違いを分かりやすく言うと、マニアは健常寄りな嗜好を表現する時に使い、フェチは異常寄りな嗜好を表現する時に使うという違いです。

一つ目のマニアを使った分かりやすい例としては、「お茶マニアの自分として、紅茶飲み放題の店には行くしかない」「鉄道マニアとして他の人に迷惑をかけてはいけないと思う」「彼はマニアすぎて考え方があまり理解できない」などがあります。

二つ目のフェチを使った分かりやすい例としては、「足フェチの人はどういう点に魅力を感じるのだろうか」「匂いフェチたちは香水が少し混じった匂いでも喜ぶのだろうか」「手フェチの人は意外と多いように思う」などがあります。

マニアとフェチはどちらも、特定のものに熱中することを表しますが、ニュアンスが若干異なります。

マニアは、ある物事に熱中している人を意味する言葉として使われています。上記例文の「お茶マニア」「鉄道マニア」などのように使われています。また、「マニアック」のように熱中している様子を表す派生語もあります。

一方のフェチは、特定のものに異常な執着や偏愛を示す人を意味する言葉として使われています。大多数の人が好んでいるとは限らない異性の部位や、物、衣類など、特殊な物に熱中している場合に用いられています。

つまり、マニアはどちらかと言えば健常寄りな嗜好を指し、フェチはどちらかと言えば異常寄りな嗜好を指すという違いがあります。

マニアを英語にすると「maniac」「mania」となり、例えば上記の「お茶マニア」を英語にすると「tea manias」となります。

一方、フェチを英語にすると「fetish」「fetishism」となり、例えば上記の「足フェチ」を英語にすると「foot fetish」となります。

マニアの意味

マニアとは、ある物事に熱中している人を意味しています。

マニアを使った分かりやすい例としては、「カメラマニアとしては新しい機種が販売される前にスペックを調べてしまう」「鉄道マニアは今では鉄道ファンや鉄道オタクと呼ばれる方が多い」などがあります。

その他にも、「切手には多くの魅力があるため切手マニアも多いと聞く」「グルメマニアと友人に言われているが、食べ歩きをしている数が多いからだろう」「マニア向けの特集を見て、今まで知らない種類を知ることができた」などがあります。

マニアは英語で「maniac」と表記され、「熱狂的な愛好家」「熱狂的な」「愛着」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、関連する知識やグッズなどを集める人に対して使われています。

上記例文の「カメラマニア」「鉄道マニア」「切手マニア」「グルメマニア」などのように「○○マニア」という使い方がされることも多くあります。

また、派生した言葉とした言葉に「マニアック」があり、特定の物事に対して並外れて熱中している様子を表す形容詞として用いられています。

マニアの類語・類義語としては、ある物事に過度に熱中し、詳しい知識をもっている人を意味する「オタク」、芸能人やアーティストなどの熱心な支持者や愛好者を意味する「ファン」、物好きな人や風流を好む人を意味する「好事家」などがあります。

フェチの意味

フェチとは、特定のものに異常な執着や偏愛を示す人を意味しています。

フェチを使った分かりやすい例としては、「手フェチとしては骨の浮き出る様子などもしっかり見ている」「男性には腕フェチが多いと聞いたことがある」「耳の形が良いと言われたが彼女は耳フェチなのだろうか」などがあります。

その他にも、「口の形は人によって異なるのでフェチを感じる人もいると思っている」「フェチにも多くの種類があり、男女の間でも色々と違いがある」「喉仏フェチは形だけでなく声フェチであることも多いそうだ」などがあります。

フェチは英語で「fetishism」と表記され、「異性の身体の一部や衣類などに以上に愛着を示すこと」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じ意味で使われており、「フェティシズム」の略語とされています。

似た言葉に「フェチズム」がありますが本来は誤用であり、「フェチ」「フェティシズム」のどちらかが正しい表現となります。

特定の物や人に対して愛着を持つ言葉として使われることもありますが、性的な興奮を伴うような物や部位に対して使われることも多くあります。

フェチの類語・類義語としては、性的な行動の対象や目的に関する好みの傾向を意味する「性嗜好」、奇怪なものや異常なものに強く興味をひかれてそれを捜し求めることを意味する「猟奇」などがあります。

マニアの例文

1.マニアたちが集まると会話の内容についていけないが、楽しそうなのを見ると自分も興味がわいてくる。
2.マニアというわけではないが、動物のことを他の人よりも少し詳しく知っていると思う。
3.ワインのマニアになりたいため、ワインを保存して置ける部屋をセラーとして自宅に用意したいものだ。
4.切手マニアとして、発行される切手は必ず予約してでも手に入れたい。
5.彼とのコミュニケーションはあまりにもマニアックな話題ばかりなため、その場で少し調べることもある。

この言葉がよく使われる場面としては、ある物事に熱中している人を意味する時などが挙げられます。

どの例文のマニアも、関連する知識やグッズなどを集める人に対して使われています。

フェチの例文

1.鎖骨フェチにとってデコルテが見える服装や、鎖骨にラメが施されているのを見ると気に入ってしまう。
2.自分は眼鏡フェチは特に黒縁メガネを掛けている男性を見ると目で追ってしまう。
3.このご時世、マスクフェチを感じる機会が増えたが、せっかくなら相手の顔を見たいという気持ちもある。
4.ポニーテールなど髪を結んだ女性を見ると、うなじフェチの人の気持ちも分かる。
5.血管フェチの友人は、私の腕にくっきりと血管が浮き出ているのを見て喜んでいた。

この言葉がよく使われる場面としては、特定のものに異常な執着や偏愛を示す人を意味する時などが挙げられます。

どの例文のフェチも、少し特殊な部位や物事を好んでいる人に対して使われています。

マニアとフェチは、どちらも「特定のものに熱中すること」を表します。どちらを使うか迷った場合は、健常寄りな嗜好を表す場合は「マニア」を、異常寄りな嗜好を表す場合は「フェチ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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