【確定】と【決定】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「確定」(読み方:かくてい)と「決定」(読み方:けってい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「確定」と「決定」という言葉は、どちらも物事を決めることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。







確定と決定の違い

確定と決定の違いを分かりやすく言うと、確定とは決められた物事のうち既に成立した事実を表し、決定とは決められた物事のうち予定とすることも含めて表すという違いです。

一つ目の確定を使った分かりやすい例としては、「志望校への進学が確定した」「注文を確定した」「確定した注文のキャンセルはできない」などがあります。

二つ目の決定を使った分かりやすい例としては、「上司の決定は覆せない」「多数決で物事を決定させる」「みんなと話し合って役割分担を決定する」などがあります。

確定も決定も英語にすると「decide」「determine」「fix」「make a decision」となり、例えば上記の「話し合って決定する」を英語にすると「to decide through a discussion」となります。

確定の意味

確定とは、はっきりと定まること、定めることを意味しています。

確定を使った分かりやすい例としては、「残業が確定している」「翌月の携帯料金が確定した」「商品の値段を確定させた」「確定申告はもう済ませた」などがあります。

上記に挙げた、納付すべき税額を確定するための「確定申告」のような法律および国の制度の名称の一部として、確定という言葉がしばしば使われています。

確定を使った他の言葉として、到来する期日が確定している期限を意味する「確定期限」、述べた事柄がすでに成り立っているものとして、後ろの事柄に続ける表現形式を意味する「確定条件」などがあります。

例えば後者の確定条件は、「雨が降ったので、湿気が多い」など、先に述べたことが結果として成立しているのを前提に話を進めていく形式を指します。

確定の「確」の字を使った別の言葉としては、はっきりと約束することを意味する「確約」、しっかりしていて動じない様子を意味する「堅確」(読み方:けんかく)、はっきりしていて間違いのない様子を意味する「明確」などがあります。

決定の意味

決定とは、物事をはっきりと決めること、またその内容を意味しています。

決定を使った分かりやすい例としては、「旅行の日取りを決定する」「事故が起きた決定的瞬間がカメラに収められた」「会議の最後に決定事項を確認する」「問題を解決する決定打となる」などがあります。

上記に挙げた「決定的瞬間」は、重大な物事が起こるその瞬間を指します。この「決定的」とは、物事がほとんど決まってしまって、動かすのが難しい様子を表す言葉です。

また、決定は「けつじょう」とも読むことができます。「決定」(読み方:けつじょう)はあることが定まって動かないことや信じて疑わないことを意味する際に使います。

この言葉を含む日本語には、必ず極楽に往生することを意味する「決定往生」(読み方:けつじょうおうじょう)や、前世から定まっている善悪の行為による報いを意味する「決定業」(読み方:けつじょうごう)があり、これらは仏教用語として使われています。

決定を使った他の言葉として「決定木」(読み方:けっていぎ)があります。決定木とは、計画を立てて目標を達成するための分析方法の一つです。

決定木は、データを分析して問いに答えていくことで、意思決定を手伝うものです。問いに答えていき、最終的な問題解決方法を見出した時の図が木のような形をしているため、決定木というふうに呼ばれています。

決定の「決」の字を使った別の言葉としては、自分の意志をはっきりと決めることを意味する「決意」、堤防などが崩れることを意味する「決壊」(読み方:けっかい)、会議で賛否をとって決定することを意味する「採決」などがあります。

確定の例文と使い方

1.歴史上の人物で生年月日が確定できない者は、文献や遺物などの史料が足りていない。
2.検査をしなければ、特定の病気を患っているか否か確定させられないものもある。
3.次の会議の日程は未確定であるが、ある程度資料を作っておけば後で楽ができるだろう。
4.不確定な要素を持つデータを見比べても、あまり参考にならない。
5.隣人との間でトラブルを起こさないよう、境界確定図を作っておくことでお互いが越境を防ぐことになるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、物事がはっきりと定まることを表現したい時などが挙げられます。

例文3で使われている「未確定」は未だ決まっていないが今後決まる可能性が高いこと意味を表しますが、例文4の「不確定」は決まっていない上、今後決まるかもあまり定かではないことを意味します。

例文5で挙げた「境界確定図」とは、土地の境界を完全に確定させた測量図です。それにより、隣地や道路との線引きがわかりやすくなっています。

決定の例文と使い方

1.家のテレビのチャンネル決定権は母が有しているため、好きな番組を見ることがあまりできない。
2.その事件現場周辺の店舗に設置されていた防犯カメラが、犯人を決定づける証拠となった。
3.次のプロジェクトの参加を決定づけたのは、先日のプレゼンテーションの結果だと考えている。
4.その航空会社は飛行機の欠航や遅延が決定する前でも、便の変更や払い戻しをすることが可能である。
5.一部機能に関しては決定優先の方法をとり、混雑緩和を狙っている。

この言葉がよく使われる場面としては、物事をはっきりと決めることを表現したい時などが挙げられます。

例文2や例文3の「決定づける」とは物事に一つの決定を与えることを意味する言葉です。すでに紹介した「決定的瞬間」にやや似ており、決定が下されたその瞬間を表現することが多いです。

例文5の「決定優先」とは、ある商品やサービスへの依頼が重複した際、先に正式決定を出した依頼主にサービスおよび商品を受け取る権利があるという状態を指します。

確定と決定という言葉は、どちらも似たような意味を持つ言葉ですが、すでに成立している事実の時や定められる物事が主語に置かれる時は「確定」、予定の事柄を含む時や定められる時が目的語に置かれる場合は「決定」を使うと覚えておけば間違いないはずです。