【色めき立つ】と【浮き足立つ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「色めき立つ」(読み方:いろめきたつ)と「浮き足立つ」(読み方:うきあしだつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「色めき立つ」と「浮き足立つ」という言葉は、どちらも人々の感情が高ぶって落ち着かない様子のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「色めき立つ」と「浮き足立つ」の違い

「色めき立つ」と「浮き足立つ」の意味の違い

「色めき立つ」と「浮き足立つ」の違いを分かりやすく言うと、「色めき立つ」はプラスのイメージで使うことが多い、「浮き足立つ」マイナスのイメージで使うことが多いという違いです。

「色めき立つ」と「浮き足立つ」の使い方の違い

一つ目の「色めき立つ」を使った分かりやすい例としては、「有名人が登場すると会場が一気に色めき立った」「優勝の知らせに街中が色めき立った」「彼の登場に周囲の人々が色めき立つのが分かった」「新商品の発表でメディアが色めき立っていた」などがあります。

二つ目の「浮き足立つ」を使った分かりやすい例としては、「地震の影響で人々が浮き足立って避難した」「急な発表に社員たちが浮き足立っていた」「試験を前にして生徒たちが少し浮き足立っている」「会社の業績悪化の噂に社員が浮き足立った」などがあります。

「色めき立つ」と「浮き足立つ」の使い分け方

「色めき立つ」と「浮き足立つ」はどちらも人々の感情が高ぶって落ち着かない様子のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「色めき立つ」は、主に興奮・期待・好奇心・注目 などの感情が一気に高まる様子を表します。たとえば「新しい映画の発表にファンが色めき立つ」「有名人の登場で観客が色めき立つ」のように、ポジティブな盛り上がりや熱気を感じさせる場面で使われることが多いです。

一方、「浮き足立つ」は、気持ちが落ち着かず、不安・焦り・緊張・そわそわ した状態を指します。たとえば「試験前で浮き足立つ」「不安なニュースに国中が浮き足立つ」のように、冷静さを失っている・心が浮ついている 状態を表すときに使われます。

必ずしも悪い意味ばかりではありませんが、どちらかというとマイナスのイメージで使われることが多いです。

つまり、プラスのイメージで使うことが多いのが「色めき立つ」、マイナスのイメージで使われることが多いのが「浮き足立つ」と覚えておきましょう。

「色めき立つ」と「浮き足立つ」の英語表記の違い

「色めき立つ」を英語にすると「become excited」「get stirred up」「buzz with excitement」などとなり、例えば「有名人の登場で観客が色めき立った」を英語にすると「The crowd buzzed with excitement when the celebrity appeared」となります。

一方、「浮き足立つ」を英語にすると「be flustered」「get restless」「lose one’s composure」「be on edge」などとなり、例えば「地震の影響で人々が浮き足立った」を英語にすると「People became flustered due to the earthquake」となります。

「色めき立つ」の意味

「色めき立つ」の使い方

「色めき立つ」とは、緊張や興奮で落ち着かなくなることを意味しています。

表現方法は「観客が色めき立つ」「会場が色めき立つ」

「観客が色めき立つ」「会場が色めき立つ」「世間が色めき立つ」などが、「色めき立つ」を使った一般的な言い回しになります。

「色めき立つ」の使い方

「色めき立つ」を使った分かりやすい例としては、「有名俳優が登場した瞬間、観客が色めき立った」「新商品の発表を前に、会場全体が色めき立った」「突然のニュースに、世間が一斉に色めき立った」などがあります。

「色めき立つ」とは、何か出来事が起きたときに、人々が一斉に興奮したり、期待や関心でざわめいたりすることを指す言葉です。一般的には「歓声や話題で一気に盛り上がる様子」を表すことが多く、感情や空気が高ぶる場面で使われます。

「色めき立つ」の特徴

「色めき立つ」は、個人の気持ちよりも周囲全体の雰囲気が変化する様子を表す言葉です。ニュースや発表などをきっかけに、人々の注目や感情が一気に高まる場面に使われることが多いです。

そのため、プラスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

また、文学的・報道的な響きを持つため、日常会話よりも文章やナレーションなどで使われる傾向があります。

「色めき立つ」の類語

「色めき立つ」の類語・類義語としては、興奮や盛り上がりを意味する「沸き立つ」、ざわつく雰囲気を表す「ざわめく」などがあります。

「浮き足立つ」の意味

「浮き足立つ」とは

「浮き足立つ」とは、不安や恐れで落ち着きを失うことを意味しています。

表現方法は「浮き足立つ通り」「浮き足立つ雰囲気」

「浮き足立つ通り」「浮き足立つ雰囲気」「浮き足立つ人々」などが、「浮き足立つ」を使った一般的な言い回しになります。

「浮き足立つ」の使い方

「浮き足立つ」を使った分かりやすい例としては、「不安な噂が広がり、社員たちが浮き足立っていた」「彼の登場に会場全体が浮き足立つ」「突然のニュースに町中が浮き足立った」などがあります。

「浮き足立つ」とは心が落ち着かず、そわそわしたり不安や期待で落ち着きを失ったりすることを意味する言葉です。

「浮き足立つ」は元々、「逃げようとして足が浮く」という状態を指しており、そこから転じて心が動揺して平静を保てないという意味で使われるようになりました。

「浮き足立つ」の特徴

「浮き足立つ」は、プラスとマイナスどちらのイメージでも使われることがあるのが特徴です。

例えば、「お祭りを前に町全体が浮き足立っている」のように期待や高揚感でそわそわしている様子を表す場合もあれば、「事件のニュースに人々が浮き足立つ」のように不安や恐れで落ち着かない様子を表すこともあります。

ただし、マイナスのイメージで使われることの方が多いと覚えておきましょう。

「浮き足立つ」の類語

「浮き足立つ」の類語・類義語としては、落ち着きを失って慌てることを意味する「動揺する」や「そわそわする」、または緊張や興奮で心が乱れることを意味する「気が浮く」などがあります。

「色めき立つ」の例文

1.有名俳優が突然イベントに登場したとき、会場中が一斉に色めき立ち、歓声が止まりませんでした。
2.新しいプロジェクトの発表があると聞き、社員たちは期待と興奮で色めき立っていました。
3.優勝を決める瞬間、観客席は大歓声に包まれ、人々が一斉に色めき立つ様子が印象的でした。
4.スキャンダルのニュースが流れると、社内の空気が一気に色めき立ち、みんながその話題で持ちきりになりました。
5.あの有名作家が新作を出すという知らせに、文学ファンたちは色めき立って発売日を心待ちにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、緊張や興奮で落ち着かなくなることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「色めき立つ」はプラスのイメージで使うことが多い言葉です。

「浮き足立つ」の例文

1.地震が起きたという速報が流れると、社員たちは不安そうに浮き足立ち、すぐに避難の準備を始めました。
2.会社の合併の噂が広まると、みんなが心ここにあらずで、どこか浮き足立った雰囲気になっていました。
3.明日の入試を前にして、生徒たちは落ち着かず、教室全体が少し浮き足立っているように感じました。
4.急な人事異動の発表に職場が浮き足立ち、しばらくは仕事に集中できない状態が続いていました。
5.有名人が来ると聞いただけで町全体が浮き足立ち、誰もがそわそわと外に出ていました。

この言葉がよく使われる場面としては、不安や恐れで落ち着きを失うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「浮き足立つ」はマイナスのイメージで使うことが多い言葉です。

「色めき立つ」と「浮き足立つ」はどちらも人々の感情が高ぶって落ち着かない様子のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスのイメージで使うことが多いのが「色めき立つ」、マイナスのイメージで使うことが多いのが「浮き足立つ」と覚えておきましょう。

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