似た意味を持つ「ハンググライダー」と「パラグライダー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ハンググライダー」と「パラグライダー」という言葉は、「スカイスポーツの一種」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ハンググライダーとパラグライダーの違い
ハンググライダーとパラグライダーの違いを分かりやすく言うと、ハンググライダーはうつ伏せの状態でスピードを楽しむスポーツを表現する時に使い、パラグライダーは座った状態でゆっくり楽しむスポーツを表現する時に使うという違いです。
一つ目のハンググライダーを使った分かりやすい例としては、「ハンググライダーで空を飛ぶことは人生で一度でもいいので挑戦してみたい」「ハンググライダーは斜面から離陸する時に体力を使うことになる」などがあります。
二つ目のパラグライダーを使った分かりやすい例としては、「パラグライダーに乗るのは怖くてできそうにない」「パラグライダーはタンデムであればやってみたい」「パラグライダーの事故を耳にして恐ろしくなっている」などがあります。
ハンググライダーとパラグライダーはどちらも、スカイスポーツの一種ですが、性質が大きく異なります。
ハンググライダーは、人間が機体の下にベルトでぶら下がった状態で飛行するグライダーを指します。うつ伏せの状態で機体を操縦して滑空するという特徴があり、スピードは原付バイクと同程度と言われています。
一方のパラグライダーは、傘のような横長のパラシュートで滑空するグライダーを指し、パラシュートとハンググライダーを組み合わせた言葉です。座った状態で重心を操作して滑空するという特徴があり、スピードは自転車と同程度と言われています。
つまり、ハンググライダーはうつ伏せの状態でスピードを楽しむスポーツであり、パラグライダーは座った状態でゆっくり楽しむスポーツであるという違いがあります。
ハンググライダーを英語にすると「hang glider」となり、例えば上記の「ハンググライダーで空を飛ぶこと」を英語にすると「an act of flying in hang glider」となります。
一方、パラグライダーを英語にすると「paraglider」となり、例えば上記の「パラグライダーに乗る」を英語にすると「ride a paraglider」となります。
ハンググライダーの意味
ハンググライダーとは、人間が機体の下にベルトでぶら下がった状態で飛行するグライダーを意味しています。
ハンググライダーを使った分かりやすい例としては、「ハンググライダーではまるで鳥になったように空を楽しむことができるのだろう」「ハンググライダーは速度が出ると聞いたのでタンデムで恐怖心を和らげたい」などがあります。
その他にも、「ハンググライダーはゴールにまっすぐ向かうだけなら数十分で終わるそうだ」「ハンググライダーの機体を持ち運ぶのも重くて体力が必要に感じる」「ハンググライダーで起きた事故も何件かあるそうだ」などがあります。
ハンググライダーは英語で「hang glider」と表記されます。1964年にアメリカで人間がグライダーに乗り操縦することを発案されたのをきっかけに様々な機体が作られ、日本には1976年にハンググライディングがスタートされます。
アルミニウムやジェラルミン製のパイプに布を張り、その機体にぶら下がって滑空を行います。離陸時に斜面を走って飛びますが、滑空時の姿勢はうつ伏せ状態になります。滑空時は時速30kmから40km程度であり、上級者用の機体であれば時速100km以上出ます。
機体は重く、広げた際は全幅10m近くになることから、着陸に失敗することや、ハンググライダー同士が空中で衝突する事故なども起きていますが、ベテランの搭乗者とタンデムすることで初心者でも簡単に楽しむことができます。
ハンググライダーの類語・類義語としては、上昇気流を利用して長時間もしくは長距離の飛行ができる上級者用のグライダーを指す「ソアラー」などがあります。
パラグライダーの意味
パラグライダーとは、傘のような横長のパラシュートで滑空するグライダーを意味しています。
パラグライダーを使った分かりやすい例としては、「パラグライダーに挑戦してみたいが一人では怖いのでタンデムできるところを探している」「パラグライダーは座りながらゆっくりと景色を楽しむことができる」などがあります。
その他にも、「関東ではどこでパラグライダーを楽しむことができるのだろうか」「パラグライダーをするためには資格を取る必要などがあるのかを調べる」「海外でパラグライダーができれば見たことがない景色を見ることができそうだ」などがあります。
パラグライダーは英語で「paraglider」と表記され、落下傘である「パラシュート」と、エンジンやプロペラを持たない滑空機である「グライダー」を組み合わせた言葉です。1978年にフランスで山の斜面からパラシュートで下山したのが始まりとされています。
搭乗者はハーネスと呼ばれる装備に座り、左右の手で紐を引いて操縦を行います。山の斜面を駆け下りていく離陸をした後に空中に舞い上がり、滑空を始めます。風によって速度も変動しますが、時速約30kmから70km程度と言われています。
機体は非常に軽く、折りたためばリュックサックなどに入ってしまうという他の航空機にはない特徴がありますが、それにより風の影響を受けやすいとされています。ベテランの搭乗者とタンデムをすることができるため、初心者でも楽しむことができます。
パラグライダーの類語・類義語としては、パラシュートをつけた人間がロープでボートや車に引かれて空高くまで舞い上がるスポーツを指す「パラセーリング」などがあります。
ハンググライダーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、人間が機体の下にベルトでぶら下がった状態で飛行するグライダーを意味する時などが挙げられます。
ハンググライダーはパラグライダーと性質が大きく異なるため、置き換えて使うことはできません。
パラグライダーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、傘のような横長のパラシュートで滑空するグライダーを意味する時などが挙げられます。
パラグライダーはハンググライダーと性質が大きく異なるため、置き換えて使うことはできません。
ハンググライダーとパラグライダーは、どちらも「スカイスポーツの一種」を表します。
どちらを使うか迷った場合は、うつ伏せの状態でスピードを楽しむスポーツを表す場合は「ハンググライダー」を、座った状態でゆっくり楽しむスポーツを表す場合は「パラグライダー」を使うと覚えておけば間違いありません。