【ぴったり】と【ちょうど】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ぴったり」と「ちょうど」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ぴったり」と「ちょうど」という言葉は、どちらも誤差がないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ぴったり」と「ちょうど」の違い

「ぴったり」と「ちょうど」の違いを分かりやすく言うと、「ぴったり」は感覚的または状態的にぴったり合う場合に使う、「ちょうど」は数値や時間などの正確さを強調する場合に使うという違いです。

一つ目の「ぴったり」を使った分かりやすい例としては、「この靴はサイズがぴったりで歩きやすい」「彼の説明は私の疑問にぴったり合っていた」「二人の趣味はぴったり一致していて一緒にいて楽しい」などがあります。

二つ目の「ちょうど」を使った分かりやすい例としては、「会議はちょうど3時に始まった」「必要な量はちょうど一リットルだった」「駅に着いたのは電車が出発するちょうど前だった」などがあります。

「ぴったり」と「ちょうど」はどちらも誤差がないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ぴったり」は「サイズがぴったり合う」「条件にぴったり当てはまる」のように、物事や状態が完全に一致していることや、感覚的に違和感なく合う場合に使う言葉になります。

一方、「ちょうど」は「3時ちょうどに着く」「量がちょうど足りる」のように、時間・数量・程度などが正確にその数値や範囲に合致している場合に使う言葉です。

つまり、感覚的または状態的にぴったり合う場合は「ぴったり」、数値や時間などの正確さを強調する場合は「ちょうど」と覚えておきましょう。

「ぴったり」を英語にすると「perfectly」「exactly」「just right」などとなり、例えば「靴のサイズがぴったりだ」を英語にすると「The shoes fit me perfectly」となります。

一方、「ちょうど」を英語にすると「exactly」「just」「precisely」などとなり、例えば「会議はちょうど3時に始まった」を英語にすると「The meeting started exactly at 3 o’clock」となります。

「ぴったり」の意味

「ぴったり」とは、すきまなくくっつくことを意味しています。

「体にぴったり合う」「時間がぴったり」「考えがぴったり一致する」などが、「ぴったり」を使った一般的な言い回しになります。

「ぴったり」を使った分かりやすい例としては、「この服は私の体にぴったり合っている」「会議は予定通りぴったり1時間で終わった」「二人の意見がぴったり一致した」「この場所は撮影にぴったりだと思う」などがあります。

「ぴったり」は、隙間やずれがなく、正確に合っているさまを意味する副詞です。会話の中では、物の位置や大きさ、時間、人の性格や意見などが完全に一致している場合に使われます。また、数量や金額がちょうど合うときにも用いられます。

「ぴったり」は、物理的にも比喩的にも「正確さ」や「密着感」を表すのが特徴です。

例えば、「このドアは枠にぴったりはまっている」という場合は物理的な密着を表し、「二人の性格がぴったり合う」という場合は抽象的な一致や相性の良さを表します。

また、「ぴったり」は「動かない・ずれない」という安定感や、「正確に一致する」という確かさを含む言葉です。そのため、精度の高い一致を強調したいときによく使われます。

「ぴったり」の対義語・反対語としては、物事が合っていないことを意味する「ずれる」、適していないことを意味する「不一致」などがあります。

「ぴったり」の類語・類義語としては、非常によく合っていることを意味する「きっちり」、寸分の狂いもなく正確なことを表す「正確に」、空間的に密着していることを表す「密着」などがあります。

「ちょうど」の意味

「ちょうど」とは、ある基準に過不足なく一致することを意味しています。

「ちょうどいい」「ちょうど今」「ちょうどそのとき」などが、「ちょうど」を使った一般的な言い回しになります。

「ちょうど」を使った分かりやすい例としては、「外出しようとしたらちょうど雨が降り出した」「この服はサイズがちょうどいい」「ちょうど今、あなたの話をしていたところです」「バスが来たとき、ちょうど駅に着いた」などがあります。

「ちょうど」は、物事の程度・時期・位置・数量などがぴたりと合っていることを表す副詞です。日常会話では、「タイミングが合う」「分量が適切である」「状況が一致する」など、非常に幅広い意味で使われます。

「ちょうど」は、「ぴったり」と似ていますが、意味の範囲がより広いのが特徴です。

例えば、「このズボンはちょうどいい」という場合はサイズの適合を表し、「ちょうど昼ごろに着きました」という場合は時間の一致を表します。さらに、「その意見は私の考えとちょうど同じです」というように、考えや状況の一致にも使われます。

また、「ちょうど」は会話のつなぎ言葉としてもよく使われ、「ちょうど今~していたところ」「ちょうどよかった、今お願いしようと思っていた」など、タイミングの一致を自然に伝えるときに便利な表現です。

「ちょうど」の対義語・反対語としては、合っていないことを意味する「ずれる」、適していないことを意味する「不適切」、前後に差があることを表す「前後」などがあります。

「ちょうど」の類語・類義語としては、意味的・内容的な一致を強調する「まさに」などがあります。

「ぴったり」の例文

1.このコートは私の体型にぴったり合っていて、着心地がとても良いので気に入っています。
2.あなたの提案は、私たちの今の状況にぴったり当てはまると思います。
3.新しく買ったソファは部屋の雰囲気にぴったりで、家全体が明るくなったように感じます。
4.彼の冷静な性格は、今回のリーダーという役割にぴったりだと感じました。
5.この映画のエンディングテーマは物語の雰囲気にぴったりで、最後まで感動しました。

この言葉がよく使われる場面としては、すきまなくくっつくことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ぴったり」は感覚的または状態的にぴったり合う場合に使う言葉です。

「ちょうど」の例文

1.家を出たときにちょうどバスが来たので、待たずに乗ることができてとても助かりました。
2.彼に電話をかけようとした瞬間にちょうど彼から連絡が来て、思わず笑ってしまいました。
3.この机は部屋の隅に置くとちょうど収まりがよく、スペースを有効に使えるので気に入っています。
4.今日は気温がちょうどよく、暑くも寒くもないのでとても快適に過ごせます。
5.仕事が終わったころにちょうど雨が上がり、傘を使わずに帰ることができました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある基準に過不足なく一致することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ちょうど」は数値や時間などの正確さを強調する場合に使う言葉です。

「ぴったり」と「ちょうど」はどちらも誤差がないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、感覚的または状態的にぴったり合う場合は「ぴったり」、数値や時間などの正確さを強調する場合は「ちょうど」と覚えておきましょう。

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