【やるせない】と【やりきれない】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「やるせない」と「やりきれない」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「やるせない」と「やりきれない」という言葉は、どちらもマイナスなことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



「やるせない」と「やりきれない」の違い

「やるせない」と「やりきれない」の意味の違い

「やるせない」と「やりきれない」の違いを分かりやすく言うと、「やるせない」とは悲しみを晴らす方法がないこと、「やりきれない」とは我慢できないことという違いです。

「やるせない」と「やりきれない」の使い方の違い

一つ目の「やるせない」を使った分かりやすい例としては、「インターハイ中止を受けてやるせない気持ちになりました」「東京ドームライブが中止になり出演者はやるせない思いを語った」「やるせない日々を過ごしているのでとても辛い」などがあります。

二つ目の「やりきれない」を使った分かりやすい例としては、「作業量が多くて期限までにやりきれない」「今晩は暑くてやりきれない」「今もやりきれない気持ちでいっぱいです」「この仕事は一週間でやりきれない」などがあります。

「やるせない」と「やりきれない」の使い分け方

「やるせない」と「やりきれない」はどちらもマイナスの意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「やるせない」は、悲しみ、辛さ、寂しさなどのマイナスな感情を晴らす方法がなく、どうすることもできない場合に使います。

もう一方の「やりきれない」は、我慢できなかったり、耐えることができない場合や、物事を最後までやり遂げることができない時に使う言葉になります。

どちらの言葉も、「やるせない気持ち」「やりきれない気持ち」「やるせない思い」「やりきれない思い」などと似たような表現をするため、間違わないように注意しましょう。

「やるせない」と「やりきれない」の英語表記の違い

「やるせない」を英語にすると「disconsolate」「dreary」「crushed」となり、例えば上記の「やるせない気持ち」を英語にすると「I’m crushed」となります。

一方、「やりきれない」を英語にすると「unbearable」「intolerable」「can not」となり、例えば上記の「」を英語にすると「I can’t finish this work in one week」となります。

「やるせない」の意味

「やるせない」とは

「やるせない」とは、悲しみを晴らす方法がないことを意味しています。

「やるせない」の使い方

「やるせない」を使った分かりやすい例としては、「新型ウイルスの影響で卒業式が中止になりやるせない思いをした」「好きだった人が結婚してしまってとてもやるせない」「どんなに頑張っても評価してもらえないのでやるせない気持ちになる」などがあります。

「やるせない」は、悲しみ、辛さ、寂しさ、悔しさなどのマイナスな感情を晴らす方法がなく、どうすることもできない場合に使います。

「やるせない」の漢字表記

「やるせない」を漢字にすると「遣る瀬無い」となります。

「やるせない」の語源

「やるせない」の漢字表記である「遣る瀬無い」が、「やるせない」の語源になっています。

「遣る」は元々は「行かせる」の意味でしたが、それが派生して「思いを晴らす」の意味になりました。「瀬」は「場所」という意味で「無い」は打消しの意味を持つ言葉です。これらが転じて、「やるせない」は思いを晴らす場所がないという意味で使われるようになりました。

表現方法は「やるせない気持ち」「やるせない日々」「やるせないとき」

「やるせない気持ち」「やるせない日々」「やるせないとき」「やるせない思い」などが、「やるせない」を使った一般的な表現方法になります。

「やるせない」の類語

「やるせない」の類語・類義語としては、悩みや悲しさなどで心が痛んで辛いことを意味する「苦しい」、苦しさで耐えがたいことを意味する「辛い」、悲しさや恋しさで胸が締め付けられることを意味する「切ない」、感情などを我慢できないことを意味する「堪らない」などがあります。

「やるせない」を漢字にした「遣る瀬無い」の無の字を使った別の言葉としては、気に掛けないことを意味する「眼中に無い」、この上なく甚だしいことを意味する「極まり無い」、他人に対して思いやりが無いことを意味する「心無い」などがあります。

「やりきれない」の意味

「やりきれない」とは

「やりきれない」とは、我慢できないことや耐えられないことを意味しています。その他にも、やり遂げることができないことという意味も持っています。

「やりきれない」の使い方

「夫からこんな形で裏切られるとはやりきれない思いでいっぱいです」「息子が悲しんでる様子をみてやりきれない感情が込み上げてきた」などの文中で使われている「やりきれない」は、「我慢できないことや耐えられないこと」の意味で使われています。

一方、「こんなにたくさんお願いされたらやりきれない」「仕事の量が多すぎて期間中にやりきれない」などの文中で使われている「やりきれない」は、「やり遂げることができないこと」の意味で使われています。

「やりきれない」は、我慢できなかったり、耐えることができない場合や、物事を最後までやり遂げることができない時にに使うマイナスなイメージを持つ言葉になります。

「やりきれない」の漢字表記

「やりきれない」を漢字にすると、「遣り切れない」となりますが、一般的にはひらがな表記の「やりきれない」が使われています。

表現方法は「やりきれない気持ち」「やりきれない思い」「なんともやりきれない」

「やりきれない気持ち」「やりきれない思い」「なんともやりきれない」などが、「やりきれない」を使った一般的な表現方法になります。

「やりきれない」の類語

「やりきれない」の類語・類義語としては、終わらせることができないことを意味する「終えられない」、深い悲しみや心配ごとに心を痛めることを意味する「沈痛」、完全に出来上がらないことを意味する「完成できない」などがあります。

「やりきれない」を漢字にした遣り切れないの遣の字を使った別の言葉としては、巧みに遣り遂げることを意味する「遣り退ける」、最後まで遣り通すことを意味する「遣り抜く」、最後まで遣ることを意味する「遣り通す」などがあります。

「やるせない」の例文

1.災害が少ない地域に住んでいるが、災害のニュースなどで路頭に迷う人をみるとやるせない気持ちになる。
2.新型コロナウイルスの感染拡大によって甲子園が中止になり、球児や指導者がやるせない思いを語った。
3.やるせない日々だからこそ笑って過ごすことに決めた。
4.やるせない時は美味しいものを食べて気分を変えるようにしよう。
5.彼には恋人がいるので、やるせない恋と知りながらも諦めることができない。

この言葉がよく使われる場面としては、悲しみを晴らす方法がないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「悲しみ」「辛さ」「寂しさ」「悔しさ」など、マイナスな感情を晴らすことができない場合に、「やるせない」を使います。

「やりきれない」の例文

1.不条理な現実の前でやりきれない気持ちになることもあるが、そこで腐らないようにしたい。
2.普段よりも来場客が多くやりきれないと判断したので入場制限をかけました。
3.自分はやりきれない思いで海外から帰ってきたので、彼にはいけるとこまでチャレンジして欲しい。
4.娘の泣き顔をみてやりきれない気持ちが出てきた。
5.宿題の量が多すぎてやりきれないので、とても困っている。

この言葉がよく使われる場面としては、我慢できないことや耐えられないことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、やり遂げることができないことを表現したい時にも使います。

例文1や例文4は、我慢できないことや耐えられないことの意味で使っており、例文2や例文3は、やり遂げることができないことの意味で使っています。

「やるせない」と「やりきれない」は、どちらもマイナスな意味を持つ言葉なので混同しやすいです。「やるせない」は悲しみを晴らす方法がないことを表現したい時、「やりきれない」は我慢できないことや耐えられないことを表現したい時に使うと覚えておけば間違いないでしょう。

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