【ルポライター】と【ジャーナリスト】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ルポライター」と「ジャーナリスト」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ルポライター」と「ジャーナリスト」という言葉は、「記者」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ルポライターとジャーナリストの違い

ルポライターとジャーナリストの違いを分かりやすく言うと、ルポライターは客観的に情報を伝え、ジャーナリストは主観的な意見を交えて伝えるという違いです。

一つ目のルポライターを使った分かりやすい例としては、「フリーのルポライターとしてどこの出版社にも属さずに働く人もいるそうだ」「ルポライターは現地調査を行い、ありのままを伝えるのが仕事だ」などがあります。

二つ目のジャーナリストを使った分かりやすい例としては、「ジャーナリストとして活動するために情報には踊らされないようにしたい」「実際ジャーナリストになるためにはどうするべきなのだろうか」「ジャーナリストの年収について調べてみた」などがあります。

ルポライターとジャーナリストはどちらも、他者に情報を伝える記者を表しますが、特徴が大きく異なります。

ルポライターは、社会的な事件や現象、政治、経済などを取材して記事にする人を指します。客観的に、物事のありのままを伝えるという特徴があり、執筆されたものは「ルポルタージュ」「現地報告」と呼ばれます。

一方のジャーナリストは、新聞や雑誌、放送などの世界にかかわりを持つ記者を指します。時事問題に関する記事を書くだけでなく、テレビなどに出演して自身の意見や主張を伝えるという特徴があります。

つまり、ルポライターは物事のありのままを客観的に伝えるのに対し、ジャーナリストは主観的な主張や意見を交えて物事を伝えるという違いがあります。

ルポライターを英語にすると「reporter」「reportage writer」となり、例えば上記の「フリーのルポライター」を英語にすると「a freelance reporter」となります。

一方、ジャーナリストを英語にすると「journalist」となり、例えば上記の「ジャーナリストとして活動する」を英語にすると「work as a journalist」となります。

ルポライターの意味

ルポライターとは、社会的な事件や現象、政治、経済などを取材して記事にする人を意味しています。

ルポライターを使った分かりやすい例としては、「ルポライターになれるほどの文章能力がない」「ルポライターは人に物事を伝える力だけでなく、取材時のコミュニケーション能力も求められるだろう」などがあります。

その他にも、「ルポライターとして現地に取材する場合は紛争が起きている地域などにも出向くのだろうか」「体力がなければルポライターとして活動することができないと感じている」「室内に籠ってばかりではないルポライターになってみたい」などがあります。

ルポライターは、新聞や雑誌、放送などにおける現地報告を意味するフランス語の「ルポルタージュ」に由来する言葉で、この「reportage」と英語の「writer」を組み合わせて作られた和製英語です。

社会問題とされている事件や災害、政治経済に関する問題などについて取材を行い、事実をありのままに伝えることから、ルポライターによる記事は客観的に書かれているという特徴があります。

ルポライターの類語・類義語としては、新聞や放送などで現地からの状況を報告する記者を意味する「レポーター」、事実に即した作品を執筆する作家を意味する「ノンフィクション作家」などがあります。

ジャーナリストの意味

ジャーナリストとは、新聞や雑誌、放送などの世界にかかわりを持つ記者を意味しています。

ジャーナリストを使った分かりやすい例としては、「国際ジャーナリストは日本に帰ってくることの方が少なそうだ」「政治ジャーナリストとして有名な人が講演を行うと聞いたため聴講しに行きたい」などがあります。

その他にも、「元スポーツ選手のスポーツジャーナリストは多く、自身の経験や知識を活かして解説しているイメージがある」「ジャーナリストになるためには一般の人よりも深い知識を身につけておかなければならないだろう」などがあります。

ジャーナリストは英語で「journalist」と表記され、「新聞雑誌記者」「報道関係者」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、「○○ジャーナリスト」のように表現されることが多くあります。

例えば、世界の出来事を伝える「国際ジャーナリスト」、政治を専門とする「政治ジャーナリスト」、スポーツを専門とする「スポーツジャーナリスト」など、分野ごとに深い知識を持ち、情報収集を行った上で自身の見解を交えて伝える特徴があります。

ジャーナリストの類語・類義語としては、新聞や雑誌のコラムを執筆する記者を意味する「コラムニスト」、豊かな経験と知識から遠慮なく意見を述べる人を意味する「ご意見番」などがあります。

ルポライターの例文

1.ルポライターと記者の違いがいまいちピンと来なかったが、ようやく理解できたと思う。
2.特にルポライターになるための資格は必要ないが、他者に物事を正確に伝えることができる文章力は必須と言えるだろう。
3.ルポライターの仕事内容を見ていると、体力や精神力なども必要なのではないかと感じている。
4.所属する企業によって異なるうえ、出来高制であるためルポライターとして稼ぐのは難しいと思ってしまう。
5.多くの人たちにありのままを知ってほしいからとルポライターを目指すことにしたが、違う方面からアプローチすることもできると思った。

この言葉がよく使われる場面としては、社会的な事件や現象、政治、経済などを取材して記事にする人を意味する時などが挙げられます。

ルポライターは、客観的に物事のありのままを伝えるという特徴があります。

ジャーナリストの例文

1.ジャーナリストに向いている人は物事を冷静に見極めることができる人なのではないだろうか。
2.ジャーナリストになるには資格や試験は必要がないものの、出版社などに勤める場合は入社試験が必要となる。
3.政治ジャーナリストの見解が自分と一致していた時、少し嬉しい気持ちになった。
4.国際ジャーナリストが中継を行っているのを見て、災害に対する募金などができないか調べている。
5.スポーツジャーナリストとして試合結果だけでなく、その試合の背景も伝えられたらと思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、新聞や雑誌、放送などの世界にかかわりを持つ記者を意味する時などが挙げられます。

ジャーナリストは、自身の意見や主張を交えて、主観的に物事を伝えるという特徴があります。

ルポライターとジャーナリストは、どちらも「記者」を表します。どちらを使うか迷った場合は、客観的に情報を伝える記者を表す場合は「ルポライター」を、主観的な意見を交えて伝える記者を表す場合は「ジャーナリスト」を使うと覚えておけば間違いありません。

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