似た意味を持つ「歯切れが悪い」(読み方:はぎれがわるい)と「煮え切らない」(読み方:にえきらない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「歯切れが悪い」と「煮え切らない」という言葉は、どちらもはっきりしない様子のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「歯切れが悪い」と「煮え切らない」の違い
「歯切れが悪い」と「煮え切らない」の違いを分かりやすく言うと、「歯切れが悪い」は発言の仕方がはっきりしない場合に使うこと、「煮え切らない」は決断や態度が定まらない場合に使うことという違いです。
一つ目の「歯切れが悪い」を使った分かりやすい例としては、「質問に対する彼の返答はどこか歯切れが悪かった」「理由を聞かれても歯切れが悪い説明しかしなかった」「会議での発言が歯切れが悪く自信がないように見えた」などがあります。
二つ目の「煮え切らない」を使った分かりやすい例としては、「彼は誘いに対して煮え切らない態度を取り続けている」「進むのかやめるのか煮え切らない返事ばかりだ」「結論を求められても煮え切らない様子だった」などがあります。
「歯切れが悪い」と「煮え切らない」はどちらもはっきりしない様子のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「歯切れが悪い」は「記者の追及に対して終始歯切れが悪い答弁をしていた」のように、話し方や言い方が明確でなく、言葉の切れ味が悪い状態に対して使う言葉になります。主に発言内容や口調の曖昧さを指す表現です。
一方、「煮え切らない」は「転職するかどうか煮え切らない態度を続けている」のように、決断できず態度や意思が定まらない状態で使う言葉です。話し方そのものよりも、決断力や態度の曖昧さに重点があります。
つまり、発言の仕方がはっきりしない場合に使うのが「歯切れが悪い」、決断や態度が定まらない場合に使うのが「煮え切らない」と覚えておきましょう。
「歯切れが悪い」を英語にすると「evasive」「unclear」「hesitant」となり、例えば「質問に対する彼の返答はどこか歯切れが悪かった」を英語にすると「His answer to the question was somewhat evasive」となります。
一方、「煮え切らない」を英語にすると「indecisive」「noncommittal」となり、例えば「彼は誘いに対して煮え切らない態度を取り続けている」を英語にすると「He has been noncommittal about the invitation」となります。
「歯切れが悪い」の意味
「歯切れが悪い」とは、言動がてきぱきせず聞いたり見たりしていて感じがよくないことを意味しています。
「説明が歯切れが悪い」「受け答えが歯切れが悪い」「発言が歯切れが悪い」などが、「歯切れが悪い」を使った一般的な言い回しになります。
「歯切れが悪い」を使った分かりやすい例としては、「質問に対する返答が歯切れが悪かった」「会議での説明が歯切れが悪く説得力に欠けた」「理由を尋ねても歯切れが悪い答えしか返ってこなかった」「終始歯切れが悪い態度だった」などがあります。
「歯切れが悪い」は、話し方や説明の仕方がはっきりせず、言葉に勢いや明確さが欠けている様子を意味する表現です。簡単に言うならば、「言い切らずに曖昧なまま話している状態」を表します。
「歯切れが悪い」の特徴は、発言の内容や口調に迷いが感じられる点にあります。
例えば「記者の質問に対して歯切れが悪い答弁をする」は、核心を避けたり自信がなかったりして、明確な結論を示さない様子を表します。同様に、「歯切れが悪い返事」「歯切れが悪い説明」なども、相手に疑問や不安を抱かせる話し方を示す表現です。
また、「歯切れが悪い」は主に言葉や発言に対して使われ、態度や決断そのものよりも話しぶりに焦点が当たります。そのため、決断力の欠如を表す「煮え切らない」とは使い分けが必要です。
「歯切れが悪い」の類語・類義語としては、核心を避ける様子を表す「曖昧な」、はっきりしないことを意味する「不明瞭な」、言葉を濁すことを意味する「言葉を濁す」、遠回しな言い方を示す「歯に物が挟まったような」などがあります。
「煮え切らない」の意味
「煮え切らない」とは、いつまでも態度をはっきりさせないことを意味しています。
「態度が煮え切らない」「返事が煮え切らない」「結論が煮え切らない」などが、「煮え切らない」を使った一般的な言い回しになります。
「煮え切らない」を使った分かりやすい例としては、「誘いに対して煮え切らない返事をした」「進学するか就職するか煮え切らない様子だった」「結論を求められても煮え切らない態度を続けている」「賛成か反対か煮え切らない発言をした」などがあります。
「煮え切らない」は、物事をはっきり決められず、態度や意思が定まらない様子を意味する表現です。簡単に言うならば、「決断できずに中途半端な状態」を表します。
「煮え切らない」は判断や決意が固まらず、周囲を待たせてしまうのが特徴です。
例えば「参加するかどうか煮え切らない態度を取る」は、自分の意思が定まらず、賛否を明確に示さない様子を表します。同様に、「煮え切らない返事」「煮え切らない発言」なども、決断力に欠ける印象を与える表現です。
また、「煮え切らない」は話し方そのものよりも、決断や態度の曖昧さに焦点が当たる言葉です。そのため、発言の明確さを表す「歯切れが悪い」とは異なり、主に意思決定の場面で用いられると覚えておきましょう。
「煮え切らない」の類語・類義語としては、決断できないことを意味する「優柔不断」、態度を明確にしないことを表す「曖昧な」、どちらとも言えない立場を取ることを意味する「どっちつかず」などがあります。
「歯切れが悪い」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、言動がてきぱきせず聞いたり見たりしていて感じがよくないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「歯切れが悪い」は、発言の仕方がはっきりしない場合に使う言葉です。
「煮え切らない」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、いつまでも態度をはっきりさせないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「煮え切らない」は決断や態度が定まらない場合に使う言葉です。
「歯切れが悪い」と「煮え切らない」はどちらもはっきりしない様子のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、発言の仕方がはっきりしない場合に使うのが「歯切れが悪い」、決断や態度が定まらない場合に使うのが「煮え切らない」と覚えておきましょう。