似た意味を持つ「名詞」(読み方:めいし)と「代名詞」(読み方:だいめいし)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「名詞」と「代名詞」という言葉は、どちらも「品詞の一種」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
名詞と代名詞の違い
名詞と代名詞の違いを分かりやすく言うと、名詞とは事物の名を示す語、代名詞とは名詞の代わりになって指し示す語という違いです。
一つ目の名詞を使った分かりやすい例としては、「スペイン語には女性名詞と男性名詞があります」「動名詞の正しい用法を解説します」「英語の動詞を名詞化する時のルールを覚えましょう」などがあります。
二つ目の代名詞を使った分かりやすい例としては、「英語の人称代名詞を全部覚えました」「今日の宿題は関係代名詞のプリントです」「高級中華料理の代名詞と言えばフカヒレですね」「味噌カツは名古屋の代名詞になっています」などがあります。
名詞と代名詞という言葉は、どちらも品詞の一つで、文の主語や目的語になる自立語ですが、意味や使い方には違いがあります。
名詞とは、事物の名を表わす自立語を意味します。「花子」「学校」「友情」「深さ」など事物や動作あるいは状態などを表す単語であり、意味の上から、固有名詞・普通名詞・集合名詞・物質名詞・抽象名詞などに分類することができます。
代名詞とは、名詞の代わりに指し示す自立語を意味します。「これ」「彼」「あちら」など、すでに会話に出た名詞やその場にある名詞を指し示し、文章を簡潔にする役割があります。また、「中華料理の代名詞」のような使い方で、そのものをよく表しているものの意味もあります。
つまり、名詞とは事物の名を示す品詞であり、代名詞とは名詞の代わりになって指し示す品詞です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。
名詞を英語にすると「noun」となり、例えば上記の「女性名詞」を英語にすると「a feminine noun」となります。一方、代名詞を英語にすると「pronoun」となり、例えば上記の「人称代名詞」を英語にすると「a personal pronoun」となります。
名詞の意味
名詞とは、品詞の一つで、事物の名を表わす自立語を意味しています。
名詞を使った分かりやすい例としては、「名詞の種類は5つに分類できます」「国語の授業で名詞と形容詞の見分け方を習いました」「名詞の役割を正しく理解していますか」「普通名詞と固有名詞の概念を説明します」などがあります。
その他にも、「名詞節が目的語や補語になる場合もあります」「名詞句とは名詞と修飾語を組み合わせた単語の集まりです」「名詞構文の見つけ方にはコツがあります」「英語でよく使う名詞一覧をダウンロードする」などがあります。
名詞の読み方は「めいし」です。同じ読み方をする熟語に「名刺」や「名士」がありますが、意味が異なるため書き間違いに注意しましょう。
名詞の「名」は人や物の呼び名を表し、「詞」は言葉や文句を表します。名詞とは、品詞の一つであり、物体・物質・人物・場所など具体的な対象を表す単語を意味します。国文法では、自立語で活用がなく文の主語となることができるもので、代名詞とともに「体言」と総称されます。
名詞を用いた日本語には「名詞句」があります。名詞句とは、文の部分となる一連の語で、全体として一つの名詞と同様の役割を果たしているものを意味します。例えば、「今日は非常にいいことをして気持ちがいい」の「非常にいいこと」が名詞句にあたります。
名詞の類語・類義語としては、自立語の中で活用がなく主語となることのできるものを意味する「体言」、事物の動作や作用あるいは存在などを表す語を意味する「動詞」、物事の状態や性質などを言い表わす言葉を意味する「形容詞」などがあります。
代名詞の意味
代名詞とは、品詞の一つで、自立語のうち、特定または一般の名称を用いず人・事物・場所・方向などを直接に指示する語を意味しています。
その他にも、「そのものを典型的に表しているもの」の意味も持っています。
「英語の指示代名詞を一覧表にしました」「簡単な人称代名詞の覚え方を教えてもらいました」「インスタの自己紹介にある代名詞の性別とは何ですか」などの文中で使われている代名詞は、「特定または一般の名称を用いず人・事物・場所・方向などを直接に指示する語」の意味で使われています。
一方、「花火大会は夏の代名詞の一つです」「このお店の代名詞とも言える逸品をご馳走するよ」「電気街は秋葉原の代名詞的存在になっています」などの文中で使われている代名詞は、「そのものを典型的に表しているもの」の意味で使われています。
代名詞とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。代名詞の「代」は訓読みで「かわる」と読み、位置や役割を他のものと入れかえるを表す漢字です。
代名詞を用いた日本語には「指示代名詞」があります。指示代名詞とは、代名詞の一種であり、事物・場所・方角などを指し示すのに用いるものを意味します。日本語では「これ」「それ」「あれ」「どれ」などがあり、話し手の領域、聞き手の領域、不特定の領域による使い分けがあります。
代名詞の類語・類義語としては、単独でも文節を構成することのできる単語を意味する「自立語」、もっぱら連体修飾語として用いられる自立語を意味する「連体詞」、付属語のうち活用のあるものを意味する「助動詞」などがあります。
名詞の例文
この言葉がよく使われる場面としては、事物の名称を表わしたり状態や存在などの概念を表わしたりする単語を表現したい時などが挙げられます。
例文2にある「可算名詞」とは英語で数字で数えられる名詞のことであり、「不可算名詞」とは形が定まらず1つ2つと数えられない名詞を意味します。
代名詞の例文
この言葉がよく使われる場面としては、人物・事物・場所などを指示する機能をもった文法要素、ある事物の代表的な特色に関する語を表現したい時などが挙げられます。
例文1から例文3にある代名詞は、人物・事物・場所などを指示する機能をもつ語の意味で用いられ、例文4や例文5の代名詞は、ある事物の代表的な特色に関する語の意味で使われています。
名詞と代名詞という言葉は、どちらも「品詞の一種」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、事物の名を示す語を表現したい時は「名詞」を、名詞の代わりになって指し示す語を表現したい時は「代名詞」を使うようにしましょう。