似た意味を持つ「野外」(読み方:やがい)と「屋外」(読み方:おくがい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「野外」と「屋外」という言葉は、どちらも「建物の外」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
野外と屋外の違い
野外と屋外の違いを分かりやすく言うと、野外とは自然豊かな広いエリア、屋外とは屋根のないエリアという違いです。
一つ目の野外を使った分かりやすい例としては、「雨天時にも利用できる野外ステージを探しています」「野外恐竜博物館で化石発掘体験をしました」「野外フェスでの暑さ対策を教えてもらいました」などがあります。
二つ目の屋外を使った分かりやすい例としては、「屋外タンク貯蔵所を点検する」「屋外広告士の試験を受けます」「屋外用の人感センサーライトについて調べています」「屋外に置くガーデンベンチを譲ってもらいました」などがあります。
野外と屋外という言葉は、どちらも建物の外や戸外を意味しますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
野外とは、野原や郊外、あるいは建物の外を意味します。「野外調査」「野外活動」のような使い方で、自然の中の広々とした場所というニュアンスが強い言葉です。「野外フェス」とは、自然豊かな環境で開催される、複数のアーティストがライブパフォーマンスを行う音楽イベントです。
屋外とは、家屋の外や建物の外を意味します。「屋外広告物」「屋外劇」のような使い方で、建物の外側という物理的なニュアンスの強い言葉です。そのため、駐車場や路面など、都市部であっても建物の外であれば「屋外」と言えます。
つまり、野外とは自然豊かな広いエリアを表し、屋外とは屋根のないエリアを表現する言葉です。二つの言葉は似ていますが、ニュアンスは異なるので区別して使うようにしましょう。
野外も屋外も英語にすると「outdoor」「outdoors」となり、例えば上記の「野外ステージ」を英語にすると「outdoor stage」となります。
野外の意味
野外とは、野原、郊外を意味しています。
その他にも、「家の外、屋外」の意味も持っています。
「晴れた日は野外で遊ぼう」「花が咲き乱れる野外を散歩する」「犬山市の野外民族博物館に行ってきました」「日本で一番大きな野外ライブ会場はどこですかなどの文中で使われている野外は、「野原、郊外」の意味で使われています。
一方、「屋外用ガスストーブをネットで購入しました」「週末は野外映画鑑賞イベントに参加します」「野外に保管する木材の防水方法を紹介します」などの文中で使われている野外は、「家の外、屋外」の意味で使われています。
野外の読み方は「やがい」です。誤って「のがい」「やげ」などと読まないようにしましょう。
野外とは、上記の例文にあるように二つの意味を持ち、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を判断する必要があります。野外の「野」は訓読みで「の」と読み、自然のままの広い平らな地を表し、「外」は訓読みで「そと」と読み、特定の仕切られた範囲から出た広い部分を表します。
野外を用いた日本語には「野外調査」があります。「実地調査」「野外研究」「フィールドワーク」とも言い、実地に出かけて研究を行う調査を意味します。調査方法には,現地において文献や資料の収集・観察・計測・聞き取り調査などがあります。
野外の対義語・反対語としては、室内や屋内を意味する「インドア」などがあります。
野外の類語・類義語としては、屋根のない所や家の外を意味する「野天」、屋根がなくあらわになっている所を意味する「露天」、屋根などがなく雨露がじかに当たる土地を意味する「露地」、屋外や野外を意味する「アウトドア」などがあります。
屋外の意味
屋外とは、建物の外、家屋の外、戸外を意味しています。
屋外を使った分かりやすい例としては、「屋外に大型の物置を設置する予定です」「横浜市の屋外広告物条例を確認する」「屋外消火栓の設置基準をご存知でしょうか」「屋外コンセントは劣化しやすいので気を付けてください」などがあります。
その他にも、「屋外の収納ボックスは防水タイプがおすすめです」「おしゃれな屋外用ゴミ箱を探しています」「屋外で利用する防犯カメラは耐久性が重要です」「屋外照明はデザイン重視で決めました」などがあります。
屋外の読み方は「おくがい」です。誤って「やがい」「おくげ」などと読まないようにしましょう。
屋外の「屋」は訓読みで「や」と読み、住むための建物や屋根を表します。家や屋敷などの建物の外部の空間を表す「外」と組み合わさり、建物の外側を意味し、屋根や壁で覆われていない空間を指す言葉です。
屋外を用いた日本語には「屋外広告物」」があります。屋外広告物とは、 屋外の建造物に貼りつけたり、または設置したりして、通行人の目に触れるようにした広告物のことです。その表示の場所や方法については、屋外広告物法や都道府県の条例などで規制されています。
屋外の対義語・反対語としては、家のうちや建物の中を意味する「屋内」などがあります。
屋外の類語・類義語としては、ある場所や会場の外を意味する「場外」、家の外や屋外を意味する「戸外」、部屋または家の外を意味する「室外」、他の語に付いて屋外や露天を意味する「青空」、戸外や家の前の通りを意味する「表」などがあります。
野外の例文
この言葉がよく使われる場面としては、野原や郊外、また、家の外や戸外を表現したい時などが挙げられます。
例文1や例文2にある「野外活動」とは、豊かな自然環境のなかで行う各種の活動の総称であり、具体的にはキャンプ、ハイキング、サイクリング、オリエンテーリング、スキー、登山、植物・昆虫採集などがあります。
屋外の例文
この言葉がよく使われる場面としては、家の外、建物の外、戸外を表現したい時などが挙げられます。
例文2や例文4にあるように、屋外という言葉は、「屋内」と対比して用いられることが多くあります。
野外と屋外という言葉は、どちらも「建物の外」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、自然豊かな広いエリアを表現したい時は「野外」を、屋根のないエリアを表現したい時は「屋外」を使うようにしましょう。