【目途】と【目処】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「めど」という読み方、似た意味を持つ「目途」と「目処」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「目途」と「目処」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



目途と目処の違い

目途と目処の意味の違い

目途と目処の違いを分かりやすく言うと、目標への筋道がはっきりしている状態か、ただ目標がわかっている状態かの違いです。

目途と目処の読み方の違い

辞書によっては目途と目処は「めど」という項目に一緒に載っていますが、本来は目途は「もくと」と読み、目処は「めど」と読みます。

目途と目処の語源の違い

目途とは、物事の目当てや目的、行動の目標などがしっかりとわかっている状態の時に使われる言葉です。目処の「目」と言う字は、要点という意味を持っていて、これは目印とするもの、目指すべき場所などを意味しています。

目途の「途」という字は、道筋や手段、方法という意味を持つ言葉です。これらの言葉が合わさり、目途とは、要点に向けての筋道、手段、方法などの意味を持つ言葉になりました。現在では、目途を「もくと」と読むことはあまり一般的ではありません。

役所などでは資料に目途と書かれている場合に「もくと」と読むと決まっているので、国会などでは目途のことを「もくと」と読んでいますが、日常生活での会話では「めど」と読んでも決して間違いではありません。

対する「目処」という言葉を考えてみます。この目処という言葉は、目途と同じように要点を意味する「目」という字に「処」という文字を組み合わせたものです。この「処」という文字は、場所という意味を持っています。

つまり、目処という言葉の意味は、要点の場所ということになります。これは、目的とする場所の見当がついた、という意味です。目的地、終着点が見えている状態のことを指していて、目途とは違い、そこまでに至る道筋については考えていない状態です。

目途と目処の使い分け方

どちらの漢字を使ったら良いのか迷った際には、目標がはっきりとわかっていて、なおかつそこへ向かう道筋まで見えている場合は「目途」という字を使い、目標とする事柄だけがわかっている場合には「目処」という字を使うようにします。

目途と目処の英語表記の違い

目途と目処を英語にするとどちらも「aim」「goal」「outlook」となり、例えば「目処を知りたい」を英語にすると「I want to know the goal」となります。

目途の意味

目途とは

目途とは、出来事の到達点がわかっていて、なおかつそこへの具体的な道筋がわかっている状態を意味しています。手段や方法がはっきりとしている場合には「目途」と使うようにします。

表現方法は「目途が立つ」「目途が立たない」「目途が付く」

「目途が立つ」「目途が立たない」「目途が付く」などが、目途を使った一般的な表現方法です。

目途の使い方

目途を使った分かりやすい例としては、「試合再開の目途が立たない」「海外から部品を調達する目途が立った」「借金の返済目途がたたない」「デモ終息の目途が立たない」「ようやく復旧作業の目途が付いた」「回収の目途がつかない売掛金がまだある」などがあります。

目途という言葉は、目処とは違い、目標が見えているだけではなく、そこへ向かう道筋や手法、手段までがわかっている状態を指します。目処よりも具体性があり、現実味のある言葉です。

目途の読み方

目途とは「めど」の他に「もくと」と読まれることもあります。役所などの公的機関では目途を「もくと」と読む習慣が残っていますが、日常会話では「めど」と読んでも間違いではありません。

「目途がついている」の意味

目途という言葉は、「今年度の予算については使用の目途がついている」などという表現でも使われます。これは、予算の使いどころがはっきりとわかっている状態であることを示します。

なにか目標を立てた際に、そこに至るまでの道筋を考えに含んでいる場合や、金銭などの使用用途がはっきりとわかっている物事について表現する場合に「目途」という言葉を使うようにしましょう。

目途の類語

目途の類語・類義語としては、目指すべき場所や印を意味する「目標」、実現したいことを意味する「目的」、先行きの予想を意味する「見込み」、将来の予測を意味する「見通し」、行く末を見渡すことを意味する「展望」などがあります。

目途の「途」という字が使われている単語としては、物や金銭などの使いみちを意味する「用途」、 出発してから目的地に着くまでの間を意味する「途中」、帰り道を意味する「帰途」などがあります。

目処の意味

目処とは

目処とは、出来事の到達点だけがわかっている状態を意味しています。目処は、目途と違い、到達点はわかっているけれど、そこに至るまでの具体策は考えていない状態を指します。

表現方法は「時間の目処がつく」「今週を目処に」「1週間を目処に」

「時間の目処がつく」「今週を目処に」「1週間を目処に」などが、目処を使った一般的な表現方法です。

目処の使い方

目処を使った分かりやすい例としては、「復帰時期の目処が立たずにいる」「今月中に長期目標が達成できる目処が立ちました」「各国の承認が終わり開催の目処が立ちました」「震災の影響で復旧の目処が立たない」「工事再開の目処が立つ」などがあります。

目処は目途と比べると、ぼんやりとした意味を持つ言葉で、目的達成のための具体性や現実味には欠けています。なんとなく、そこが目標であるとわかっていて、なんとなく、そこまで至ることが出来るような気がしている、というような意味の言葉です。

物事をはっきりと表現しなくてはならないような場面では、目処ではなく目途とするのが一般的です。

「目処が立っています」の意味

会議資料などで「目処が立っています」と使うと、それは具体的な方法はまだ考えていませんが、目標はわかっています、というような意味合いになってしまいます。

計画の初期段階などで、あえて「目処」と使うのは良いですが、手段や方法まで考えている場合には「目処」ではなく「目途」と使うようにしましょう。

目処の類語

目処の「処」という字が使われている単語としては、 居住する場所を意味する「居所」、世間と交わってうまく生活していくことを意味する「処世」、物事の出てきたところを意味する「出処」などがあります。

目途の例文

1.一人暮らしをするための資金の目途は立っている。
2.来年の完成を目途に工事を進めている。
3.復旧の目途がつかずに、困惑している。
4.来月からの実施を目途に細部の調整をしている。
5.再就職の目途がついた。

この言葉がよく使われる場面としては、なにか目標を立て、その目標にむけての道筋がはっきりとわかっている時などが挙げられます。

例えば、例文1の文章では、一人暮らしをするための資金の運用について、具体的に考えてあるという意味になります。ただ一人暮らしを考えているのではなく、家賃の明確な予算、光熱費や食費などの予算を考慮しているという意味になります。

また、例文2では、工事は来年に完成する予定であり、完成する道筋がはっきりとわかっている状態を意味しています。なんとなく、来年には完成するだろうという曖昧な表現ではなく、はっきりと完成するまでの道筋がわかっている状態です。

このように、目的だけではなく、それを達成するための方法がわかっている場合には「目途」という漢字を使って表現するようにします。

目処の例文

1.今日の予定を確認して仕事の目処をつける。
2.来年の完成を目処に工事を進めている。
3.灯台の明かりを目処に船を進めた。
4.今度のパーティーに誰を呼ぶか、だいたいの目処は立っている。
5.春のバーゲンで買いたいものの目処をつけておく。

この言葉がよく使われる場面としては、だいたいの目標や到達点がわかっている時などが挙げられます。「目処」とは、目標などの指針だけが見えていて、そこに至るまでの道筋はまだ考えていないような状態のことを表現しています。

例えば、例文1で考えると、朝に今日やるべき仕事をリストアップして考えた時、なんとなくどのくらいの時間がかかるのかを予測するような時に「目処」という言葉を使います。

これは、具体的にどのくらいの時間がかかるのかを計算しているわけではなく、ぼんやりと直感で予測しているような状態です。

また、例文2では、工事が来年に完成するだろうことを予測しています。これはあくまでも予測であって、具体的な工程などを考えて計算している日程ではありません。ぼんやりとした目安として予測が立っている状態を「目処」と表現します。

目処は目途よりも、ぼんやりとしている表現です。細かい道筋や工程が不明瞭な場合や、だいたいの予定などを伝えたい場合に「目処」という表現を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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